2019年6月23日、経済日報(bào)は、日本人もジビエ（野生鳥獣の肉）を食べるようになったとする記事を掲載した。

記事は、「四方を海で囲まれた日本の伝統(tǒng)的な食品は海産物や米、野菜が主で、豚肉や牛肉を食べるようになったのは近代に入ってからだ」と紹介。そして最近では、日本人の食物連鎖が拡大し、「イノシシやシカなどの山中の美食が日本人の食卓に上るようになった」と伝えた。

その上で記事は、「日本では野生動物の數(shù)が急増しており、イノシシやシカ、ツキノワグマなどが頻繁に人里に出現(xiàn)し、作物が荒らされるなどの被害が出ている」と指摘。農(nóng)林水産省の統(tǒng)計(jì)によると、11年の野生鳥獣による作物被害額は226億円に上り、このうちイノシシとシカによる被害額が145億円と最も多かった。また、イノシシの數(shù)は1990年の約30萬頭から2016年は89萬頭にまで増加しているという。10年には日本で23萬頭のイノシシと17萬頭のシカが捕殺されたが、この數(shù)は年々増加していると伝えた。

また、「イノシシの生活エリアも拡大し続けており、もともと住んでいた西日本から本州北部へと拡大していて、中には泳いで小島へ渡るイノシシもいる」と指摘。農(nóng)作物への被害だけでなく、人里に入り交通事故や人的被害も出るようになっているという。

記事は、こうした事態(tài)に対応するため、「日本政府はこうした野生動物を『食べる』という政策を提出した」と紹介。菅義偉官房長官はスーパーを視察した際に、焼いたイノシシ肉を食べ、記者會見では捕獲した野生動物を処理する食肉処理施設(shè)の認(rèn)証を行う「國産ジビエ認(rèn)証制度」を正式に発表し、食肉処理施設(shè)に補(bǔ)助金を出すことを明らかにしたと伝えた。

記事は、「現(xiàn)代化した食肉処理施設(shè)により、肉の鮮度と品質(zhì)が保てるようになったことも、ジビエ普及の大きな要因になっている」と分析?！覆东@した野生動物を食肉処理施設(shè)で屠殺し、真空包裝して冷凍保存し、各地へ配送できるようになった」と紹介した?，F(xiàn)在では、全國630カ所にイノシシの処理施設(shè)があり、日本政府はイノシシ肉の生産量を2倍に増やすことを目標(biāo)にしているとも伝えている。

経済日報(bào)の記者が調(diào)べたところ、日本ではジビエ料理店の數(shù)が明らかに増加しており、この4年で3倍以上になっていると指摘。「ジビエの流行により原材料が供給不足となっていて、レストランの中には猟師と直接契約して確保するところもある」と伝えた。

一方で、ジビエ料理の発展にも問題があると指摘。食品衛(wèi)生の観點(diǎn)からすると、日本には全國統(tǒng)一の安全基準(zhǔn)がまだないことや、野生動物にはウイルスがいて感染源となる可能性があると紹介し、厚生労働省も徹底的に加熱してから食するよう求めているほか、最近では獨(dú)自のジビエ安全基準(zhǔn)を定める地方自治體もあると伝えた。（翻訳?編集/山中）