中國紙?環(huán)球時報は14日、「帰化選手が中國の戦力を刺激する」と題する記事を掲載。中國で外國籍のサッカー選手の帰化の動きが活発になる中、各國の帰化選手の起用や今後の代表チームの強(qiáng)化のポイントなどについて論じた。

先日、北京國安に所屬する李可（リー?カー。26）が中國代表の試合に出場したことが大きな注目を集めた。李は英語名がニコラス?ハリー?イェナリスで、父親がキプロス人、母親は中國人。英プレミアリーグの強(qiáng)豪アーセナルに所屬していた経験もあるMFで、今年1月に中國國籍を取得した。

中國ではほかにも、上海上港のFWエウケソン（29）と広州恒大のFWリカルド?グラル（27）という2人のブラジル人選手が中國國籍取得の準(zhǔn)備を進(jìn)めていると報じられている。記事は「エウケソンらの帰化が実現(xiàn)すれば、中國は一気にアジアのトップクラスとなり、2度目のワールドカップ（W杯）出場の希望も大きく膨らむ」と期待感を示した。また、スペイン紙アスは「中國はこれまで帰化選手を代表に招集したことはなかったが、（李可の試合出場によって）その障害が取り除かれた。2002年以來のW杯出場へ向けて新しい血を入れて代表チームを刺激することが必要で、帰化はその第一歩だ」と伝えているという。

続いて環(huán)球時報は、帰化選手の起用自體は決して珍しいことではないとし、今年初めに開催されたアジアカップで出場24カ國中17カ國が帰化選手をメンバーに選出していたこと、優(yōu)勝したカタールは先発メンバー11人のうち6人が海外にルーツを持つ選手だったことを紹介。また、日本について、「アジアのサッカー界で古くから帰化選手を起用している國」とし、日本では「帰化選手の起用によって、日本サッカーの発展が10年早まった」との見方もあると伝えた。

一方で、「カタールサッカー協(xié)會が2007年から巨費(fèi)を投じて素晴らしいサッカーアカデミーを建設(shè)したり、優(yōu)秀な指導(dǎo)者を招いたりして、若手選手の育成を行ってきたことにも目を向けなければならない」「日本では帰化選手はチームの中の重要なポジションの補(bǔ)強(qiáng)という位置付けであり、中心はあくまで海外でプレーする日本人選手だった」などとし、短期的には帰化選手を試す価値はあるが、長期的にはユース育成と自國選手の海外移籍が重要だと論じた。（翻訳?編集/北田）