中國四川省瀘州市の商業(yè)施設(shè)で1日、6歳の男児がエスカレーターで指を切斷する事故が起きた。男児の両親は施設(shè)側(cè)に治療費(fèi)の立て替えを求めているが、施設(shè)側(cè)は「立て替えの義務(wù)はない」としている。紅星新聞が8日付で伝えた。

記事によると、男児は下りのエスカレーターのステップに腰かけ、両親はその數(shù)段後ろに立っていた。事故が起きたのは下の階に到著する直前で、泣き聲に驚いた両親が慌てて男児を抱きかかえると、その右手は血だらけになっていた。現(xiàn)場に設(shè)置されていた監(jiān)視カメラの映像からは、男児の手がどうやってエスカレーターに巻き込まれたのか確認(rèn)できなかったという。

男児の父親は數(shù)年前まで臨時(shí)従業(yè)員として各地の工場を転々とし、少し前に地元に帰って來たばかりだった?，F(xiàn)在は窓を設(shè)置する作業(yè)員の仕事をしており、月収は2400元（約3萬9000円）ほど。生活は苦しく、これまでに支払った男児の治療費(fèi)2萬6000元（約42萬円）は全て人から借りたものだという。

男児の両親は「経済的なプレッシャーはとても大きい。子どもの治療が滯ることがあってはならないから…」と商業(yè)施設(shè)側(cè)による治療費(fèi)の立て替えを求めているが、施設(shè)関係者は「いかなる責(zé)任逃れもしない」とした上で、「治療費(fèi)を立て替える義務(wù)はなく、治療が終わってから法律による仲裁を進(jìn)めるのが通常の処理方法」と説明。両親の「安全意識(shí)の欠落」を指摘し、事故発生當(dāng)日、エスカレーターは正常に運(yùn)行していたとも主張している。

一方、この事故について、ある弁護(hù)士は「もしエスカレーターに國の安全基準(zhǔn)違反が確認(rèn)されれば、商業(yè)施設(shè)側(cè)が大部分、あるいは全責(zé)任を負(fù)うことになる。そうした狀況でなければ、主な責(zé)任があるのは親の方だ」と述べており、別の弁護(hù)士は「商業(yè)施設(shè)側(cè)に立て替えを求められる明確な法的根拠は存在しない。ただ、事業(yè)者として人道的配慮から『借用書』を書いてもらって貸すなどの方法で対応することも考えられるのではないか」とコメントしているという。（翻訳?編集/野谷）