中國(guó)政府は2日、「中米経済貿(mào)易協(xié)議についての中國(guó)側(cè)の立場(chǎng)について」と題する白書(shū)を発表した。米中経済摩擦については日本でも連日伝えられているが、米國(guó)側(cè)からの情報(bào)に関連する報(bào)道が多い。また、日本國(guó)內(nèi)の報(bào)道である以上、日本のメディアの見(jiàn)方が基調(diào)であることは避けられない。しかし「中國(guó)の生の聲」を知ることも必要と考え、白書(shū)全文を日本語(yǔ)訳した。ただし原文では、主張の根拠として取り上げた中國(guó)內(nèi)外での発表の出典（參照先）が數(shù)多く添えられているが、本日本語(yǔ)訳では割?lèi)?ài)した。

なお、中國(guó)政府が発表した文章である関係で、本文中では両國(guó)を併記する場(chǎng)合に「中美（＝中米）」の書(shū)き方をしているが、日本での習(xí)慣を考え、本訳出では「米中」で統(tǒng)一した。読みやすくするため改行を追加した。また、日本人読者の理解に役立つと思われる追加は、（ ）に記入した。日本人読者に分かりにくいと思われる比喩表現(xiàn)は、適宜、変更した。

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【はじめに】

米中貿(mào)易関係は両國(guó)関係の安定のための重しであり、両國(guó)國(guó)民の根本的利益にかかわっており、世界の繁栄と安定に関わっている。両國(guó)は國(guó)交樹(shù)立以來(lái)、二カ國(guó)間の経済貿(mào)易関係を発展させ続け、協(xié)力分野を不斷に開(kāi)拓し、協(xié)力レベルを不斷に向上させ、高度の補(bǔ)完性と、利益を融合させる互恵?ウィンウィンの関係を形成してきた。このことにより、両國(guó)が利益を得ただけでなく、全世界に恩恵が及んだ。

両國(guó)は発展段階と経済制度が異なるため、経済貿(mào)易の協(xié)力において対立と摩擦が発生することは避けられない。米中の経済貿(mào)易の歴史過(guò)程の中では、曲折が出現(xiàn)し困難な局面に直面することも多かった。しかし両國(guó)は理性と協(xié)力的な態(tài)度にもとづき、対話と交渉を通じて問(wèn)題を解決し、矛盾を解消させ対立を縮小してきた。両國(guó)の経済貿(mào)易関係は成熟へと向かって行った。

（しかし）米國(guó)は2017年の新政権発足以來(lái)、追加関稅などの手段で威嚇することで、主要な貿(mào)易相手との経済貿(mào)易摩擦を繰り返してきた。中國(guó)は2018年3月以來(lái)、米國(guó)政府が一方的に貿(mào)易摩擦を起こしたことに対して、國(guó)家と國(guó)民の利益を斷固として守るための有効な対応措置を取らざるを得なくなった。中國(guó)の態(tài)度は一貫しており明確だ。米中は和すれば互いに利があり、戦えば共に傷を負(fù)う。協(xié)力こそが、雙方にとっての唯一の正しい選択だ、両國(guó)の経済貿(mào)易の対立と摩擦について、中國(guó)は協(xié)力という方式で解決し、互恵?ウィンウィンの合意を推進(jìn)することを望んだ。

しかし、協(xié)力には大原則がある。交渉には譲れない線がある。重大な原則問(wèn)題で、中國(guó)は絶対に譲歩しない。中國(guó)は貿(mào)易戦爭(zhēng)を望まないが、戦いを恐れるものでもない。必要な時(shí)には戦わざるを得ない。これは、中國(guó)の一貫して不変の態(tài)度だ。

米中経済貿(mào)易協(xié)議の基本的情況を全面的に紹介し、米中経済貿(mào)易協(xié)議についての中國(guó)の政策立場(chǎng)を記述するために、中國(guó)政府はこの白書(shū)を発表することにした。

【一】米國(guó)が対中経済貿(mào)易摩擦を引き起こしたことは、両國(guó)と全世界の利益を損ねた

現(xiàn)在の米國(guó)政権は「米國(guó)優(yōu)先」政策を信奉し、一連の一國(guó)主義と保護(hù)主義の対外措置を採(cǎi)用している。ともすれば関稅という「こん棒」を使い、自らの利益追求のために他國(guó)を圧迫している。米國(guó)は長(zhǎng)年に渡り封印してきた「201條調(diào)査」「232條調(diào)査」という手段を発動(dòng)して主要な貿(mào)易相手それぞれに手を出し、全世界の経済貿(mào)易體制を攪亂（かくらん）した。

