中國(guó)の空母「遼寧」が6月中旬、米軍基地のあるグアム島周辺海域を初めて航行したと日本メディアが報(bào)じた。同時(shí)期に南シナ海では海上自衛(wèi)隊(duì)のヘリコプター搭載型護(hù)衛(wèi)艦と米原子力空母などが共同訓(xùn)練を行った。海洋支配をめぐる日米と中國(guó)のけん制合戦は激しさ増すばかりだ。

防衛(wèi)省によると、11日午前に遼寧や中國(guó)海軍のミサイル駆逐艦、水や燃料を補(bǔ)給するための最新鋭支援艦など6隻が沖縄本島と宮古島の間の宮古海峽を通過(guò)して東シナ海から太平洋に出たのを確認(rèn)した。中國(guó)の空母が宮古海峽を通過(guò)するのは2016年12月、18年4月に続き3回目。通過(guò)ルートは公海上で日本の領(lǐng)海への侵入はなかったという。

遼寧などの動(dòng)向について、日本メディアは臺(tái)灣メディアが伝えた情報(bào)筋の分析として「6隻は太平洋を南東に進(jìn)み、東京?沖ノ鳥(niǎo)島沖を過(guò)ぎてグアム島に近い海域に到達(dá)した。その後、フィリピン南部の海域を経由し、南シナ海に入った」と報(bào)道。臺(tái)灣國(guó)防部によると、空母?遼寧などは25日午前、母港の山東省青島に向かって南から臺(tái)灣海峽に入り、東シナ海へと抜けた。

今年に入り、米海軍の艦船は5カ月連続で臺(tái)灣海峽を通過(guò)した。南シナ海では中國(guó)が主権を主張する海域に入る「航行の自由作戦」をしばしば実施している。沖縄―臺(tái)灣―フィリピンを結(jié)ぶ「第1列島線」を越えて太平洋に出た遼寧などの行動(dòng)は、大阪で始まった20カ國(guó)?地域首脳會(huì)議（G20）に合わせて行われる米中首脳會(huì)談を控え、空母の活動(dòng)範(fàn)囲の拡大を誇示し、米國(guó)をけん制する狙いがあったとみられる。

一方、防衛(wèi)省海上幕僚監(jiān)部によると、インド太平洋方面に派遣中の護(hù)衛(wèi)艦「いずも」「むらさめ」「あけぼの」の3隻が10～12日、南シナ海で米海軍の原子力空母「ロナルド?レーガン」など數(shù)隻と日米共同訓(xùn)練を?qū)g施した?！袱い氦狻工鲜聦g上の空母化が予定されている。

米空母の艦載機(jī)なども參加した共同訓(xùn)練は19、20日にも繰り返された。一連の訓(xùn)練は日米が提唱する「自由で開(kāi)かれたインド太平洋」構(gòu)想の一環(huán)で、海洋進(jìn)出を強(qiáng)める中國(guó)をけん制することが狙いとされる。

日米合同訓(xùn)練について、中國(guó)共産黨機(jī)関紙?人民日?qǐng)?bào)系の環(huán)球時(shí)報(bào)は「日本が米國(guó)に追隨して南シナ海で軍事演習(xí)を行っている」と非難?！袱长Δ筏縿?dòng)きは中日間の相互信頼の構(gòu)築に役立たない」との専門家の聲を伝えた。中國(guó)メディア?央視網(wǎng)は「米國(guó)は大型の攻撃性空母を派遣しており、その演習(xí)の內(nèi)容は制空権と制海権の奪取、関係海域の制圧にある。日本は対潛ヘリとヘリ空母を派遣しており、主な任務(wù)は潛水艦の水中における脅威を取り除くことだ」と警戒する専門家の見(jiàn)方を紹介した。（編集/日向）