2013年4月15日、「中國一豊かな農(nóng)村」と呼ばれる華西村で、“奇妙な內(nèi)需拡大策”がとられているという。村內(nèi)にある5つ星ホテルの経営が不振で、これを維持するために村民が交替で宿泊利用しているというのだ。新京報の報道。

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華西村は長江デルタの真ん中、江蘇省無錫市にある村で、國內(nèi)では「中國一豊かな農(nóng)村」と呼ばれている。わずか50年あまりの間に未曾有の発展を遂げ、全國で名を挙げたこの村は1960年代より工業(yè)化を目指し、文革時代を通じて利益を上げ続け、1980年代末の改革開放政策実施後は産業(yè)の多角化に成功?，F(xiàn)在は鉄鋼業(yè)?紡績業(yè)?観光業(yè)を三大産業(yè)とし、2003年には村全體のGDPが100億元（約1570億円）を超えるという奇跡を起こしている。

この「新農(nóng)村の発展モデル」をけん引してきた呉仁寶（ウー?レンバオ）元?村共産黨委書記が3月18日、85歳で死去した。その後、村を支える好景気が、傍から見るほどには好況ではないことが徐々にわかってきた。新京報の記者が実際に村內(nèi)を取材したところによると、既存の中核的産業(yè)は2008年あたりから振るわない。過剰生産があだとなり、多くの赤字を出して工場閉鎖も見られはじめている鉄鋼業(yè)。同じく生産業(yè)である紡績業(yè)も出口の見えない不振にあえいでいる。新任のリーダーである?yún)覅f(xié)恩（ウー?シエエン）村共産黨委書記は、「體力を知力に、數(shù)量を品質(zhì)に、伝統(tǒng)を現(xiàn)代に」と産業(yè)モデルの転換を呼びかけ、サービス業(yè)、金融業(yè)などの新産業(yè)によって経済をけん引しようと考えているが、その道筋はいまだ見えていない狀態(tài)であるという。

そんな中、中核的産業(yè)で唯一、好況を保っているとされるのが観光業(yè)だ。2012年、村は200萬人の観光客を受け入れ、その収益は6億元（約94億円、粗利ベース）に達(dá)した。過去數(shù)年間、同様の好況が続いているが、村にとって最大の観光スポットでありランドマークとなっている5つ星ホテル?龍希國際大飯店は赤字を出しているのが実情だという。かつ、その売り上げの少なくない一部分が、「村民の消費(fèi)」によって成り立っているのだ。これも、村が推し出している內(nèi)需拡大政策によるものだという。村が毎年、住民に対して発行している消費(fèi)券（日本の「地域振興券」にあたる）は、村內(nèi)の商業(yè)施設(shè)やホテルでの消費(fèi)を促しており、村が決定したスケジュールに沿って、毎月數(shù)十世帯の村民が龍希國際大飯店に宿泊する仕組みになっている。そのほか、村が観光産業(yè)の目玉としている「ヘリコプター遊覧」や「農(nóng)村ウェディング」も実は、村民の利用によって成り立っている側(cè)面が大きい。全國の自治體が憧れる「中國一豊かな農(nóng)村」の未來は、決して明るいばかりのものではないようだ。(翻訳?編集/愛玉)

※＜本日の中國TOPニュース＞では、中國の大手主要ポータルサイトによるニュースアクセスランキングから、注目の一記事をピックアップする。本記事は2013年4月15日付の中國大手ポータルサイト?テンセント（騰訊）のランキング3位の記事。