米國(guó)は中國(guó)にも矛先を向け、2017年に8月には一國(guó)主義の色彩が濃厚な「301條調(diào)査」を始動(dòng)した。米國(guó)は、中國(guó)がたゆまぬ努力を通じて、長(zhǎng)年に渡り知的財(cái)産権の保護(hù)を強(qiáng)化し、外資のビジネス環(huán)境の改善を行ってきた大きな実績(jī)を無(wú)視し、中國(guó)に対して多くの客観的でないマイナス評(píng)価を下し、追加関稅を?qū)g施し投資を制限するなどの経済貿(mào)易についての制限措置を取ることで、米中経済貿(mào)易摩擦を引き起こした。

米國(guó)は米中の経済構(gòu)造や、発展段階、國(guó)際産業(yè)の分業(yè)という現(xiàn)実を無(wú)視し、中國(guó)が不公平で不平等な貿(mào)易政策を取っていることが米國(guó)の対中貿(mào)易の赤字を?qū)Г①Q(mào)易において「損をさせられている」との認(rèn)識(shí)にこだわり、中國(guó)に対して一方的に追加関稅の措置を取った。

現(xiàn)実を見(jiàn)れば、経済のグローバル化の時(shí)代にあって、米中両國(guó)の経済は高度に融合し、共に完成された産業(yè)チェーンを形成している。両國(guó)経済は骨と筋肉が結(jié)びついているのと同様に、互恵?ウィンウィンの関係にある。貿(mào)易赤字で「損をさせられている」というのは「ソロバンのはじき間違い」であり、米國(guó)が中國(guó)に対して行った貿(mào)易の制限措置は、中國(guó)にとって不利益をもたらすだけでなく、米國(guó)にとっても不利益であり、全世界に対してはなおさら不利益をもたらす。

（1）米國(guó)の追加関稅措置は他者を傷つけるだけでなく、自らに不利益をもたらす

米國(guó)政府が中國(guó)からの輸入品に追加関稅を課し、両國(guó)間の貿(mào)易と投資の協(xié)力を妨害したことは、両國(guó)及び全世界の市場(chǎng)の（先行き）信頼感と経済の安定した歩みに悪影響を與える。米國(guó)の関稅措置により、中國(guó)の対米輸出額は下落した。2019年1－4月では前年同期比9．7％の下落で、5カ月連続の下落となった。同時(shí)に、米國(guó)の増稅措置に対して中國(guó)が追加関稅で対応せざるをえなくなった結(jié)果、米國(guó)の対中輸出は8カ月連続で下落した。

米中経済貿(mào)易摩擦がもたらした不確実性は、両國(guó)企業(yè)に対して投資分野での「様子見(jiàn)」をもたらした。中國(guó)からの対米投資は連続して下落し、米國(guó)の対中投資も明らかに減速した。中國(guó)側(cè)の統(tǒng)計(jì)によれば、2018年における中國(guó)からの対米直接投資は前年比10％減の57億9000萬(wàn)ドルだった。米國(guó)の実行ベース対中投資は2017年には11％増だったが、18年には1．5％増と大幅に減速して26億9000萬(wàn)ドルにとどまった。WTOは米中経済摩擦の先行きが不透明だとして2019年の全世界における貿(mào)易の成長(zhǎng)を、（それまでの）3．7％から2．6％に下方修正した。

（2）貿(mào)易戦爭(zhēng)はいわゆる「米國(guó)が再び偉大になる」?fàn)顩rをもたらさない

追加関稅は米國(guó)の経済成長(zhǎng)を促進(jìn)しないだけでなく、かえって深刻な損害をもたらす。

第1點(diǎn)としては、米國(guó)企業(yè)の生産コストが上昇することがある。米中の製造業(yè)は相互依存性が非常に高く、米國(guó)の製造業(yè)者の多くは中國(guó)の原料や中間製品に依存している。米國(guó)企業(yè)が短期間で適切な代替サプライヤーを見(jiàn)つけることは困難であり、追加関稅のもたらすコストを負(fù)擔(dān)するしかない。

