2013年6月5日、人民日?qǐng)?bào)海外版コラム?望海樓は、國(guó)際問(wèn)題専門(mén)家の辛聞（シン?ウェン）氏が日本の安倍晉三首相について書(shū)いた文章を掲載した。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫(xiě)真】

「アジアが最も望まないのは危険なナショナリズムの新內(nèi)閣だ」。日本の安倍晉三首相が2012年末に閣僚名簿を発表した際、エコノミスト誌はこのような評(píng)価を下した。そして今、歴史や憲法改正など一連の問(wèn)題における安倍氏の一連の挑発的発言がこの指摘を裏付け、國(guó)際社會(huì)の懸念と警戒を引き起こしている。

安倍氏は一體何を考えているのか？

米誌フォーリン?アフェアーズは安倍氏にインタビューした際、安倍氏は別々の2人の人間に見(jiàn)える時(shí)があると指摘。1人は保守的なナショナリストの安倍氏で、歴史教科書(shū)の改訂を支持し、「慰安婦」問(wèn)題や極東國(guó)際軍事裁判の合法性に疑問(wèn)を呈する。もう1人は実務(wù)的な安倍氏で、中韓両國(guó)との接觸、協(xié)力を主張する。ここ數(shù)週間、この2人の安倍氏が世界の人々の面前に同時(shí)に現(xiàn)れた。國(guó)會(huì)答弁で第2次大戦中の日本の侵略行為について弁解したかと思えば、その1週間後には日本の行為が関係國(guó)に苦痛を與えたことを認(rèn)めた。一體どちらが本當(dāng)の安倍氏なのか。この2人の安倍氏の切り替えを人々はどう解釈すべきなのか。

「メディアは発言の一部を切り取って利用する」「『侵略』の定義を決めるのは私の仕事ではなく、歴史學(xué)者たちがすべきことだ」。安倍氏はこのように回答し、歴史について最終結(jié)論を下す重荷を?qū)W術(shù)問(wèn)題と見(jiàn)なして、歴史學(xué)者に放り投げている。だが隣國(guó)および同盟國(guó)にとっては、歴史は昨日の教訓(xùn)、今日の鑑であり、正しく向き合わねばならないものだ。一見(jiàn)揺れて定まらず、妄言を繰り返す安倍氏だが、當(dāng)初から自らに対して明確な位置づけをしていたようだ。安倍氏はかつて「私は祖父の岸信介から政治的DNAをより多く受け継いでいる」と語(yǔ)った。

「昭和の妖怪」と稱された岸信介は戦後の日本を形作った「超重要人物」だ。舊日本軍が満州國(guó)傀儡政権を樹(shù)立した後、岸信介は「中核的人物」として1936年に傀儡政権に派遣され、産業(yè)部次長(zhǎng)や総務(wù)庁次長(zhǎng)を歴任した。1941年、日本は太平洋戦爭(zhēng)の宣戦詔書(shū)に署名した。1945年に日本が敗戦すると、岸はA級(jí)戦犯容疑で収監(jiān)され、3年後に釈放された。釈放から10年後、かつての戦犯は首相に選出され、日本の半獨(dú)立?半占領(lǐng)狀態(tài)を憲法改正によって変えることに盡力した?！杆饯溪z中で新憲法はだめだと思い、憲法改正論者になった」。彼の目標(biāo)は一貫して明確だった。1978年に岸が死去すると日本メディアは「A級(jí)戦犯に名指しされた岸伸介が首相になったこと、これが日本人が戦爭(zhēng)責(zé)任を明確に追及できない原因だと少なからぬ人が考えている」と指摘した。

安倍一族にとって岸のA級(jí)戦犯容疑者としての立場(chǎng)、および日本の戦爭(zhēng)犯罪に対する國(guó)際社會(huì)の認(rèn)定はずっと気がかりで、これは安倍氏にまで引き継がれている。彼は祖父の遺志を受け継ぎ、憲法を改正しなければ日本は敗戦國(guó)の立場(chǎng)から抜け出して「普通の國(guó)」になることができないと堅(jiān)く考えている。また、祖父について「日本の未來(lái)を考えたまじめな政治家であり、巨大な反対勢(shì)力を前に、その立場(chǎng)は非常に揺るぎないものだった」と稱賛している。祖父と同様、安倍氏の目標(biāo)も一貫して明確だ。

安倍氏は6年前に初めて首相に就任した。當(dāng)時(shí)の安倍氏の一連のタカ派的手法は記憶に新しいが、先人の遺志を?qū)g現(xiàn)する歩みを止めることはなかった。安倍氏の在任中に防衛(wèi)庁が防衛(wèi)省に格上げされた。また、憲法改正手続きについて定めた國(guó)民投票法の衆(zhòng)參両院での可決を押し進(jìn)め、憲法改正手続きに正式な法的根拠を與えた。當(dāng)時(shí)安倍氏は「任期內(nèi)の憲法改正を検討する」方針を打ち出したが、自民黨の経済政策がふるわず、選挙結(jié)果が良くなかったため、在任わずか1年で「健康上の理由」で辭任することとなった。

6年後の今日、安倍氏の偏屈な精神は一段と明らかになったようだ。強(qiáng)者になろうとし、強(qiáng)者のみに従い、懺悔を拒絶し、歴史を反省せず、民意をそそのかしすらする。安倍氏の支持率の基礎(chǔ)となっているのは、見(jiàn)栄えのする経済統(tǒng)計(jì)だ。過(guò)去10年間の日本政界は、経済改善を約束し、かつ約束を終始履行する指導(dǎo)者なら誰(shuí)でも市民は喜んで支持することを示している。安倍氏は民衆(zhòng)の支持を誤読すべきではない。安倍氏は今、冒険を犯して危険な種を植えている。安倍氏の再度の右傾は、日本経済にとって最大の危機(jī)となるかもしれない。

歴史を前に、安倍氏は無(wú)原則的に日本の「縄を解く」ことを一心に望み、強(qiáng)権と武力を崇め尊んでいる。だが最も簡(jiǎn)単で、歴史によって繰り返し証明された一點(diǎn)をまさに忘れている。つまり「道を得る者は助け多く、道を失う者は助け寡し。助け寡きの至りは親戚も之に畔（そむ）き、助け多きの至りは天下も之に順（したが）う」である。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/NA?編集/內(nèi)山）