6月17～27日にロシアのモスクワとサンクトペテルブルクで開催された「チャイコフスキー國際コンクール」ピアノ部門で、中國人ピアニストが伴奏を擔(dān)當(dāng)するオーケストラに演奏する曲順を間違えられるハプニングがあった。

「世界三大コンクール」の一つと稱される同コンクールは今年で第16回を迎えた。26日にピアノ部門の決勝に出場(chǎng)した20歳の中國人の安天旭（ティアンス?アン）は、1曲目にチャイコフスキー作曲の「ピアノ協(xié)奏曲第1番」を、2曲目にラフマニノフ作曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」を弾くと主催者側(cè)に連絡(luò)していたが、本番ではオーケストラが1曲目に「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏し始めた。予想外の出來事に驚いた安はとっさに顔を上げ、けげんな様子でオーケストラや指揮者を見つめるも、その後は気を取り直して演奏を続けた。

主催者によると、今回のミスはスタッフの手違いから起きたもの。ハプニングを受け、安は翌日に演奏のやり直しが認(rèn)められたが斷ったという。

7月2日に動(dòng)畫投稿サイト?YouTubeに投稿された動(dòng)畫の中で、安は「初めてこんなに大きなコンクールの決勝の舞臺(tái)に立つことができて、そして、多くの優(yōu)秀な選手と同じ舞臺(tái)で競(jìng)うことができてうれしいです。ですが、一番重要なのは、熱狂的なロシアの人々の前で、これほど歴史のある場(chǎng)所で、3度も弾けたこと、これは私にとってはとても貴重な経験です。決勝では小さなハプニングがありましたが、それも含めて財(cái)産になると信じています。これからも努力します」と殊勝に語っている。

安は7人の決勝出場(chǎng)者の中で最下位となったが、「自信と勇気」特別賞が贈(zèng)られた。（翻訳?編集/北田）