次に、追加関稅は米國(guó)の國(guó)內(nèi)物価を引き上げる。中國(guó)から輸入される安価で良質(zhì)な消費(fèi)品は、米國(guó)がインフレ率を長(zhǎng)期に渡り低い水準(zhǔn)に維持できた重要な要因の一つだった。追加関稅が実施された後は、中國(guó)製品の最終販売価格は上昇することになり、事実上は米國(guó)の消費(fèi)者が関稅分のコストを負(fù)擔(dān)することになる。米國(guó)小売協(xié)會(huì)の研究結(jié)果では、中國(guó)製家具に25％の関稅を課すだけで、米國(guó)の消費(fèi)者は1年當(dāng)たり46億ドルの追加支出を強(qiáng)いられることが明らかになった

第3點(diǎn)として、追加関稅は米國(guó)の経済成長(zhǎng)と民生に悪影響を與える。

全米商工會(huì)議所と（調(diào)査會(huì)社の）ロジウム?グループが2019年3月に共同で発表したリポートによると、米中経済摩擦の影響により2019年とその後の4年間は、米國(guó)のGDPはその0．3％－0．5％に相當(dāng)する640億－910億ドル減少する。もしも米國(guó)が中國(guó)からの輸入品すべてに25％の追加関稅を課せば、將來(lái)10年間で米國(guó)のGDPは累計(jì)1兆ドル減少する。米データバンクのトレード?パートナーシップが2019年2月に発表した研究報(bào)告によれば、もし米國(guó)が中國(guó)からの輸入品すべてに25％の追加関稅を課せば、米國(guó)のGDPは1．01％減少し、216萬(wàn)人分の雇用が失われる。4人家族の場(chǎng)合、年間の支出は2294ドル増加する。

第4點(diǎn)としては、（貿(mào)易戦爭(zhēng)は）米國(guó)の対中輸出を阻害する。（中國(guó)ビジネスを手掛ける米國(guó)企業(yè)を會(huì)員とするNGOの）米中貿(mào)易全國(guó)委員會(huì)（米中貿(mào)易評(píng)議會(huì)）が2019年5月1日に発表した「州別対中輸出リポート－2019年」によれば、2009年から18年までの10年間で、米國(guó)では対中輸出に支えられて、110萬(wàn)人分以上の雇用が創(chuàng)出されるなど、中國(guó)市場(chǎng)は米國(guó)経済にとって極めて重要だ。この10年間を通じて、全米48州で対中貨物輸出が増加し、うち44州では2ケタ臺(tái)の成長(zhǎng)だった。しかし米中貿(mào)易摩擦が激化した2018年には、米國(guó)で対中貨物輸出が増加した州は16州に留まり、34州では対中貿(mào)易輸出が減少した。うち24州は2ケタ臺(tái)の減少だった。最も損害が大きかったのは中西部の農(nóng)業(yè)州だった。関稅の影響を受け、米國(guó)の農(nóng)産物の対中輸出は前年比で33．1％減少した。うち、大豆は50％近い減少だった。米國(guó)の関連業(yè)界は、40年近くをかけて開(kāi)拓してきた中國(guó)市場(chǎng)を今後失ってしまうと憂慮している。

（3）米國(guó)の貿(mào)易における「痛めつけ」のしわ寄せは全世界に及ぶ

経済のグローバル化は阻止することのできない時(shí)代の潮流であり、自らの問(wèn)題を他者に転嫁する一國(guó)主義や保護(hù)主義は人心を得ることができない。米國(guó)が採(cǎi)用した一連の貿(mào)易保護(hù)措置は、世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）の規(guī)則に違反しており、多國(guó)間貿(mào)易體制を傷つけ、全世界の産業(yè)チェーンとサプライチェーンを深刻に阻害する。市場(chǎng)の信頼感は損なわれ、全世界の経済回復(fù)にとって厳しい試練を突き付ける。経済のグローバル化の潮流にとっても重大な脅威をもたらす。

?。讎?guó)の措置は）まず、多國(guó)間貿(mào)易體制の権威を傷つける。米國(guó)は國(guó)內(nèi)法の「（通商法）201（條）」「232」「301」などを発動(dòng)することにより、一連の一方的な調(diào)査を行い、追加関稅の措置を取った。これはWTOの最も基本であり最も核心である最?lèi){國(guó)待遇と関稅の制限などの規(guī)則に対する重大な違反だ。この種の一國(guó)主義、保護(hù)主義の行為は、中國(guó)とその他のWTOメンバーの利益を損ねるだけでなく、WTOとWTOが有する爭(zhēng)議解決のメカニズムの権威をひどく損ね、多國(guó)間貿(mào)易體制と國(guó)際貿(mào)易の秩序を危機(jī)に直面させる。

