米華字メディア?多維新聞は21日、「中國(guó)の民族的劣等感をどう捉えるか」と題した記事を掲載した。著者は経済?金融問(wèn)題に詳しい盧克文（ルー?カーウェン）氏。

盧氏はまず、「ここ數(shù)日、読者から中國(guó)人の劣等感についてどう考えているかという質(zhì)問(wèn)を多々受けるが、私はこの『民族的劣等感』という言葉を聞くたびに苦笑してしまう」「これまで、中國(guó)の知識(shí)人らは自分を卑下することに端を発して民族性からルーツをたどった結(jié)果、中華民族の曲がった根性を數(shù)多く探し當(dāng)ててきた。內(nèi)輪もめが好き、不潔、ずる賢い、他人を詮索する、団結(jié)精神がない、といったものだ」などと説明した。

そして、「実のところ、私も少年時(shí)代にこの手の文章の影響を受けすぎたためか、これらの要素は本當(dāng)に、拭っても拭いきれない中華民族の曲がった根性なんだと思い込んでいた。ややもすればすぐに、『中國(guó)人だからこうなんだ。これがもし日本人やフランス人だったら…』などと馬鹿みたいに不満を漏らしていた。今思うと、私は愚かさを極める道においてはプロだった」と述べた。

続いて、「しかし、30歳になり、自分で會(huì)社を起こしてからは、體系的な知識(shí)も身についた。歴史や文學(xué)だけでなく、経済や金融についても學(xué)んだことで、私の精神には大きな変化が訪れた」とし、「次のことに思い至った。まず、人々が高い素養(yǎng)を兼ね備えている國(guó)には、必ず発達(dá)した経済という地盤があるということ。そして、あのような自省的で劣等感にまみれた文章や本の筆者はだいたい視野が十分に広くなく、整った知識(shí)體系もないので、容易かつ粗暴に原因を単純化してしまうということだ」と指摘した。

その上で、「あらゆる問(wèn)題は『貧しさ』に端を発している。民族的劣等感ではない」と分析。「無(wú)垢（むく）な中國(guó)人はチベットやネパールのような場(chǎng)所が好きで、彼らの伝統(tǒng)文化に觸れると自分の魂の光まで取り戻せるといったことを言う。中國(guó)政府がチベットの道路を整備すると聞くと『本來(lái)の風(fēng)情を破壊する』などと反対するが、自分たちがその『本來(lái)の風(fēng)情』を楽しむために、現(xiàn)地の人々は一生かけて苦労しなくてはならないのだ。また、『ネパール人は俗っぽくなく、世界でも最も幸せに生きている』などと言うが、ネパールの売春や人身売買の問(wèn)題はとても深刻で、毎年多くの女性がインドに売られている。これでもまだ『俗っぽくない』と言えるだろうか」と指摘した。

また、「日本人は今や國(guó)民に素養(yǎng)がある國(guó)として通っているが、1960年代にやっと経済が上向きになってきた頃は、世界のどこに行っても『大聲で騒ぐ、ごみをちらかす』と煙たがられていた。政府が教育を強(qiáng)化して初めて、今のように改善されてきたのだ」「韓國(guó)も同じで、樸正煕（パク?チョンヒ）大統(tǒng)領(lǐng)時(shí)代と今の寫真を比べてみれば、街の清潔さや人々の素養(yǎng)にどれほどの変化があるかが分かるだろう」などと紹介?！袱嗓沥椁摔筏皮?、裕福になってやっと素養(yǎng)が身についていったのだ」と説明した。

盧氏は、「中國(guó)の90年代生まれの若者世代の素養(yǎng)は、60年代生まれとは全く違う次元にある。國(guó)外でも、地面に痰を吐いたり騒いだりしているのはおおかた中年の人々で、若者がこのようなことをするのはほとんど見(jiàn)ない。それは、若者たちが経済成長(zhǎng)の真っ只中で育ったからだ」とし、「90年代生まれ世代が40歳になる頃、中國(guó)は本當(dāng)に素養(yǎng)のある國(guó)になっていくだろう」と述べた。

最後に、「中國(guó)は貧困から抜け出し、基本的にはまずまずの暮らし向きを?qū)g現(xiàn)した。もう『中華民族の劣等感』などといった中途半端な考えを持つのはやめて、知識(shí)の更新を行うべきなのだ」とし、「貧しさへの最大の反撃は、よく働き、よく稼ぐこと。四六時(shí)中妄想の劣等感の中で生きることではない」とまとめた。（翻訳?編集/巖谷）