2013年5月22日、中國週刊によると、ある女性醫(yī)師がぜんそくの子どものためきれいな空気を求めて各地を転々としたが、どこへ行っても良い環(huán)境は見つからず、最終的に子どもを海外へ送り出すことになった。

【その他の寫真】

女性醫(yī)師の子どもは1992年6月湖南省長沙市に生まれたが、2歳の誕生日を迎える頃になって突然ぜんそくの癥狀が出るようになった。小児科醫(yī)師はアレルギーではないかと診斷したものの、その原因物質(zhì)が何かを突き止めることはできず、醫(yī)師は「空気と関連があるのではないか」と予測した。

女性醫(yī)師は子どもの癥狀が慢性化し、一生苦しい生活を送ることになるかもしれないと危懼して、1996年の冬に中國東北部の遼寧省瀋陽市へ移り住んだが、その後環(huán)境が良好だという広東省広州市へ転居。癥狀は落ち著きを見せたが、2003年に広州市で深刻なスモッグが発生するようになり、子どものぜんそくが再発してしまった。

ある時、子どもが韓國の済州島へ行く機會があり、現(xiàn)地ではまったく咳が出ず、薬も必要ないほど狀態(tài)が好転したが、帰國すると再び癥狀が出た。2008年には専門家も広州市の大気汚染が深刻だと表明するようになり、2011年に子どもがロンドン大學(xué)に合格したことを受け、女性醫(yī)師は子どもを英國に送り出すことにした。ロンドンはかつてスモッグが深刻だったが、現(xiàn)在の環(huán)境は良好で、子どもも安心して生活できているという。

女性醫(yī)師は「子どもが中國國內(nèi)にいた頃は、水も油も、牛乳も野菜も、もちろん空気も、すべてを気にしなくてはいけなかったが、今はようやく何も気にせず済むようになった」とし、「自分勝手だと思われるかもしれないが、子どもを海外へ送り出すことで守ることしかできなかった」と語っている。（翻訳?編集/岡田）