次に（米國(guó)の措置は）全世界の経済成長(zhǎng)の脅威となる。世界経済は今なお、（2007年に発生した）國(guó)際金融危機(jī)の影響から完全には抜け出せないでいる。米國(guó)政府が経済と貿(mào)易の摩擦をエスカレートさせ、関稅を引き上げたことで、関連する國(guó)は対抗措置を取らざるを得なくなった。そのことが、世界規(guī)模で経済と貿(mào)易の秩序を混亂させ、世界経済の復(fù)活を妨害する。そして各國(guó)の企業(yè)の発展と人々の幸せがしわ寄せを受け、世界経済を「衰退のワナ」に陥らせる。

世界銀行は2019年に発表した「世界経済の見(jiàn)通し」で、2019年の全世界の経済成長(zhǎng)をさらに引き下げて2．9％とした。主要な下行リスクの一つとされたのは貿(mào)易関係の緊張継続だ。國(guó)際通貨基金（IMF）は2019年4月に発表した「世界経済見(jiàn)通し」で、同年の全世界の経済成長(zhǎng)率を18年時(shí)點(diǎn)の予測(cè)だった3．6％から3．3％に引き下げた。同リポートは、経済貿(mào)易摩擦が世界経済の成長(zhǎng)をさらに抑制し、すでに力強(qiáng)さを失っている投資をさらに弱體化させていくだろうとの見(jiàn)方を示した。

（米國(guó)の措置は）3點(diǎn)目として、全世界の産業(yè)チェーンとサプライチェーンを混亂させる。米中両國(guó)はいずれも、全世界における産業(yè)チェーンとサプライチェーンの要（かなめ）だ。中國(guó)から米國(guó)に輸出される最終製品には、他國(guó)から（中國(guó)に）輸入された大量の半製品と部品が使われている。米國(guó)が中國(guó)からの輸入品に追加関稅をかけることで、米國(guó)企業(yè)を含む中國(guó)企業(yè)と協(xié)力している多くの多國(guó)籍企業(yè)も損害を受けることになる。

追加関稅措置は、サプライチェーンのコストを人為的に増加させ、サプライチェーンの安定と安全に悪影響をもたらす。一部企業(yè)はサプライチェーンの地球規(guī)模の配置を調(diào)整せざるを得なくなり、全世界における最も良好な資源配置は実現(xiàn)が不可能になる。

米國(guó)の最近の対中関稅措置は、問(wèn)題を解決できないだけでなく、各方面の利益をさらに損ねることになると予見(jiàn)でき、中國(guó)は斷固として反対する。米國(guó)政府は最近になり、いわゆる國(guó)家安全という「根も葉もない」名目により、華為（HUAWEI、ファーウェイ）など多くの中國(guó)企業(yè)に対して「（他國(guó)での行為に対して自國(guó)國(guó)內(nèi)法を適用する）ロングアーム管轄」による制裁を次々に科している。中國(guó)は同様に、斷固として反対する。

【二】米國(guó)は米中経済貿(mào)易協(xié)議で前言を翻し、誠(chéng)実さを示さず

米國(guó)が経済貿(mào)易摩擦を引き起こしたことで、中國(guó)は対抗措置を取らざるを得なくなり、両國(guó)の貿(mào)易?投資関係が悪影響を受けた。両國(guó)はそれぞれ自國(guó)國(guó)民に幸せをもたらすことと、それぞれ経済を発展させることを必要としており、交渉のテーブルに著き、協(xié)議することで問(wèn)題を解決する必要があると判斷した。2018年2月の開(kāi)始以來(lái)、協(xié)議は大きな進(jìn)展を得ることができ、両國(guó)は內(nèi)容の大部分で合意した。しかし協(xié)議はその過(guò)程で、何度も曲折に遭遇した。いずれも、米國(guó)が合意事項(xiàng)に対して前言を翻したという、誠(chéng)実さの欠如によるものだった。

