人民網日本語版 2019年7月6日(土) 23時50分
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名作が舞臺から姿を消した後、日本のアニメ作品は市場での圧倒的な地位をいつまで保っていられるだろうか。寫真は名探偵コナンの中國版映畫ポスター。
日本メディアが6月23日に発表した最新のデータによると、劇場版「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」は興行収入が90億円に達して、日本の映畫興行収入ランキングの51位に入ったという。この作品はコナンの劇場版第23弾でもある。ここ數(shù)年、日本の名作アニメが最終回を迎えたり、最終回に近づいたりして、日本のアニメ市場は新しい作品が主役になりつつある。筆者の調査でわかるのは、今年上半期に中國で新たに導入した日本の新しいアニメ作品は90本ほどあり、中には「ワンパンマン」第2期や「フルーツバスケット」のような人気作品もあるが、二次元の世界を飛び出して、多くの人に知られるようになる作品はほとんどない?!感?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=テニスの王子様'>テニスの王子様」は、ファン投票でキャラクターの出番を決めるというやり方で評判ががた落ちした悪い例だ。名作が舞臺から姿を消した後、日本のアニメ作品は市場での圧倒的な地位をいつまで保っていられるだろうか。北京商報が伝えた。
■斷絶の危機
ここ數(shù)年の日本の長編名作アニメが最終回を迎える流れは、2008年に漫畫「犬夜叉」が完結したことに始まる。同じく1990年代の名作漫畫?アニメの「NARUTO-ナルト-」が終わると、日本の名作アニメの終わりについて議論が巻き起こった?!窷ARUTO」は15年に終了し、その後、中國版ツイッター?微博(ウェイボー)で関連記事の閲覧件數(shù)が1億8000萬件に達しただけでなく、今でも「NARUTO」のスレッドを立てて話し合う人がいる。
日本のアニメ市場は90年代に登場した作品が1つまた1つと最終回を迎えながら、後に続く作品が出てこないという困った狀況に陥りつつある。19年上半期には、中國に上陸した日本のアニメ新作は90本ほどで、18年上半期の118本より20本以上少ない。作品の質をみると、「ワンパンマン」第2期、「ちはやふる」第3期、「フルーツバスケット」新作などの非常に人気の高い作品もあるが、既存の人気作品をベースにした続篇ばかりで、読者や視聴者を引きつける本當の新作は少ない。また、日本のアニメ市場では今も數(shù)々の作品が生まれているが、二次元の世界から飛び出せる作品はどんどん減り、題材もどんどんニッチ化している。調査したところ、中國で4月に始まった新番組のうち、「ワンパンマン」は二次元ファン以外の少數(shù)の人にも受け入れられたが、他の人気作品は二次元界の外ではほとんど知名度がない。
ゲームグラフィックデザイナーの孫晶(スン?ジン)さんは、「今の新番組は二次元ファンに向けて作られたもので、二次元から飛び出す作品は少なく、よい作品でも伝わる範囲が狹く、日本アニメ市場自體の発展にもマイナスになっている」と話す。
■革新の曲がり角
新作が斷絶の危機を迎えると同時に、すでにある作品も営業(yè)販売モデルの革新で曲がり角にさしかかっている。長らく日本の漫畫?アニメ市場には安定した運営モデルがあり、人気漫畫をアニメ化し、さらに番外編の映畫を作り、テレビドラマ化、舞臺化、その他の周辺市場にも広げるというモデルがあった。
「名探偵コナン」の場合、漫畫の連載が始まったのは94年で、96年にアニメ化され、97年に映畫のシリーズが始まった。06年には実寫化され、映畫版とテレビドラマ版が作られた。オフラインでは、見慣れたグッズ専門店のほか、コナンモチーフのカフェが次々オープンし、今年4月には上海店もオープンした。ユニクロなどとコラボレーションしたアパレル製品も発売された。
しかし「テニスの王子様」は続篇になって「わけの分からない道」を歩み始めた。この作品には特徴あるいろいろなキャラクターが登場し、それぞれにファンがついている。これは優(yōu)位性になるはずのものだが、作者がファンを操縦する元手になってしまった?!感楼匹衰工瓮踝訕敗工线B載開始當初からネットで人気投票を実施して、キャラクターがどれくらい登場するかを決めていたが、ファンの間では非常に評判が悪かった。今年2月には主人公?越前リョーマの中國のファンクラブが解散し、解散にあたって「作者が人気に基づいて出番やキャラクター設定を決めて作品を臺無しにしている現(xiàn)狀にひどく失望した」とコメントを出した。人気作品がこのような事態(tài)に陥ったことは殘念でならない。
■輝きは戻らない
宮崎駿監(jiān)督は15年に取材に答える中で、「日本のアニメは袋小路に向かっている。現(xiàn)狀をみるとオタクだけのものになっているからだ」と述べた。
日本のアニメ市場が二次元のニッチ化傾向に迎合するようになって久しい。動畫サイト「bilibili」(ビリビリ)に投稿する胡さんは、「時代が違い、市場が違い、単純に比べることはできないが、これまでの市場に出回っていたアニメ作品のジャンルが少なく、主流だった熱血ものは市場のリターンがよく、制作面でも品質面でも保証されていた。ここ數(shù)年は、もっといろいろなジャンルのアニメ作品が競い合うようになった。大衆(zhòng)に受けいられる題材でなくても、狹い世界で歓迎されれば、すぐに収益につながる。こうしたことも市場に大衆(zhòng)的な人気作品が生まれなくなった一因だ」との見方を示す。
ニッチ化したアニメ作品は広い世界に出ていくことができず、大衆(zhòng)向けの作品は品質が低下の一途をたどっている。多くの企業(yè)や出版社がリスクを軽減するため、同じような作品を大量に制作するようになった。豆瓣ではネットユーザーのTidさんが、「コナンのストーリーはどんどんつまらなくなっている。自分にとってコナンはおつきあいで見るもので、終わりまで我慢して見ている」とのコメントを寄せた。
このほかアニメの作り手の収入の低さも、日本のアニメ市場の今後の発展の障害だ。業(yè)界関係者によると、日本のアニメ制作従事者は絵コンテやキャラクターの原畫を描いても數(shù)千円しかもらえず、報酬が安すぎる。そのため優(yōu)れた人材が流出してしまい、制作にはより大きなプレッシャーがかかって、悪循環(huán)に陥り、日本のアニメ産業(yè)をキリキリと苦しめることになっているという。(提供/人民網日本語版?編集/KS)
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