河南省で発掘調(diào)査されていた殷代の墓の一つが現(xiàn)在までに、當(dāng)時の鋳銅技術(shù)者一族の墓であることが分かった。殷代の青銅器は古美術(shù)としての価値も高く評価されている。當(dāng)時の鋳銅技術(shù)者の墓が確認(rèn)されたのは初めて。新華社が2019年6月7日付で伝えた。

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殷王朝は、現(xiàn)在までに考古學(xué)の調(diào)査で存在が立証された中國最古の王朝。紀(jì)元前17世紀(jì)ごろに成立し、紀(jì)元前1046年に滅亡した。新たに発見された鋳銅技術(shù)者一族の墓が作られた具體的な年代は紹介されていないが、現(xiàn)在からは3000年以上昔ということは確実だ。

発見場所は河南省安陽市にある「洹北商城」と呼ばれる遺跡。安陽市には殷代遺跡である殷墟の北西にある。殷墟は殷代後期の都の跡だが、「洹北商城」は殷代中期のものとされる。中國社會科學(xué)院考古學(xué)研究所の安陽工作站（安陽作業(yè)ステーション）は2014年から、「洹北商城」の調(diào)査を続けてきた。

15年8月に、鋳銅の作業(yè)場の跡と判斷できる遺構(gòu)が見つかった。新華社は「王室に管理され、統(tǒng)治者階級のために青銅の儀式用具を作っていた殷代中期の工房の神秘のベールがはがされた」と紹介した。

その後確認(rèn)された鋳銅技術(shù)者一族の墓は、作業(yè)場全體の敷地の中にあった。被葬者は計42人で、それぞれの墓の配置に一定の規(guī)則性があることから、家族または一族の墓と判斷できるという。副葬品としては、銅刀や砥石のほかに、鋳造の際に用いた金型の陶器も見つかった。青銅鋳造用の陶器製金型が見つかったのは初めて。副葬品に鋳造用の道具が見つかったことから、被葬者は青銅鋳造の技術(shù)者だったとみられている。

研究者は同発見が、當(dāng)時の青銅器製造の組織や管理、運営、技術(shù)者の等級や地位、技術(shù)の伝承や革新など、多くの問題を解明していく手がかりを與えてくれると期待している。

鋳銅の作業(yè)場の跡では、金型のを作った場所、鋳造場所、作業(yè)廃棄物の捨て場所などが徐々に判明しつつあるという。また、牛の頭や牛角が安置されていた穴もあり、青銅器製造にまつわる祭禮と関係しているとの見方が出ている。（翻訳?編集/如月隼人）