（1）1回目の前言翻し

中國(guó)は（貿(mào)易摩擦が発生した）最初の段階から、米中貿(mào)易摩擦は交渉と協(xié)議で解決すべきだと主張した。米國(guó)政府は2018年2月、中國(guó)がハイレベル代表団を米國(guó)に派遣して、経済貿(mào)易について協(xié)議することを要望した。中國(guó)は最大限の誠(chéng)意を示し、積極的に努力した。米國(guó)側(cè)と開(kāi)催した數(shù)回のハイレベル経済貿(mào)易協(xié)議での重點(diǎn)は貿(mào)易の不均衡問(wèn)題だった。雙方は深く突っ込んだ意見(jiàn)を交換し、中國(guó)が米國(guó)からの農(nóng)産物とエネルギー産品の輸入を拡大することで初歩的な合意達(dá)成という重大な進(jìn)展を得ることができた。しかし米國(guó)政府は2018年3月22日、いわゆる対中「301調(diào)査」のリポートを持ち出し、「知的財(cái)産権の竊盜」「技術(shù)の強(qiáng)制移転」を理由に中國(guó)を不當(dāng)に非難し、500億ドル分の中國(guó)からの輸入商品に25％の追加関稅を課すと宣言した。

（2）2回目の前言翻し

中國(guó)政府は両國(guó)関係の大局を重んじ、改めて作業(yè)団を米國(guó)に派遣して交渉を真剣に進(jìn)めた。米中は2018年5月19日、共同聲明を発表した。同聲明には「雙方は貿(mào)易戦爭(zhēng)を行わない」ことで合意を達(dá)成し、ハイレベルの意思疎通を維持し、それぞれが関心を持つ経済貿(mào)易問(wèn)題の解決を積極的に模索するとの內(nèi)容が盛り込まれていた。米國(guó)は、対中追加関稅の計(jì)畫(huà)を暫時(shí)ストップするとも公表した。

米國(guó)政府は合意達(dá)成の10日後の2018年5月29日、自國(guó)のビジネス界と多くの國(guó)民の反対を無(wú)視し、中國(guó)の経済體制と貿(mào)易政策を理不盡に非難し、追加関稅の計(jì)畫(huà)を推進(jìn)し続けると宣言した。米國(guó)は2018年7月以降、3回に分けて関稅策を発動(dòng)した。まず、500億ドル分の中國(guó)からの輸入商品に対して25％の追加関稅を課し、次に2000億ドル分の中國(guó)からの輸入商品に10％の追加関稅を課した上で、2019年1月1日からは稅率を25％に引き上げると宣言した。米國(guó)はさらに、中國(guó)からの殘りのすべての商品にも追加関稅を課すと威嚇した。これらにより、両國(guó)間の経済貿(mào)易摩擦は加速?エスカレートすることになった。中國(guó)は國(guó)家の尊厳と國(guó)民の利益を防衛(wèi)するためにやむを得ず、米國(guó)からの中國(guó)への輸出商品計(jì)1000億ドル分に追加関稅を課すと必要な対応をした。

（3）3回目の前言翻し

米國(guó)のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は2018年11月1日、中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席と電話で対話し、トップ會(huì)談を行うことを提案した。米中両國(guó)の指導(dǎo)者は12月1日、アルゼンチンで行われたG20サミットの期間中に會(huì)談を行い、互いに新たな追加関稅の発動(dòng)はしないこと、90日內(nèi)に頻度を高めて協(xié)議を行うこと、すべての追加関稅を撤廃することを目指して努力することなど、雙方の経済貿(mào)易問(wèn)題について重要な合意を達(dá)成した。その後の90日間、米中のチームは北京とワシントンで3ラウンドのハイレベル?yún)f(xié)議を行い、米中経済貿(mào)易合意の原則的內(nèi)容で多くの初歩的な合意を得た。

米國(guó)側(cè)は2019年2月25日になり、3月1日に発動(dòng)する予定だった中國(guó)からの2000億ドル分の商品に対する関稅引き上げを延期すると発表した。雙方のチームは3月末から4月末の間に3ラウンドのハイレベル?yún)f(xié)議を行い、実質(zhì)的な進(jìn)展を得た。繰り返し行った協(xié)議により、両國(guó)は大部分の問(wèn)題について一致した。中國(guó)政府は殘された問(wèn)題について、雙方が相手を理解し譲歩しあうことで、対立點(diǎn)を解消する方法を共に模索しようと提案した。

ところが米國(guó)政府は「得寸進(jìn)尺（1寸を得られれば1尺を進(jìn)む＝次から次に要求をエスカレートさせる）」（方針）で、（中國(guó)を）いたぶり極限まで圧力をかける手段で、不合理な高い要求を堅(jiān)持し、経済摩擦発生以來(lái)の関稅をすべて撤廃しないことを堅(jiān)持し、合意書(shū)に中國(guó)側(cè)の主権施行ついての強(qiáng)制的な要求を盛り込むことを堅(jiān)持した。その結(jié)果、殘っていた対立點(diǎn)のすり合わせが遅々として進(jìn)まなくなった。

