2013年5月30日、アニメ産業(yè)の発展のために展開されている政府の一連の事業(yè)戦略によって、中國(guó)の國(guó)産アニメの製作本數(shù)は飛躍的に増加し、現(xiàn)在中國(guó)全國(guó)でアニメ製作に攜わる企業(yè)はすでに500社を超えた。しかし、繁栄するアニメ産業(yè)の陰で、「規(guī)模は大きいが、質(zhì)は高くない」という中國(guó)のアニメ産業(yè)が抱える問(wèn)題が日増しに表面化してきている。中國(guó)産アニメをいかに健全に発展させるかという課題について、業(yè)界関係者たちは、國(guó)家新聞出版広電総局と浙江省が杭州市で共催した第9回中國(guó)國(guó)際アニメ祭のシンポジウムの場(chǎng)で建設(shè)的な意見を交した。光明日?qǐng)?bào)が伝えた。

【その他の寫真】

■中國(guó)アニメ、短期的な視點(diǎn)で結(jié)果や利益を求めてはならない

近年、政府が推進(jìn)する各種政策の保護(hù)の下、國(guó)産アニメの製作本數(shù)は飛躍的に増加し、2004年から2010年のたった7年間で、50倍となった。これにより中國(guó)は、米國(guó)、日本、韓國(guó)などを抜き、世界で最も多くのアニメ製作本數(shù)を誇る國(guó)となった。2011年、中國(guó)が製作したテレビアニメの尺は26萬(wàn)分となり、2位の9萬(wàn)分の日本をはるかに上回っている。國(guó)家新聞出版広電総局宣伝管理司の高長(zhǎng)力（ガオ?ジャンリー）司長(zhǎng)は「中國(guó)アニメ産業(yè)の発展の道は米國(guó)や日本、韓國(guó)とは異なり、OME生産や川下製品として発展を始めた?，F(xiàn)在でも、このことが中國(guó)のアニメ製作の発展に貢獻(xiàn)してきたことを否定するべきではない」として、「たとえ、國(guó)産アニメに対し多くの批判が向けられているとしても、実際は全體的な質(zhì)も大幅に高まっており、人気のある優(yōu)れた作品も出てきている」と中國(guó)アニメの現(xiàn)狀をある程度評(píng)価した。

一方、直面している課題についても、「我々が冷靜に認(rèn)識(shí)しなければいけないのは、優(yōu)れた國(guó)産アニメの本數(shù)や影響力が、世界のアニメ先進(jìn)國(guó)の水準(zhǔn)や國(guó)民の期待値にはまだ遠(yuǎn)く及ばないということだ。國(guó)家新聞出版広電総局が行っている優(yōu)れたアニメを表彰する賞の中でも、特等賞は3年連続で該當(dāng)作品なしとなっている。これは中國(guó)アニメ界が直面している苦境を示している。焦って実績(jī)や利益を手に入れようと、あらゆるところで、平凡でありふれたアニメを川下製品として広告にしたり、チャンネルを維持するために、短期的な視野で無(wú)料あるいは有料で質(zhì)の悪いアニメを放映したりしている。このような低いレベルの生き殘りや成長(zhǎng)スタイルでは長(zhǎng)く持つはずがない」と指摘した。

中國(guó)アニメ學(xué)會(huì)と北京大學(xué)文化産業(yè)研究員が共同で発表した報(bào)告書によると、2012年は國(guó)産アニメの製作本數(shù)における成長(zhǎng)速度がこれまでより鈍化した。1年で製作されたアニメ作品は前年比15％減の約22萬(wàn)分で、2008年以來(lái)のマイナス成長(zhǎng)となった。また、2012年にアニメを製作した中國(guó)企業(yè)は2011年より9社少ない約215社となり、これも2008年以來(lái)のマイナス成長(zhǎng)に転じた。中國(guó)中央テレビ（CCTV、日本のNHKに相當(dāng)）児童チャンネルの総監(jiān)?莊殿君（ジュアン?ディエンジュン）氏はこれについて「製作本數(shù)の落ち込みは決して悪いことではなく、これは科學(xué)的な成長(zhǎng)、理性の回帰とする見方の方が強(qiáng)い」として、「製作本數(shù)はすでにある程度の水準(zhǔn)に達(dá)しており、現(xiàn)在はいかに品質(zhì)を高めるかについて真剣に研究?解決することに力を入れなければならない」と語(yǔ)る。

■鍵は美しいイメージと優(yōu)れたストーリー

ニュージーランドの児童文學(xué)の作家?アニメ監(jiān)督のMartin Baynton氏は「現(xiàn)在、中國(guó)のオリジナルアニメが一様に追求しているのは技術(shù)面であり、どれも中身が欠けている」と鋭く指摘する?！讣夹g(shù)が急速に発展する時(shí)代だからこそ、アニメ製作者は、アーティストの內(nèi)心世界を表現(xiàn)する『アニメ』の定義を把握し、あらゆる技術(shù)と畫面を、物語(yǔ)を語(yǔ)るために使うべきだ」と語(yǔ)る。

