2013年6月1日、米NBC放送はこのほど、「中國(guó)人観光客の存在が各國(guó)で問(wèn)題や怒りの対象になっている」と伝えた。中國(guó)版ツイッターとも呼ばれるミニブログサービス「微博（ウェイボー）」で海外へ出かけた中國(guó)人観光客の行為が次々と明らかにされ、嫌悪や怒り、反省などをともなった議論の対象となっている。

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先日、中國(guó)の15歳の少年がエジプトのルクソール神殿の壁に落書きをしたことが伝えられ、批判が集中。政府の記者會(huì)見でもこの問(wèn)題が取り上げられるほどの注目ぶりだった。中國(guó)外交部の洪磊（ホン?レイ）報(bào)道官は「近年ますます多くの中國(guó)人観光客が海外へ旅行に出かけるようになっているが、他國(guó)との友好関係を促進(jìn)するとともに、現(xiàn)地の法律や法規(guī)を守り、節(jié)度ある行動(dòng)をとることを期待する」と話している。

ルクソール神殿の落書き事件だけでなく、中國(guó)本土から來(lái)た女性が臺(tái)灣の高雄空港でトイレに近い場(chǎng)所にいたにもかかわらず、子どもにトイレではなく空港の床で大便をさせるという事件も起きている。経済成長(zhǎng)にともなって、中國(guó)政府は新興大國(guó)として教養(yǎng)ある新たなイメージをつくろうとしているが、中國(guó)人観光客による數(shù)々の事件に政府上層部も困惑している。

中國(guó)の汪洋（ワン?ヤン）副首相は今月初、「中國(guó)人観光客が國(guó)のイメージを貶めている」と指摘し、政府はウェブ上で良い観光客になるためのガイドラインを新たに発表し、適切な服裝をすることや、列にきちんと並ぶ、むやみに大きな聲で話さないなどと提言されている。

中國(guó)社會(huì)科學(xué)院の専門家は「客観的に見て、中國(guó)の観光客の素養(yǎng)は低い。海外旅行は新たなぜいたくであり、海外旅行の経験が少なく、外國(guó)のルールにも明るくない」と話している。浙江大學(xué)の専門家は「中國(guó)人にとって海外旅行は発展段階にあり、旅行をする中で現(xiàn)地の文化を吸収していくことで問(wèn)題となっている行動(dòng)から抜け出すことができるようになる」と指摘している。（翻訳?編集/岡田）