米國(guó)は2019年5月6日、無(wú)責(zé)任にも中國(guó)が立場(chǎng)を「後退させた」と非難し、交渉がまとまらない責(zé)任を中國(guó)にかぶせようとした。さらに、中國(guó)が斷固として反対するにも関わらず、5月10日から中國(guó)からの2000億ドル分の輸入商品に対して、追加関稅率をそれまでの10％から25％に引き上げた。このことで米中経済協(xié)議に深刻な挫折が生じた。米國(guó)は5月13日、中國(guó)から輸入される殘りの3000億ドル分の商品についての追加関稅の手続きを開(kāi)始すると宣言した。

これらの挙動(dòng)は米中両國(guó)の指導(dǎo)者による、交渉を通じて摩擦を解消するとの合意に背反し、両國(guó)と世界の人々の期待に背反し、2カ國(guó)間の経済貿(mào)易交渉と世界経済の成長(zhǎng)の見(jiàn)通しに影を投げかけた。中國(guó)はやむを得ず、追加関稅の措置で対応することにした。

（4）米中経済協(xié)議の深刻な挫折の責(zé)任は完全に米國(guó)政府側(cè)にある

米國(guó)政府が中國(guó)のことを交渉において「後戻りした」と非難するのは、完全に根も葉もない暴論だ。雙方がまだ交渉を進(jìn)めている過(guò)程において、文書(shū)の內(nèi)容や関連する記述について意見(jiàn)を出して調(diào)整するのは、商取引の交渉における通常のやり方だ。米國(guó)政府はそれまでの10ラウンドに渡る交渉中、調(diào)整することを絶えず求めてきた。思うがままに中國(guó)側(cè)を「後退した」と非難するのは無(wú)責(zé)任だ。

歴史の経験は、相手に汚い水を浴びせかけたり、テーブルを叩き壊したり、極限までの圧力をかけるなどの手段で達(dá)成された合意は、雙方の協(xié)力関係を破壊し、歴史的なチャンスを失うことになるだけと証明している。

君子の國(guó)とは、まず禮を盡くしたうえで、どうしようもない場(chǎng)合にだけ兵を動(dòng)かすものだ。米國(guó)が関稅による新たな威嚇を行った後、國(guó)際社會(huì)は広く、中國(guó)側(cè)が訪米して協(xié)議を行う計(jì)畫(huà)を取り消す可能性が高いと憂慮し、米中経済貿(mào)易協(xié)議の行方についての関心が高まった。

中國(guó)は米中経済貿(mào)易関係の維持という大局を原點(diǎn)として、理性と自制の態(tài)度を維持し、それまでの取り決め通りに2019年5月9日から10日までハイレベル代表団を米國(guó)に派遣し、第11ラウンド経済貿(mào)易協(xié)議を?qū)g行した。中國(guó)は、米國(guó)と対話を通じて経済貿(mào)易の対立點(diǎn)を解決する最大限の誠(chéng)意と責(zé)任ある態(tài)度を示した。米中雙方は、率直で建設(shè)的な交流を行い、対立點(diǎn)をコントロールすることに努め、協(xié)議推進(jìn)を継続することで同意した。中國(guó)は、一方的な追加関稅という米國(guó)のやり方に強(qiáng)烈に反対し、必要な措置をもって反撃せざるを得ないと表明した。

中國(guó)側(cè)は、経済貿(mào)易の合意には平等と互恵が必要であり、中國(guó)は自らの核心的利益の重大原則に関わる問(wèn)題では決して譲歩しないと改めて強(qiáng)調(diào)した。雙方が合意を達(dá)成する前提は、米國(guó)がすべての追加関稅を取り消し、貿(mào)易における買(mǎi)い付け規(guī)模も中國(guó)の実需に合致するものにして、同時(shí)に合意文書(shū)をバランスの取れたものにして、雙方に共通する利益に合致させることだ。

【三】中國(guó)は一貫して平等?互恵?誠(chéng)実な協(xié)議との立場(chǎng)を堅(jiān)持する

中國(guó)政府は一貫して、貿(mào)易戦爭(zhēng)で互いに威嚇し、追加関稅を不斷に設(shè)けるやり方は経済貿(mào)易問(wèn)題を解決するのに益がないと認(rèn)識(shí)している。米中は相互尊重、平等互恵の精神により、善意と誠(chéng)実さにもとづき、交渉を通じて問(wèn)題を解決し、対立を縮小し、共通の利益を拡大し、世界経済の安定と発展を共同で維持せねばならない。

