Record China 2013年5月5日(日) 8時20分
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3日、人民日報は「中國人はなぜモノの奪い合いに走るのか」と題した記事を掲載した。寫真は鳥インフルエンザの予防効果が高いとして買い占められた漢方薬?板藍根。
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2013年5月3日、人民日報(電子版)は「中國人はなぜモノの奪い合いに走るのか」と題した記事を掲載した。清明節(jié)(今年は4月4日)の前日、上海で初のH7N9型鳥インフルエンザ患者が報告された。人々はこの新型ウイルスに対する知識をほとんど持ち合わせていなかったが、江蘇省衛(wèi)生庁が「H7N9型インフルエンザウイルスに対する漢方薬?板藍根の予防効果は高い」との公告を発表すると、新型SARSが流行した10年前、人々が先を爭うように板藍根を買い求めた騒動と同じ狀況が、華東の多くの地域で再現(xiàn)された。「新型肺炎三種の神器(マスク、板藍根、?。工瑥突瞍贰⒃伽语wぶように売れ始め、一部の地方では品切れ狀態(tài)となった。2年前、東日本大震災とそれに伴う福島原子力発電所での放射能漏れ事故が発生した時には、中國沿海部の浙江?江蘇?山東各省の多くの都市で、人々が塩を買い占めるという現(xiàn)象が起こり、塩の値段は一気に1袋20元(約320円)にまで急騰した。また、「世界終末の日」がやって來るというデマによって、蝋燭を買い求める人が続出した。このように、中國ではひとつの商品を奪い合うように人々が買い求める事例は枚挙にいとまがない。
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これら一連の行為について、どのように解釈すべきか、つい戸惑ってしまう。そして思わず、「中國人はどうしてすぐにモノの奪い合いに走るのか?モノを奪い合うことで、中國人が生き延びる活路が開けるのか?」と質問したくなる。日常生活でも▽信號を無視して橫斷する▽座席を取り合う▽橫斷歩道のない場所で車道を橫斷する▽住宅購入に押し掛ける▽我先に切符を買い求める――などの現(xiàn)象は、珍しくもなんともない。中國人にとって、「我先に奪い取る」という行為はごく日常茶飯事なのだ。このような生活習慣が、さらには海外にまで持ち込まれるケースも少なくないことから、海外の観光地では、「順序良く並んで下さい」など、中國人向けに中國語表記の注意事項が掲示されている。中國人が並ぼうとしないのは、外國人にとっては理解しがたい行為である。限りある資源と生存本能から、中國人なら誰しも、少しでも多くを得ることを常に望んでいる。従って、爭奪戦が起こるのも不思議ではない。問題となるのは、全員に十分行きわたる場合でさえも、多くの人が奪い合おうとすることだ。このような現(xiàn)象は、「奪い合い」が中國人にとってひとつの習慣となってしまい、「奪い合うのは當然」という考え方が固定化してしまった事実を示している。
これについて、「奪い合いは競爭の一種であり、自身の向上のために努力している現(xiàn)れだ」と弁解する人がいるかもしれない。奪い合いは一見したところ競爭のようだが、決して本物の競爭ではない。本物の競爭とは、その競爭のルールに従って、個人が能動性を発揮し、お互いに全力で勝負するプロセスを指す。勝者と敗者はともに、競爭の結果を受け入れる。一方、中國式「奪い合い」は、秩序のないカオス狀態(tài)であり、奪い合うための條件さえも整っていない場合もある。もし「中國式奪い合い」を競爭と見なすとするなら、それは無秩序狀態(tài)における競爭であり、決して健全な競爭とは言えない。
「中國式奪い合い」が形成されたのは、単なる偶然ではなく、さまざまな文化的要因による総合的な結果である。理性的判斷に欠けていると、情報の真?zhèn)韦蛞姌Oめることができず、大多數(shù)の人と同じ行動を取らざるを得なくなる。また、規(guī)則を軽視することで、無秩序が生まれる。このように、「理性的思考の欠如」「規(guī)則の軽視」「群集心理」という三者が互いに結びつき、「中國式奪い合い」が中國人の日常生活のさまざまなシーンに現(xiàn)れるようになった。(筆者:中國高等教育學會公共関係専門委員會秘書長?雍天栄)(提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KM?編集/TF)
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