2013年4月24日、中國(guó)?四川省雅安市蘆山県で今月20日に発生したマグニチュード（M）7．0の地震は、甚大な被害をもたらした。雅安市寶興県の県長(zhǎng)によると、県內(nèi)の全域で水と電気の供給がストップし、2008年の四川大地震後に再建された建物を含む家屋のほとんどが損壊したという。中國(guó)青年報(bào)が報(bào)じた。

【その他の寫(xiě)真】

四川大地震後に再建された建物を含む家屋のほとんどが損壊したという事実は、まことに心外だ。當(dāng)時(shí)再建された建物は軒並み、「耐震8級(jí)?抗震設(shè)防烈度（耐震設(shè)計(jì)を行う際に基準(zhǔn)とする地震烈度）9度」の基準(zhǔn)をクリアした設(shè)計(jì)で施工されており、M8の地震に耐えられる構(gòu)造となっている。高密度鉄筋コンクリート構(gòu)造?コンクリート一體化技術(shù)が採(cǎi)用された建築方式で、施工業(yè)者はいずれも、建築施工1級(jí)資格を持っている。今回の蘆山地震はM7、地震烈度9度前後だった。常識(shí)で考えると、四川大地震後に再建された建物は、今回の地震で「ノアの方舟」となり、人々は「先見(jiàn)の明」である高基準(zhǔn)にもとづき再建されたことを喜ぶはずだった。しかし、震央でもなかった寶興県で再建された建物は、地震に耐えることはできなかった。

建物が地震で壊れるかどうかの分かれ目は、必ずしも設(shè)計(jì)時(shí)の耐震基準(zhǔn)?抗震設(shè)防烈度だけではない。設(shè)計(jì)時(shí)に予想された耐震強(qiáng)度と角度と実際に地震が起こった時(shí)の耐震強(qiáng)度と角度が一致するかどうかも、極めて重要な要素となる。擔(dān)當(dāng)者が再建時(shí)、「責(zé)任は泰山より重い。小さいことでも決していい加減にしない」と誓ったことを思い出す?！改驼?級(jí)?抗震設(shè)防烈度9度」基準(zhǔn)で再建された建物のほとんどがM7の地震に耐えられなかったという現(xiàn)実を見(jiàn)れば、この言葉に疑いの眼を向けざるを得ない。

2011年3月11日、日本でM9の巨大地震が発生、それに伴う大津波が押し寄せた。だが、この震災(zāi)の死傷者は、四川大地震のわずか7分の1だった。しかも、その多くが、津波による死傷者で、建物の倒壊による死傷ではなかった。日本の建築物の耐震基準(zhǔn)は7級(jí)、一方、四川大地震後に中國(guó)で再建された建築物の基準(zhǔn)は「耐震8級(jí)?抗震設(shè)防烈度9度」だ。それなのになぜ中國(guó)の高基準(zhǔn)がより低い日本の基準(zhǔn)に及ばないのか？中國(guó)と日本の基準(zhǔn)は同一ではないのだろうか？あるいは、中國(guó)人は日本人ほど真面目に基準(zhǔn)を守らなかったのだろうか？

研究者による比較研究の結(jié)果、やはり、両國(guó)の基準(zhǔn)そのものに問(wèn)題があることが明らかになった。耐用年限について、日本では100年を想定しているが、中國(guó)では50年から70年を想定して設(shè)計(jì)されている。建築構(gòu)造については、日本では6割以上が鉄骨構(gòu)造だが、中國(guó)では約9割がコンクリート構(gòu)造で、単位床面積あたりの鋼材使用量は、日本の場(chǎng)合約90kgだが、中國(guó)では60kgほど。日本では、鉄筋強(qiáng)度が690メガパスカル、補(bǔ)強(qiáng)鉄筋が390メガパスカルだが、中國(guó)では、鉄筋強(qiáng)度460メガパスカル、補(bǔ)強(qiáng)鉄筋235メガパスカル。このように見(jiàn)てくると、奧の深い教訓(xùn)を生かして、中國(guó)は建築設(shè)計(jì)基準(zhǔn)を改め、本當(dāng)の「高基準(zhǔn)」に向かう必要があるのは明らかだ。

また、中國(guó)人は日本人ほど真摯な態(tài)度で仕事に臨まないという事実についても、認(rèn)めなければならない。日本政府は、10年後を目標(biāo)に東日本大震災(zāi)後の復(fù)興を進(jìn)めるという計(jì)畫(huà)を打ち出しており、建物の建築は現(xiàn)在も終わっていない。日本の8、9階建ての一般的なビルの場(chǎng)合、その耐震報(bào)告書(shū)だけでも200?300ページの分量に上る。中國(guó)では、高層建築物の関係文書(shū)全てを集めても、200?300ページに及ばない。日本は、建設(shè)作業(yè)と監(jiān)督管理作業(yè)が同時(shí)進(jìn)行しており、途中で建設(shè)を一時(shí)中斷することは日常茶飯だが、中國(guó)の監(jiān)督管理は、ほとんど名ばかりだ。日本なら、建物1棟が竣工した後、検査に最低2?3カ月かかるが、中國(guó)なら早ければ數(shù)日で終わってしまう。

1度の大災(zāi)害は、我々に大きな教訓(xùn)をもたらす。それぞれを?qū)澅趣工毪长趣恰⑽摇─腺F重な參考と啓発を得ることができる。「耐震8級(jí)?抗震設(shè)防烈度9度」の基準(zhǔn)が、なぜM7の地震によって崩れ落ちたのか？このような重い疑問(wèn)を、中國(guó)は今後、決して繰り返すべきではない。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KM?編集/內(nèi)山）