2019年6月18日、中國(guó)メディアの観察者網(wǎng)は、四川省で17日夜にマグニチュード6．0の大きな地震が発生した際、重慶市にある大學(xué)宿舎では屋外に避難しようとする學(xué)生に「顔認(rèn)証システム」が立ちはだかり、入口に長(zhǎng)蛇の列が発生するトラブルがあったと報(bào)じた。

現(xiàn)地時(shí)間17日午後10時(shí)55分ごろ、四川省宜賓市を震源とするマグニチュード6．0の地震が発生。記事によれば、成都市など四川省內(nèi)および重慶市などで揺れを感じ、これまでに13人が死亡し、およそ200人が負(fù)傷した。

記事によると、この地震が発生した直後、重慶市の大學(xué)の宿舎で避難する學(xué)生が長(zhǎng)蛇の列を作る動(dòng)畫がネット上で公開され、物議を醸した。動(dòng)畫には、宿舎の出入り口に顔認(rèn)証によるセキュリティチェックを待つ學(xué)生が長(zhǎng)い行列を作る様子が映っており、地震の緊急事態(tài)にもかかわらず各學(xué)生は顔認(rèn)証を通らないと外に出られなかったと記事は伝えている。

ネットユーザーなどの情報(bào)によると、トラブルが発生したのは重慶大學(xué)の虎渓キャンパスで、避難する際に顔認(rèn)証が必要だったうえ、事態(tài)が収束した頃には門限時(shí)間の同11時(shí)を過(guò)ぎていたことから、避難した學(xué)生全員に「門限破り」が記録されたという。

ネット上では、非常時(shí)に顔認(rèn)証システムを解除せず學(xué)生の避難を遅らせたことについて疑問(wèn)や落ち度を指摘する聲が出ている一方で、同大學(xué)の學(xué)生からは「重慶ではそこまで大きな揺れはなかった。外へ出ようとした學(xué)生は余震の発生を警戒した人が一部で、なんとなく外へ飛び出そうとした人もいる。決して學(xué)校の落ち度ではないし、學(xué)校が無(wú)責(zé)任な対応を取ったわけではない」との意見(jiàn)が見(jiàn)られた。

また、動(dòng)畫を撮影したという學(xué)生も「學(xué)校は顔認(rèn)証システムの解除が間に合わなかったのかもしれない。しかも、揺れが小さかったから宿舎を管理するおばちゃんも気にしなかったことも考えられる」と理解を示しているという。（翻訳?編集/川尻）