（1）協(xié)議には相互尊重?平等互恵が必要

米中は世界最大の二つの経済體?貿(mào)易大國(guó)であり、経済貿(mào)易協(xié)力で一部に対立が存在することは正常だ。鍵となるのはいかにして相互信頼、相互協(xié)力を増進(jìn)して対立點(diǎn)をコントロールするかということだ。中國(guó)の出発點(diǎn)とは両國(guó)共通の利益と世界貿(mào)易の秩序維持であり、対話と協(xié)議を通じて問(wèn)題を解決することだ。中國(guó)は最大の忍耐と誠(chéng)意をもって、米國(guó)側(cè)の関心事に回答し、共通點(diǎn)を求め相違點(diǎn)は留保する態(tài)度で対立點(diǎn)を妥當(dāng)に処理し、さまざまな困難を克服し、現(xiàn)実的な解決案を提出し、2カ國(guó)の経済貿(mào)易協(xié)議のために苦しい努力をしてきた。協(xié)議の過(guò)程において、中國(guó)は一貫して相互尊重、平等互恵の原則を保ち雙方がいずれも受け入れられる合意の達(dá)成のために力を入れてきた。

相互尊重とは、相手側(cè)の社會(huì)制度、経済制度、発展の道とその権利を尊重することだ。彼我の核心的利益と重大な関心事を尊重し、（相手側(cè)の）「最低線」に挑戦することはせず、「レッドライン」を踏み越えることはしない。（相手側(cè)に）発展の権利を代償にする犠牲を払わせてはならない。一國(guó)の主権を損ねてならないことは、なおさらだ。平等互恵とは、交渉する雙方の地位が平等ということであり、協(xié)議の成果が互恵的であり、最終合意がウィンウィンであることだ。もし、一方が相手に強(qiáng)圧をかけつつ交渉する、あるいは交渉の結(jié)果が一方にのみ有利であったら、そのような交渉が成功を収めることはない。

（2）協(xié)議では、互いに向き合い誠(chéng)実を基本とせねばならない

協(xié)議では、雙方が相互理解し共に努力することが必要だ。協(xié)議とは當(dāng)局関係者が討論を通じて、直面する問(wèn)題について共通認(rèn)識(shí)または雙方の妥協(xié)を追求する課程だ。協(xié)議期間中に出現(xiàn)する「変數(shù)」は多い。雙方は自らの利益から出発するが、それぞれの段階においてさまざまな変化にさまざまな対応をする。これは協(xié)議の常態(tài)だ。

中國(guó)政府は、経済貿(mào)易における?yún)f(xié)議は、問(wèn)題解決を模索する有効な道と認(rèn)識(shí)している。協(xié)議の過(guò)程において、雙方が共に善意ある態(tài)度を持ち、相手の立場(chǎng)を十分に理解してこそ、協(xié)議のための良好な條件を得ることができる。でなければ、長(zhǎng)期に渡り有効な合意を形成するための基礎(chǔ)は形成されず、持続可能で実行可能な合意を達(dá)成することは難しい。

誠(chéng)実とは協(xié)議の基礎(chǔ)だ。中國(guó)政府は一貫して誠(chéng)実を基本として、最大の誠(chéng)意をもって米國(guó)政府との協(xié)議を進(jìn)めた。中國(guó)は米國(guó)の関心事を高度に重視し、雙方の対立を緩和する有効な道筋と方法を見(jiàn)出そうと努力した。雙方はこれまでに行った11ラウンドのハイレベル経済貿(mào)易協(xié)議は重大な進(jìn)展を見(jiàn)た。これらの協(xié)議の成果は中國(guó)の利益に合致しており、米國(guó)の利益にも合致している。これは雙方の共同の努力と互いに向き合った成果だ。中國(guó)は協(xié)議において、信用を重んじ承諾事項(xiàng)を重視する。中國(guó)は、雙方が合意を達(dá)成すれば、中國(guó)は承諾事項(xiàng)を必ず真剣に著実に履行すると繰り返し強(qiáng)調(diào)した。

（3）中國(guó)は大原則の問(wèn)題で絶対に譲歩しない

いかなる國(guó)家にも、自らの大原則がある。協(xié)議において、一國(guó)の主権と尊厳はかならず尊重されねばならない。雙方が達(dá)成する合意は、平等で互恵的でなければならない。中國(guó)は重大な原則問(wèn)題について、決して譲歩しない。米中雙方は、國(guó)家の発展の違いと段階性を認(rèn)め、相手側(cè)の発展の道と基本制度を直視し承認(rèn)せねばならない。一つの合意ですべての問(wèn)題を解決することは望めない。合意が雙方の求めを満たすことを確保し、合意のバランスを?qū)g現(xiàn)させねばならない。

