2013年5月16日、中國(guó)ではこのほど幼い兄弟が國(guó)産テレビアニメ「喜羊羊（シーヤンヤン）と灰太狼（ホイタイラン）」に登場(chǎng)する「灰太狼が羊肉を焼く」シーンを真似て、遊び仲間の男児にひどいやけどを負(fù)わせるという事件が起こった。この男児は現(xiàn)在、北京で治療を行っている。中國(guó)文化報(bào)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

児童の模倣能力と旺盛な好奇心は世界共通だが、子供がこのように漫畫(huà)から間違ったことを?qū)Wんでしまうケースは外國(guó)でも珍しくない。日本では、今年2月に神奈川県小田原市に住む13歳の女子中學(xué)生が漫畫(huà)に出てくるシーンを真似て、校舎を水浸しにし、學(xué)校に大きな損害をもたらした。ロシアのエカテリンブルクで今年3月に起きた15歳少女の飛び降り自殺は、漫畫(huà)のキャラクターに影響を受けたとみられている。このような模倣事件に対し、海外の保護(hù)者やメディアの対応には中國(guó)と似通ったところもあるが、參考にすべき點(diǎn)もいくつかある。

まず重要な點(diǎn)は、アニメには児童に「悪い影響を與えない」という必ず守らなければならない最低規(guī)範(fàn)がある。米國(guó)や日本は児童が見(jiàn)るアニメに対し非常に厳しい審査が行われている。例えば、「畫(huà)面に銃口を出してはならない」や子供のキャラクターには「おへそをみせるような露出した格好をさせてはならない」などで、違反者は一律にシーンのカット、あるいは放送禁止が命じられる。日本では大人が見(jiàn)るアニメも比較的多いが、これらは児童が寢た後の深夜にしか放送することはできない。一旦作品が児童に悪い影響を與えるとみなされると、放送局も必ず直ちに放送を中止し、その要因について分析を行う。

日本の子供向けアニメを見(jiàn)たことがある人なら、恐らく「安全面の注意喚起のテロップ」に覚えがあるだろう。もし劇中に現(xiàn)実に真似る恐れがある危険行為が出現(xiàn)する場(chǎng)合は、必ず畫(huà)面には「よい子は真似しないでください」というような注意書(shū)きのテロップが流れる。70年代に特撮アニメ「仮面ライダー」が日本で流行した際、ライダーキックを真似た?jī)雇撙Iから飛び降りて怪我をする事故が多発したという?！缸⒁鈫酒稹工斡涊dはそのときから始まったとされる。

次に、同じく重要な認(rèn)識(shí)として、アニメを含むすべての公開(kāi)作品の中に含まれる情報(bào)に対して、保護(hù)者が児童に物事の良し悪しを判斷するように指導(dǎo)する責(zé)任を負(fù)うという點(diǎn)だ。このような事件が起きた場(chǎng)合、アニメの問(wèn)題なのか、それとも保護(hù)者の責(zé)任なのか、海外では往々にして見(jiàn)方が異なる。日本の場(chǎng)合、日本の保護(hù)者のアニメの影響に対する敏感度は中國(guó)の保護(hù)者たちと何ら変わらない。教育委員會(huì)への苦情はほぼ毎月のようにある。これらの苦情に対し、本當(dāng)にアニメが原因だとした場(chǎng)合、政府機(jī)関が直接介入して厳密な調(diào)査を行う。1997年にテレビアニメ「ポケットモンスター」の視聴者が光過(guò)敏性てんかんなどを起こした「ポケモンショック事件」がその最たる例だ。しかし、もしアニメに明確な過(guò)ちがあることが証明されない場(chǎng)合は、社會(huì)では保護(hù)者の責(zé)任能力が問(wèn)われることになる。

日本語(yǔ)には「自己責(zé)任」という単語(yǔ)がある。すなわち、「自分の行為に対して、自分で責(zé)任を持つ」という意味だ。近年、日本社會(huì)では保護(hù)者が「自己責(zé)任」を要求されることが一般的になっている。もし事件がまれなケースで、ほかの子供に同じような問(wèn)題が起こっていない場(chǎng)合は、たとえ「アニメのせいだ」と主張しても、社會(huì)では保護(hù)者が責(zé)任をほかになすりつけようとしているとみなされるだけだ。

近年、日本はこのような模倣問(wèn)題に対し、以前にも増して背景の分析が重要視され、責(zé)任を安易に何かに押し付けるような報(bào)道は回避されるようになっている。2007年に、京都で16歳の少女が家庭內(nèi)の確執(zhí)から、父親を斧で殺害する事件が起きた。當(dāng)時(shí)、深夜に推理サスペンスをテーマにしたアニメが放送されており、アニメの中にこの事件に似たシーンがあったため、テレビ局は直ちにアニメの放送中止を決定した。當(dāng)初、日本國(guó)內(nèi)でもアニメを批判する聲が起こったが、後に多くの文化人がアニメと事件には何も関係がないことを分析した文章を発表したことで、事態(tài)は徐々に収束し、アニメの放送も再開(kāi)された。この事件をきっかけとして、日本では「ニュースを盛り上げるために、マスコミは安易に事件と何かを関連づけることはしてはならない」とする反省が生まれた。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/MZ?編集/內(nèi)山）