2019年5月31日、米中貿(mào)易戦爭(zhēng)で米國(guó)のトランプ政権が中國(guó)の通信機(jī)器大手、華為技術(shù)（ファーウェイ）排除を強(qiáng)める中、アップル、ナイキ、ディズニーなど中國(guó)市場(chǎng)に進(jìn)出している米企業(yè)が「中國(guó)の報(bào)復(fù)措置に身構(gòu)えている」と米ブルームバーグ通信が報(bào)じた。記事は「中國(guó)が米國(guó)ブランドを攻撃する懸念が強(qiáng)まっている」と警戒感を示した。

ファーウェイ排除などをめぐり、中國(guó)國(guó)営新華社通信は米側(cè)の対応を「自己中心的で傲慢（ごうまん）」だ」と非難。「米國(guó)は國(guó)際ルールに従わず、協(xié)力合意を破棄し、アメリカ?ファースト（米國(guó)第一）だ、米國(guó)には特権がある、米國(guó)は例外だ、と同じことばかりくどくど言っている」などとこき下ろした。

こうした中、ブルームバーグ通信は「中國(guó)が米國(guó)ブランドを攻撃する懸念が強(qiáng)まっている。中國(guó)國(guó)営メディアは『カウンターパンチを繰り出すために完全武裝している』と詳細(xì)を示さず伝えた」と報(bào)道。米中ビジネス評(píng)議會(huì)（USCBC）のエリン?エニス上級(jí)副代表はブルームバーグテレビとのインタビューで「各社は自社事業(yè)がどのように扱われるのか、お茶の葉で占う必要があるかもしれない」と話したという。

最も狙われそうなのがアップルだ。アナリストは対ファーウェイ禁輸の反動(dòng)で今後1年から1年半で中國(guó)の「iPhone」販売が約3～5％抑制されるとみている。ただファーウェイを創(chuàng)業(yè)した任正非最高経営責(zé)任者（CEO）はアップル製品を規(guī)制するとの観測(cè)に觸れ、「まずそんなことは起こらないだろう。もしそんなことがあれば、私は真っ先に反対する」と述べた。

上海マラソンや中國(guó)サッカーの1部リーグのスポンサーになっているナイキにとって、中國(guó)市場(chǎng)の重要性は一段と高まっている。今年2月終了の四半期では大中華圏の売上高が24％増と、19四半期連続で2桁臺(tái)の伸びを記録した。アンドルー?キャンピオン最高財(cái)務(wù)責(zé)任者（CFO）はアナリストとの電話會(huì)見(jiàn)で、「われわれには中國(guó)で素晴らしいモメンタムがある」と明言し、「現(xiàn)在の地政學(xué)的ダイナミクスのただ中にあっても、ナイキは中國(guó)で持続可能な強(qiáng)い成長(zhǎng)を続けている」と語(yǔ)った。

ディズニーが所有するマーベル?エンターテインメントは5月20日、中國(guó)の網(wǎng)易（ネットイース）とゲームやテレビ番組などの制作で提攜すると発表した。ディズニーが市場(chǎng)アクセスを拡大するには中國(guó)側(cè)の協(xié)力が必要となる。中國(guó)政府は國(guó)內(nèi)の映畫(huà)館で上映されるハリウッド映畫(huà)の本數(shù)を制限している。國(guó)共內(nèi)戦時(shí)の紅軍（共産黨軍）の活躍を描いた「八子」が6月に公開(kāi)されるなど、ナショナリズムをかき立てるような中國(guó)製の映畫(huà)ともディズニーは競(jìng)い合うことになる。（編集/日向）