2013年5月31日、中國では舊暦の5月5日を「端午節(jié)(端午の節(jié)句)」としている。「端午節(jié)」は、春節(jié)(舊正月)?中秋節(jié)(中秋の名月)に並んで中國伝統(tǒng)の三大節(jié)句とされ、とても重要な祝日である。法定の祝日としても、3連休に指定されている。今回は中國の端午節(jié)をご紹介する。

【その他の寫真】

■端午の起源

「端」には「はじめ」という意味がある?！付宋纭工稀肝?うし)のはじめ」を指し、1年の各月を十二支にあてはめた場合、「午の月」は5月になる。ということで、「端午」は5月の初旬という意味となる。また、戦國時(shí)代に楚の國の愛國詩人?屈原が汨羅（べきら）という川に身を投じたのが舊暦の5月5日に當(dāng)たる。伝説では、入水した屈原の遺體が魚に食べられないように、川に粽(ちまき）をまいたことから、この日に粽を食べるようになったという言い伝えが有力なものとして殘っている。

■端午の風(fēng)習(xí)

「ドラゴンボート(龍舟)」：端午に行われる有名な行事といえば、「ドラゴンボートレース」。國際大會(huì)も開かれているスポーツ競技で、舵(かじ)取り1人、ドラマー1人と18?20人の漕ぎ手からなる細(xì)長いボートでスピードを競う。龍を模した飾りをつけたこの船は、中國語で「龍舟」と呼ばれる。この競技の起源は、入水自殺をした屈原にあるとされている。人々は身投げした屈原の遺體を探すために川に船を出したがなかなか見つからなかったため、屈原の體が川の中で魚の餌にならないように、船上で太鼓を叩くなど大きな音を立てて魚を追い払ったり、酒を川に注ぎ、粽をまいたりした。ここから屈原をしのんで川に船を出すという習(xí)慣が生まれ、それがドラゴンボートレースとして発展していった。

「粽子(ちまき)」：ちまきは中國語で「粽子（ゾンズ）」と言う。竹などの葉でもち米を包み、それをゆでたり蒸したりすることで、葉から出る灰汁(あく)が防腐剤代わりとなる保存食である。中國では古い時(shí)代からある食べ物で、各地方や民族ごとに獨(dú)特の工夫が凝らされて進(jìn)化し、現(xiàn)在も中國各地に「ご當(dāng)?shù)丐沥蓼工ⅳ搿?/p>

「薬草」：この時(shí)期に薬草を摘んで健康を祈願(yuàn)する習(xí)慣がある。中でもよもぎや菖蒲(しょうぶ)は邪気を払う力があるとされ、菖蒲酒を作って飲んだり、よもぎで人形を作って飾ったりなどする。よもぎや菖蒲の束を戸口にかけておくこともある。

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