木口 政樹 2019年5月19日(日) 14時(shí)50分
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シンマニ(薬草採取のプロ)友とつれだって車で2時(shí)間ほどの山に行き、サンサム(天然の朝鮮人參)を1本採取した。15年根程度と推定されるものだった。
シンマニ(薬草採取のプロ)友とつれだって車で2時(shí)間ほどの山に行き、サンサム(天然の朝鮮人參)を1本採取した。15年根程度と推定されるものだった。サンサムを取るのはかれこれ5年ぶりくらいだろうか。長いことお目にかかってなかっただけに、今回のサンサムはことのほかうれしかった。
畑に栽培している朝鮮人參はよく六年根といって、六年目に採取するのが一番とされている。その大きさも六年も経つとかなり太く大きくなる。立派だ。寫真などでよく見られるものだ。
ところで、天然の朝鮮人參つまりサンサム(山蔘)は、見た目にはあまりにも貧弱なのだ?!袱?、これで15年根?」と驚くほど小さい。吹けば飛ぶほどに軽い。
でも、このサンサム。山に自生しているその姿には、非常に高貴の面影がある。立っているその姿はとにかく獨(dú)特そのもの。つんと澄まして立っている。孤高の哲學(xué)者のような、あるいは全く反対語のようではあるけれど絶世の美女のような面持ちである。
素人(わたし)はなかなか見つけることが難しい。友のシンマニに「ほら、そこにあるよ」と教えてもらってはじめて認(rèn)識(shí)する。わかってみると、しずしずと立っているその佇まいは、なんとも美しい。しびれるとはこういうときに使うことばなのかもしれない。
実はいま上に書いたように、見つけたのは友のシンマニだ。本當(dāng)は彼のものなんだけれど、いつも彼と行ってサンサムがあると、彼はわたしに譲ってくれる。値段にすれば、1萬から2萬円はくだらないだろう。金ではないのだ。友の友情に感謝し、素直にいただく。
家に帰って來て、家族(妻、娘)と3人で三等分して口にした。ゆっくり、じっくり、長い時(shí)間かけてしっかり噛んで飲み込む。食べると10分もしないうちに眠気が襲ってくる。これはサンサムの効果が現(xiàn)れている証し。眠気にまかせてその日はそのまま寢た。熟睡、爆睡して、朝、気持ちよく目覚める。どこに利くということではないのだが、體內(nèi)の免疫力強(qiáng)化になるといったら一番わかりやすいだろうか。ホメオスタシス(homeostasis)を手助けしてくれる働きがあるんだろうと自分では思っている。
サンサムは、韓國(朝鮮半島)産がいちばん薬効があるといわれている。筆者は山國の人間だけれど、日本では見たことも聞いたこともない。たぶん日本にはサンサムはないと思う。栽培される朝鮮人參はあるものの、天然のサンサムは日本にはない。中國にもないようだ。あったとしても薬効がぜんぜん違っているといわれている。
サンサム。これをクールジャパンにあやかってクールコリアとしてリストアップしたい。おそらくこの登録は、萬人が認(rèn)めるところであろう。
■筆者プロフィール:木口 政樹
イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星(サムスン)人力開発院日本語科教授、元白石大學(xué)校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書に『おしょうしな韓國』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門4位に選ばれた。 著書はこちら(amazon)Twitterはこちら※フォローの際はメッセージ付きでお願(yuàn)いいたします。
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