大和ハウス工業(yè)（DH）は18日付で、大連市で設(shè)立した合弁會(huì)社で発生した不正出入金問(wèn)題について、第三者委員會(huì)報(bào)告書を受領(lǐng)したと発表。個(gè)人情報(bào)の保護(hù)などのために一部記述を伏せた同報(bào)告書の「開(kāi)示版」を公開(kāi)した。報(bào)告書は、損害額を累計(jì)14億1300萬(wàn)元（約221億円）とした。

DHは2005年ごろまで、中國(guó)で外國(guó)人の駐在員などを?qū)澫螭趣工毳ⅴ雪`ト業(yè)務(wù)を行っていたが、中國(guó)人も対象とした居住用マンション事業(yè)への參入を考えるようになった。日本企業(yè)による?yún)g獨(dú)出資會(huì)社では同事業(yè)への參入は事実上困難だったため、それまでDHの事業(yè)を請(qǐng)け負(fù)っていた大連中盛集団（中盛集団）と折半出資で大連大和中盛房地産（大連JV）を05年に設(shè)立した。大連JVは大連市におけるマンション開(kāi)発などの事業(yè)を行ってきた。

一方、中盛集団は大連JVとは別に、複數(shù)の不動(dòng)産開(kāi)発プロジェクトを進(jìn)めていた。中盛集団は個(gè)人とその一族を主要株主として1998年に設(shè)立された企業(yè)で、傘下に建設(shè)會(huì)社や內(nèi)裝會(huì)社など多くの企業(yè)がある持ち株會(huì)社だ。

正規(guī)の社內(nèi)手続きを経ない不正出入金が行われたのは、銀行4行に開(kāi)設(shè)された大連JVの6口座だった。不正出金だけでなく、不正入金も行われていた。不正を行った者は中盛集団から派遣された大連JVの會(huì)社幹部とされている。銀行口座の出入金には法人の責(zé)任者である董事長(zhǎng)印などが必要で、印章鑑定の結(jié)果、董事長(zhǎng)印偽造されたものでないとの結(jié)果が出た。印章がどのような手口で不正使用されたかは、明らかになっていない。

銀行4行の口座のうち、1行の口座では大連JV側(cè)の帳簿殘金と口座における実際の殘高が一致しており、不正出入金が行われてはいたが、損失は発生していなかった。しかし、殘り3行の口座では、銀行殘高が帳簿殘高よりも少なかった。

損失が発生したのは2014年からで、事態(tài)が発覚した19年3月には累計(jì)損失が14億1300萬(wàn)元に膨らんでいた。不正出金先の多くは中盛集団の傘下企業(yè)だった。不正に関與した中核人物は3人で、それぞれ、中盛集団の創(chuàng)業(yè)者でもある大連JVの董事兼総経理、大連JVの出納擔(dān)當(dāng)者、財(cái)務(wù)部長(zhǎng)だった。3人は不正が発覚した直後に中國(guó)國(guó)外に逃亡した。報(bào)告書は「刑事および民事の責(zé)任追及を恐れたため」との見(jiàn)方を示した。

報(bào)告書は、不正を行った動(dòng)機(jī)について、11年に導(dǎo)入されたマンションの購(gòu)入制限の影響や「身の丈を超えた」プロジェクトに取り組んだことで、事業(yè)継続に必要な資金調(diào)達(dá)が困難になり、資金繰り改善などのために不正出金に及んだとことは「容易に想像できる」と論じた。（翻訳?編集/如月隼人）