中國湖南省懐化市新晃トン族自治県で、中學(xué)校のグラウンドの手抜き工事を指摘した教師が失蹤し、16年後にそのグラウンドの下から遺體で発見された事件について、中國メディアの環(huán)球時(shí)報(bào)は23日、「事態(tài)に進(jìn)展があった」と伝えた。

この事件は、2019年4月に別の事件で取り調(diào)べを受けた杜（ドゥー）容疑者が、03年1月に失蹤したトウ世平（ドン?シーピン）さんを殺害し、中學(xué)校のグラウンドに埋めたことを自供したというもの。當(dāng)局などが20日に中學(xué)校のグラウンドを捜索したところ、供述通り地面の下から遺體を発見した。トウさんの家族によると、工事を擔(dān)當(dāng)した杜容疑者は、當(dāng)時(shí)の校長のおい。同校の教師だったトウさんは工事に問題があるとして承諾書へのサインを拒否し、県に通報(bào)した後に、行方が分からなくなったという。

報(bào)道によると、23日に湖南省公安庁の関係者が「DNA鑑定の結(jié)果、発見された遺體が失蹤したトウさんのものであることが確認(rèn)された」と発表した。

トウさんの娘は、「父は中學(xué)校の工事の質(zhì)を斷固として守ろうとしたことで、悪の勢(shì)力の手にかかった。父は、もし工事の質(zhì)に問題があればサインはしないと言っていた」と語った。トウさんの家族によると、當(dāng)時(shí)、同市教育局にグラウンドの工事の経済的な問題を指摘する匿名の手紙が送られ、その手紙が同県教育局へと転送された。杜容疑者はこの手紙をトウさんが書いたものだと疑い、憎しみを募らせていったと見られている。

また、事件が16年間発覚しなかったことについても疑問が殘る。地元住民の間ではトウさんの失蹤は有名で、杜容疑者に殺害されたのではないかとのうわさも流れていたという。トウさんの家族は、杜容疑者と黃校長が親族であること、ほかの親族や友人らにも政府部門で働いている人物が複數(shù)いたことで、「後ろ盾があったのではないか」と見ている。同市の紀(jì)律委員會(huì)は、関係者數(shù)十人から事情を聞くなどして、後ろ盾があったかについて調(diào)査を進(jìn)めているという。

関係者によると、黃校長は杜容疑者がトウさんを殺害したことに関して知っていることはないとする一方、當(dāng)時(shí)のグラウンド工事の入札が不適切であったことや、工事の予算が超過していたことに関しては自身の責(zé)任であると話しているという。（翻訳?編集/北田）