フライメディア 2019年7月13日(土) 1時20分
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失戀したら、思い出の品はどうしますか?手元に置くのも処分するのもためらう人が多いはず。そんな矛盾する「失戀」者たちをサポートする博物館がある。最近、口コミやSNSサイトで話題となっている、「上海失戀博物館」だ。
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この博物館では、過去の思い出や品をかわりに保管(?)してくれる。かつてプレゼントされたのだと思われるぬいぐるみやアクセサリー、思い出の手紙や寫真など數(shù)多く展示されているし、展示の片隅にはウエディングドレスもあった。
思い出の品はなかなか捨てきれない。たとえそれが失戀した相手と関連のあるものでも。この博物館では、希望があれば処分も代行してくれる。手元においておくよりは博物館に置いておく、あるいは処分してもらったほうがすっきりするという人も多いとか。
ところで、実際に「失戀博物館」に入ってみると、そんなセンチメンタルな気持ちとはうらはらに、SNS映えするロマンチックな(?)演出と來場者の多さにとまどいを隠せない。しかもカップルの多さにもびっくり。少なくとも靜かに失戀の傷を癒そうとするような雰囲気はなかった。失戀に関する名言が壁に書かれていても、何となく空回りしている感じすらある。
どちらかと言うと、戀をしていたり、付き合っているカップルが、「今ある幸せ」をかみしめる、お互いの気持ちを確認(rèn)するために來る博物館のようにも見えた。一人で來場している人はまれで、ほとんどが數(shù)名のグループかカップルだ。
もう少し、來場者が少なければ、楽しかった思い出や辛かった思い出など過去の自分の戀に思いをはせ、靜かにお別れができるのかもしれないが、如何せん「網(wǎng)紅(ワン?ホン/ネットで強い影響力をもつ人、モノ、場所などを指す)」なので、平日でも來場者が多く、それも難しいようだ。博物館は、ややせまい空間がいくつか入り組んでいて、迷路のようになっている。部屋と部屋はテーマが書かれたのれんで仕切られ、順路にそっていくと、「失戀」からはじまり、「再會」にたどりつく。その過程で気持ちをおちつけ、鬱憤があればそれも解放でき、博物館を出るときは、新たな出會いへの期待や希望を抱けるような演出にもなっている。もちろん、來場者が少なければ、の話だ。
ほかに、館內(nèi)には美しい孔明燈(スカイランタン)や星空の空間などSNS映えするスポットもあるので、純粋に博物館としても楽しめる?!干虾J俨┪镳^」の開館は、2019年5月1日から2020年5月1日まで。この期間に上海を訪れたら、ぜひ足を運んでみよう?,F(xiàn)代の若者文化を少しだけ垣間みることができる。上海一の繁華街である南京東路の歩行者天國に近い立地なので、アクセスも便利だ。入場料はアプリ購入で一人49.9元(約820円)。(提供/フライメディア)
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