2013年4月30日、中國のコラムニストである張殿成（ジャン?ディエンチョン）氏は、「中國とロシアに対する日本の態(tài)度がまったく異なるのはなぜなのか」と題した記事をブログに掲載した。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

近年、日本が釣魚島（尖閣諸島）で騒動を引き起こし続け、その強硬な態(tài)度のために中日関係の緊張が続いている。

安倍首相の訪ロ前夜、ロシアの軍用機が日本の防空識別圏に進入したが、日程に影響は出ず、それどころか安倍氏は日本の食べ物を大量に持ち込んでロシア人を歓待した。中國、ロシアとの間に領(lǐng)土問題が存在し、北方領(lǐng)土と釣魚島はいずれも日本の領(lǐng)土であると主張しているにもかかわらず、なぜ日本は中國とロシアに対し、まったく異なる態(tài)度を取るのだろうか。

1874年5月、日本は臺灣に出兵し、中國は賠償金を支払った。これに味をしめた日本は、國力を強め、膨れ上がる軍國主義思想によって対外拡張への道を歩み始めることとなった。

日本は日清戦爭で中國への野心を確固たるものにし、1937年には盧溝橋事件で全面的な侵略を開始した。日本人は近代史において、中國に負(fù)けたことはないと認(rèn)識している。ソ連が中國を助けなければ、米國が2発の原子爆弾を投下しなければ、投降することはなかったと考えているのだ。だが、事実上、日本の富國強兵の歴史は対外拡張の歴史であり、絶え間ない対中侵略の歴史でもあった。

安倍內(nèi)閣では要人が相次いで靖國神社を參拝し、首相自身もアジアへの侵略の歴史を否定するなど、日本外交は東アジアで孤立に陥っている。訪ロの目的は、この孤立狀態(tài)の打開にある。

まず著目されるのはロシアの豊富なエネルギー資源だ。そしてこれはロシアの極東開発戦略に必要とされるものでもある。安倍氏はロシアとの経済関係を強化し、領(lǐng)土問題のこう著狀態(tài)を打破しようとし、ひとまずはロシアと韓國を落ち著かせようと、あの手この手を盡くしている。安倍氏の最終的な目的は、中ロ韓による四面楚歌狀態(tài)を抜け出し、対中國に専念することにある。

だが、日本の懐柔策が上手くいくとは限らない。ロシアは対日関係の発展を希望する一方で、日本の領(lǐng)土範(fàn)囲は第二次世界大戦の結(jié)果であると主張しており、プーチンも交渉の再開によってただちに問題が解決するわけではないと述べている。

右傾化が進み、ナショナリズム的色彩の濃厚な安倍政権に対し、各國は警戒を強めるべきであり、安倍氏の放つ平和の煙幕に惑わされてはならない。領(lǐng)土問題では日本に対し、歴史と第二次世界大戦の結(jié)果を尊重するよう求めていかなければならない。（翻訳?編集/岡本悠馬）