中國の自動車販売減が止まらない。4月の新車販売臺數(shù)は前年同月比14．6％減の198萬臺で、10カ月連続の減少だった。景気減速に加え、米中貿(mào)易摩擦の長期化で消費者の購入意欲が低下していることなどが響いたとみられる。逆風の中、トヨタ自動車やホンダは好調(diào)だ。

中國汽車工業(yè)協(xié)會（CAAM）の発表によると、4月の販売臺數(shù)は前月比21．4%減、前年同月比14．6%減の198萬臺。減少は2018年7月以來10カ月連続となった。1～4月の累計販売は前年同期比12．1%減の835萬3000臺だった。乗用車の販売は前月比22．0%減、前年同月比17．7%減の157萬5000臺。商用車の販売は前月比19．0%減、前年同月比0．1%増の40萬6000臺だった。

新エネルギー車（NEV）の販売は前年同月比18．1%増の9萬7000臺。うち、電気自動車（EV）の販売は同9．6%増の7萬1000臺。プラグインハイブリッド車（PHV）の販売は同50.9%増の2萬6000臺となった。

中國政府は自動車などの需要喚起のため4月から増値稅（付加価値稅）を減稅し、自動車メーカーは販売価格を引き下げている。こうした措置は必ずしも期待通りの効果を上げていないが、ロイター通信によると、CAAMは「消費者は一段の支援策が導入されるとの期待から購入を見送っている」とみているという。業(yè)界內(nèi)では「かつてのような1桁臺後半や2桁の成長はもう見込めず、業(yè)界の統(tǒng)合が進む公算が大きい」との見方が強まっている。

メーカー別では獨フォルクスワーゲン（VW）や米ゼネラル?モーターズ（GM）と提攜する中國上海汽車（SAIC）は、4月のグループ販売臺數(shù)が前年同月比16．8％減少したが、トヨタやホンダは好調(diào)に推移した。CAAMの関係者は日本車が好調(diào)の理由を「排ガス基準の変更に備えていた。価格も手頃だ」と分析した。

特にトヨタは中國での4月の新車販売臺數(shù)が前年同月比19．9%増の14萬2600臺だった。伸び率は前月の1．1%増から大幅なプラスで、14カ月連続のプラスだった。高級車ブランド「レクサス」が同46．9%増の2萬1800臺で全體をけん引。増値稅の引き下げに伴い4月に2％前後値下げしたことも貢獻した。

ホンダも4月の新車販売臺數(shù)は同24.1%増の12萬5407臺だった。「CR-V」など看板車種が好調(diào)だったほか、やはり増値稅引き下げに合わせた値引きや販促が奏功した。

一方、日産自動車は同2．9％減の12萬1554臺だった。小型商用車が同15．9%増の2萬1537臺で好調(diào)だったが、乗用車は同5．9%減の9萬7056臺だった?！弗ē攻去欹ぅ搿工胜啥嗄康磨攻荸`ツ車（SUV）全體の販売臺數(shù)は同7．3%増えたものの、その他の車種が不振だった。マツダも同31．2%減の1萬6919臺。12カ月連続で前年実績を下回り、日系メーカーの業(yè)績は明暗が分かれた格好となった。（編集/日向）