2013年4月16日、人民日?qǐng)?bào)（電子版）は、東日本大震災(zāi)で大きな被害を受けた宮城県名取市について報(bào)道した。

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2年前に発生した東日本大震災(zāi)は數(shù)多くの人の命と財(cái)産を奪った。2年後、記者は再び宮城県名取市を訪れた。一面の廃墟は今なお災(zāi)害のすさまじさと殘酷さを人々に思い起こさせる。

災(zāi)害後の荒れ果てた家の光景はいずれも辛く苦しい物語を宿している。この地で仕事や生活をしていた中國(guó)人は、いったいどんな物語を紡いできたのだろうか？日本人の友人の紹介により、名取市で中華料理店を経営する中國(guó)人に取材を行った。

唐麗忠（タン?リージョン）さん（51）は1962年、中國(guó)吉林省長(zhǎng)春市生まれ。父親は中國(guó)人、母親は中國(guó)殘留孤児の日本人。30歳の時(shí)に夫、娘と共に日本にやって來た。母親の故郷から程近い仙臺(tái)で生活を始め、中華料理店を開いた。10年前に仙臺(tái)から程近い名取市閖上（ゆりあげ）の市場(chǎng)で再び中華料理店を開いた。店の手作り水餃子とキムチが人気となり、地元民がいつも行列を作って水餃子を買いに來た。父親の実家から學(xué)んだという水餃子の腕と、豪快でさっぱりとした気質(zhì)も相まって「閖上水餃子」は市場(chǎng)の看板商品となった。

2011年3月11日に起こった東日本大震災(zāi)による津波で閖上地區(qū)は完全に破壊された。約700人の生命が津波によって失われ、36年の歴史を持つ閖上の市場(chǎng)も休業(yè)をあえなくされた。唐さん一家と店員は災(zāi)害による大きな不幸からは免れたが、災(zāi)害に対しては日本人と同じく心を痛めた。地震は福島原子力発電所の事故を引き起こし、それに伴うパニックにより、多くの外國(guó)人が日本を離れた。しかし、唐さんは日本に居続けることを選択し、家族と共に難局を乗り越えた。

これまで唐さんは何度も被災(zāi)者に対する募金を行ったり、助けが必要な人に援助を行ってきたりした。また同時(shí)に、他の人から多くの助けをもらった。2012年、仮設(shè)店舗「閖上さいかい市場(chǎng)」が建てられた。中には、唐さんの中國(guó)料理店「豊華」を含め津波の被害にあった店が臨時(shí)の仮設(shè)店に引越しをしてきて再び営業(yè)を始めた。唐さんは店に「名取がんばれ、中日友好」という橫斷幕を掲げた。

唐さんの大聲とかなり強(qiáng)い東北なまりの日本語は、初めて店に來た日本人にとっては聞き慣れないものだ。しかし、彼女の豪快で明るい性格を慕って店にやって來る客は途切れない。メニューの安さに加え、唐さんは店の客に「ちょっとしたサービス」を行っている。例えば、コーヒーやおつまみをサービスしたり、割引をしたりなどだ。常連客の中には、唐さんの親切さや活力に引かれて、友達(dá)になる人も多いという。

ある日本の父子は、最初は店に食べに來る?yún)gなる客だったが、今では唐さんと非常に仲のいい友人であり、店が忙しいときは、自主的に店を手伝うのだという。

苦しい時(shí)にお互いに助け合うことで、壁がなくなり、本當(dāng)の友情が築かれる。多くの被災(zāi)者は今なお仮設(shè)住宅の家に住んで、大変な日々を送っているが、友情と真心が多くの人の生活に勇気と希望を與えている。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/MZ?編集/內(nèi)山）