米國(guó)は最近になり、対中追加関稅を引き上げると宣言した。これは雙方の経済貿(mào)易問(wèn)題を解決するには不利であり、中國(guó)は強(qiáng)く反対する。中國(guó)はやむを得ず反応することで、自らの合法的な権益を維持する。中國(guó)の立場(chǎng)と態(tài)度は一貫しており明確だ。中國(guó)は関稅措置ではなく対話を通じて問(wèn)題を解決することを希望している。

中國(guó)國(guó)民の利益のために、米國(guó)國(guó)民の利益のために、全世界の人々の利益のために、中國(guó)は理性をもって対応する。しかし、中國(guó)はいかなる圧力をも恐れない。いかなる挑戦であっても、受けて立つ準(zhǔn)備をしっかりとしている?！冈挙饯Α工妊预Δ胜椁?、門(mén)は大きく開(kāi)かれている。「戦う」と言うならば、とことんおつきあいする。

（3）どのような戦いを挑んでも、中國(guó)の前進(jìn)の歩みを阻止することはできない

中國(guó)の発展が順風(fēng)満帆であろうはずはない。困難さや障害、場(chǎng)合によっては非常に危険な事態(tài)に遭遇するのも必然だ。中國(guó)は各種のリスクや挑戦に直面しても萎縮することなく、危機(jī)をチャンスに転じ、新たな天地を開(kāi)拓する。

情勢(shì)がどのように変化進(jìn)展しても、中國(guó)は自らがすべきことをしっかりとやり通す。改革開(kāi)放を通じて発展し、自らを大きくする。これが、経済貿(mào)易摩擦に対応する根本の道だ。中國(guó)の國(guó)內(nèi)市場(chǎng)の需要は巨大であり、供給面での構(gòu)造改革の推進(jìn)は製品と企業(yè)の競(jìng)爭(zhēng)力を全面的に向上させる。財(cái)政と通貨政策には十分な余地があり、中國(guó)は経済の持続的かつ健全な発展という良好な狀況を維持できる。経済の見(jiàn)通しは非常に明るい。

中國(guó)は引き続き改革開(kāi)放を深めていく。中國(guó)の門(mén)が閉ざされることはない。ますます大きく開(kāi)かれていくだけだ。習(xí)近平主席は第2回「一帯一路」國(guó)際協(xié)力サミットフォーラムの基調(diào)講演で、「中國(guó)は一連の、改革開(kāi)放の重要な措置をとる。制度面と構(gòu)造面の措置を強(qiáng)化する。外資の參入を認(rèn)める分野の一層の拡大、知的財(cái)産権保護(hù)についての國(guó)際協(xié)力の一層の強(qiáng)化、商品およびサービス貿(mào)易の規(guī)模の一層の拡大、マクロ経済政策での國(guó)際協(xié)力の一層有効な実施、対外開(kāi)放政策の貫徹と実現(xiàn)の一層の重視など対外開(kāi)放のレベル引き上げを促進(jìn)する。世界とさらに良好な相互連動(dòng)を形成し、さらに進(jìn)歩し繁栄する中國(guó)と世界をもたらす」と述べた。

【おわりに】

米中両國(guó)にとって唯一の正しい選択とは協(xié)力だ。ウィンウィンになってこそ、よりよい未來(lái)に向かうことができる。米中経済貿(mào)易協(xié)議の全體的方向について、中國(guó)は後ろを振り返りはしない。前を見(jiàn)ている。両國(guó)の経済貿(mào)易分野の対立と摩擦は、最終的には対話と交渉を通じて解決せねばならない。米中が互恵的かつウィンウィンの合意を達(dá)成することは米中両國(guó)の利益に合致し、世界各國(guó)の期待に応えることとなる。米國(guó)が相互尊重?平等互恵の精神を基本に中國(guó)と向き合い、経済貿(mào)易の対立をコントロールし、経済貿(mào)易の協(xié)力を強(qiáng)化し、協(xié)調(diào)?協(xié)力?安定を基調(diào)とする米中関係を共に推進(jìn)し、両國(guó)と世界の人々の幸せを増進(jìn)することを希望する。

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊?guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國(guó)については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報(bào)を発信。

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