2019年7月9日、中國(guó)メディア?電科技は、有機(jī)ELディスプレーなどの製造に必要な3品目の化學(xué)材料の輸出規(guī)制強(qiáng)化決定による日韓両國(guó)の貿(mào)易摩擦の陰で、中國(guó)の半導(dǎo)體企業(yè)が「印刷方式」による新しい製膜技術(shù)を利用した設(shè)備投資を拡大し、半導(dǎo)體市場(chǎng)での影響力を握ろうとしていると伝えた。以下はその概要。

7月1日に日本が公表した、フッ化ポリイミド、レジスト（感光剤）、フッ化水素の3品目の化學(xué)薬品を含む「対韓國(guó)輸出規(guī)制」により、韓國(guó)のサムスン電子やLGなどの企業(yè)の株価が下落したほか、サムスン電子のイ?ジェヨン副會(huì)長(zhǎng)が急きょ訪日し、解決策を取引先と検討するなど、対応に追われている。韓國(guó)貿(mào)易協(xié)會(huì)の資料によると、フッ化ポリイミドを例にとると、93．7％を日本からの輸入に頼っているという。

そのほか、韓國(guó)で製造する有機(jī)ELパネルは「蒸著方式」という製膜技術(shù)を使っており、日本の「キヤノントッキ株式會(huì)社」製の「蒸著裝置」に大きく依存している。有機(jī)ELパネルは生産技術(shù)が難しく、20年前から裝置開発に取り組んできたキヤノントッキの蒸著裝置を?qū)毪工毳单啷攻箅娮婴ㄒ话捕慨bを?qū)g現(xiàn)しており、キヤノントッキが今のサムスン電子の臺(tái)頭を間接的に促したという。

一方、中國(guó)の関連企業(yè)は、韓國(guó)企業(yè)が屬する「蒸著方式」の製膜技術(shù)忠心のネットワークから脫卻を図っており、仮に日本が中國(guó)に対して材料の輸出規(guī)制や技術(shù)的な制限をかけてきても、新しい技術(shù)である「印刷方式」の製膜技術(shù)への設(shè)備投資や研究開発を促すだけだという。「印刷方式」は、インク狀にした有機(jī)EL材料を、1000分の1ミリのインクジェットで基板表面のサブピクセルの穴に吹き付けて薄い膜にし、発光の層を形成する方法で、蒸著方式と比較すると、コストを抑えることができ、表示上の発色がさらに鮮やかになるという。

現(xiàn)在、「印刷方式」の技術(shù)をリードしているのは中國(guó)企業(yè)のTCLとBOE（京東方華技集団）だという。昨年TCLは427億元（約6800億円）を費(fèi)やして、深圳に子會(huì)社のパネル製造會(huì)社CSOT（華星光電、チャイナスター）にとって2本目となる、第11世代有機(jī)ELディスプレーの生産ラインの工場(chǎng)を建設(shè)した。また2017年には、BOEが中國(guó)の安徽省合肥に第10．5世代有機(jī)ELディスプレーの生産ライン工場(chǎng)を建設(shè)した。「印刷方式」の技術(shù)は、100インチを超える大型ディスプレーの製造に有効だと言われているが、大量で安価なディスプレーの量産には、印刷技術(shù)に対応した材料の研究開発や改良も求められており、各メーカーとも生産ラインを整えている段階だという。中國(guó)の調(diào)査會(huì)社Sigmaintell（群智諮詢）によると、2020年は印刷方式の有機(jī)ELディスプレーが本格的に生産される1年になると予想され、まだ時(shí)間はかかるが、現(xiàn)在中國(guó)企業(yè)が生産ラインの整備の點(diǎn)で先手を取っているのは間違いないという。

これまでも、科學(xué)技術(shù)の刷新により、新製品が古い製品に取って代わる狀況が何度も繰り返し演じられてきた。かつてのブラウン管モニター（CRT）は、液晶モニター（LCD）に代わり、今では有機(jī)ELディスプレーに主役が移った。そして技術(shù)的な制限やコスト面の問題を解決し、印刷方式の有機(jī)ELディスプレーが大きく普及するようになった時(shí)、新たな新舊交代が起こり、中國(guó)のメーカーが市場(chǎng)の影響力を得るだろう。（翻訳?編集/原邦之）