人民元の対円レートが引き続き上昇、半年で20%―中國

Record China    2013年4月13日(土) 18時13分

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10日、新京報によると、今月9日、日本円の対人民元レートは100円=6.2949元となり、元の対円レートはこれに連動して上昇を続けた。過去6カ月間に、円の対元レート低下幅は20%を上回った。資料寫真。

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2013年4月10日、新京報によると、今月9日、日本円の対人民元レートは100円=6.2949元となり、元の対円レートはこれに連動して上昇を続けた。過去6カ月間に、円の対元レート低下幅は20%を上回った。ある専門家は、中國の輸出とインフレが圧力に直面しているとの見方を示し、元の対米ドルレートの柔軟性を徐々に高めて、連動した対円レートの上昇をくい止めることを提案する。

その他の寫真

▽通貨緩和政策が円安を招いた

円の急速な低下の最も重要な原因は通貨緩和政策だ。このほど就任した日本銀行(中央銀行)の黒田東彥総裁は、資金供給量(マネタリーベース)を毎年60?70兆円ずつ増やすとともに、國債購入額を毎年50兆円に拡大するとしており、これほど大規(guī)模に通貨が市場に投入されることに市場は驚き、円はすでに「黒田時代」に入り、今後急速に値を下げるとの見方が広がっている。日本メディアの報道によると、今月9日の東京外國為替市場では、ドルの対円レートが0.50%上昇して1ドル=99.33円となり、一時は100円に迫り、3年11カ月ぶりに記録を更新した。

これと同時に、元の対ドルレートの弾力性が小さくなっており、このため元が円安に連動して上昇している。このたび円の対元レートは100円=6.2949元となり、過去4日間で6.74%上昇した。公開されたデータで計算すると、過去6カ月間に円の対元レート低下幅は20%を超えた。

▽元の対ドルレートの弾力性を高めることは可能

証券會社?申銀萬國のマクロアナリスト李慧勇(リー?フイヨン)氏の分析によると、歴史をひもとけば、日本が金融緩和政策を?qū)g施した初めの頃には中國の流動性や株式市場にプラスの波及効果があり、これに日中間の金利差の拡大が加わって、日本の低コストの資金が対外直接投資(FDI)や適格海外機関投資家(QFII)などのルートを通じて中國に流入することになる。こうして中國では輸入型のインフレ圧力が拡大し、外貨準備の投資先である円建て資産の価値が目減りすることになるという。

それだけではない。中國の輸出貿(mào)易も課題に直面している。金融問題の専門家?趙慶明(ジャオ?チンミン)氏によると、日本経済低迷の根本的な原因は輸出の不振にあり、日本は円安を通じて輸出を活性化させたい考えで、このことが中國から日本への輸出に直接影響を與えるとみられる。また、人民元が値上がりすれば、ホットマネーが日本から中國に流れ込み、中國の外國為替資金殘高が継続的に増加し、インフレ圧力が拡大することになる。だが元が値下がりすれば通貨安競爭が始まり、最終的には共倒れになることが予想される。

米シティバンクのアジア?太平洋エリアのチーフエコノミスト沈明高(シェン?ミンガオ)氏は、今後は元の対ドルレートの柔軟性を徐々に拡大し、米ドル以外の通貨もバスケット通貨としての重み付けを拡大し、先進國の通貨も主要新興市場の通貨も対象とし、市場に主導的な役割を発揮させることが可能だと提起する。

▽影響:観光市場に円安の恩恵まだなし

円の対元レートが大幅に低下したため、2012年10月と比較すると、日本への旅行にしろ留學にしろ、費用が2割ほど安くなっている。これは観光産業(yè)にとって朗報のはずだが、現(xiàn)在の狀況を見る限りでは、日本観光はまだ円安の恩恵を受けておらず、日本への留學生にもそれほど多くの積極的な反応はみられない。

複數(shù)の旅行社がこのほど明らかにしたところによると、円安の傾向ははっきりしているが、市場での商品の経営狀況をみると、日本ツアーの申込者が目立って増加したということはないという。

日本に留學中の李さんによると、円安は自分や周りの中國人留學生にそれほど大きな影響を與えていないが、多くの留學生が中國で元を円に両替して蓄えておくよう家族に頼んでいる。円はまだ値下がりするとみられるが、李さん自身は今後の動きを靜観するという。(提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KS?編集/內(nèi)山)

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