現(xiàn)在、中國(guó)の児童は大部分が一人っ子であり、同年代の友達(dá)に欠け、仲間や彼らとの交流に飢えている。このような狀況下で、心の中にある善良で美しいものは容易にアニメの世界に共感し、それを肯定する。優(yōu)れたアニメのイメージを作ることは、次世代の子供たちに良き手本を作ることでもある。この意義において、アニメのイメージは必ず現(xiàn)実的な意義を持ち、主流の価値観や判斷基準(zhǔn)に合ったものにすると同時(shí)に、児童の審美眼や嗜好も考慮しなければならない。

■大人が子供を連れてくる米國(guó)式興行モデルに変換させる

多くの中國(guó)の観衆(zhòng)は「國(guó)産アニメは幼稚すぎて、大人が見るにはふさわしくない」というイメージを抱いていた。しかし、近年の國(guó)産テレビアニメ「喜羊羊（シーヤンヤン）と灰太狼（ホイタイラン）」や「熊出沒」、「巴拉拉小魔仙」などの成功により、たとえ子供だけが見たいアニメでも、大人も一緒に付き添って見に來(lái)るという、子供が大人を引っ張ってくる興行モデルの可能性を証明した。しかし、このパターンの成功は現(xiàn)在ますます難しくなっている。この興行モデルがはらむ問(wèn)題は徐々に明らかになってきており、大人はますます子供と一緒にアニメを見ることを望まなくなっている。

博采伝媒有限公司の広告事業(yè)部長(zhǎng)の章子華（ジャン?ズーホア）氏は「これは、日本の興行モデルと米國(guó)の興行モデルの違い」と指摘する。現(xiàn)在の中國(guó)アニメの発展は日本をモデルとしたもので、ほとんどがテレビアニメからスタートし、圧倒的な量で人気を高めていき、そこから他の商品へと派生させる。この場(chǎng)合、多くのアニメ映畫の成功は映畫の質(zhì)とはあまり関係がなく、ファンを引き込む販売スタイルで興行収入を得る。しかし、米國(guó)の場(chǎng)合は多くのアニメが手間ひまかけて精緻に作られた大作映畫から始まる。その後、人気を得たら、テレビアニメなど他の分野で商品化していく。子供は比較的「數(shù)」に影響され、大人は「質(zhì)」や子供への影響を重視する。このため、中國(guó)アニメが健全に成長(zhǎng)するためには、モデルを返還させる必要がある。質(zhì)の高いアニメを製作して、大人を引きこみ、それと同時(shí)に子供も引き込む。

このような構(gòu)想の下、章子華氏の製作會(huì)社は國(guó)産3Dアニメ映畫「昆塔」を打ち出し、先進(jìn)的な國(guó)際モデルを試すとともに、さらに自身の強(qiáng)みを加えて強(qiáng)化させ、一流の製作チームを使って高水準(zhǔn)の大作アニメを作り上げた。同アニメは杭州アニメ祭で予告編を初公開し、一躍各方面から注目を集めた。

■優(yōu)れたアニメを優(yōu)先して放映する制度の確立に向けて

現(xiàn)在、中國(guó)のオリジナルアニメを製作している企業(yè)の収入の6割はテレビアニメの放送料が占めている。國(guó)家新聞出版広電総局の調(diào)査?研究と予測(cè)によると、全國(guó)の各テレビ局が1年にテレビアニメを購(gòu)入する費(fèi)用は総額計(jì)5000萬(wàn)元（約8億2800萬(wàn)円）に満たないという。

國(guó)家新聞出版広電総局宣伝管理司の高長(zhǎng)力（ガオ?チャンリー）司長(zhǎng)は「政府は今後、各テレビ局が優(yōu)れたアニメを選んで優(yōu)先的に放映することを奨勵(lì)するため、一連の制度を制定する予定」と明らかにした。▽テレビアニメを扱う放送局や視聴者代表が毎シーズンの優(yōu)秀アニメの審査業(yè)務(wù)にかかわり、アニメ児童チャンネルの考査基準(zhǔn)に優(yōu)秀アニメの比率を盛り込み、放送局が無(wú)料または有料で質(zhì)の悪いアニメを放映することを禁止する▽放送局に対し、一定比率の広告収入をアニメの購(gòu)入に充てることを求める▽衛(wèi)星総合チャンネルがその視聴者層にふさわしいアニメ作品を放映することを奨勵(lì)する▽學(xué)校などの休暇期間にアニメ映畫を公開することを奨勵(lì)し、優(yōu)れた國(guó)産アニメ映畫のシェア拡大を促すなどだ。

各プラットフォームが優(yōu)れたアニメ作品を優(yōu)先的に放映する制度が確立できれば、各地方政府がアニメ産業(yè)の発展を推進(jìn)するため、奨勵(lì)?実行する政策が真の意味で優(yōu)れたアニメを放映することを奨勵(lì)する制度に変わるだろう。また、企業(yè)を報(bào)償する際、受賞狀況などの評(píng)価指標(biāo)を適切に取り入れることで、今後、優(yōu)れたアニメ作品作りを奨勵(lì)する上で、重要な効果をもたらすことができるだろう。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/MZ?編集/內(nèi)山）