2013年6月9日、このほど訪中した野中広務(wù)元自民黨幹事長は、日中國交正?；瘯r(shí)の尖閣諸島（中國名?釣魚島）問題棚上げについて、両國指導(dǎo)者間の合意があったことを認(rèn)めた。菅義偉現(xiàn)內(nèi)閣官房長官は「全く根拠がない」と野中氏を繰り返し批判し、「中國に歓待されて」そのような発言をしたのだと中傷すらした。これについて、中國外交部報(bào)道官は「日本側(cè)の合意違反が緊張を招いた」と述べた。そして人民日?qǐng)?bào)の論説記事は、40年余り前の了解と共通認(rèn)識(shí)は、日中関係の発展と東アジア地域の安定の基礎(chǔ)だと指摘している。

【その他の寫真】

■野中広務(wù)氏「尖閣諸島問題の棚上げ合意があった」

劉雲(yún)山（リウ?ユィンシャン）中共中央書記処書記（中共中央政治局常務(wù)委員）は3日午後、自民黨の野中広務(wù)元幹事長率いる日本の超黨派ベテラン政治家代表団と人民大會(huì)堂で會(huì)見した。野中氏は日中國交正?；瘯r(shí)の尖閣諸島問題棚上げについての両國指導(dǎo)者間の合意を振り返り、「日中友好は大勢の赴くところ、人心の向かうところだ。このために全力を盡くしたい」と強(qiáng)調(diào)した。

■野中広務(wù)氏「日本の棚上げ合意無視が今日の対立の原因」

野中氏は4日、関西空港で「私は尖閣諸島問題について日中首脳間に合意があったことを表明するために訪中した。この問題をめぐる日中間の対立は、國民をひどく不安にさせている。（日本）政府が係爭棚上げの共通認(rèn)識(shí)を無視したからこそ、今日の対立がもたらされた」と述べた。

■外交部：日本側(cè)の合意違反が緊張を招いた

中國外交部（外務(wù)?。─魏槔冢ē邾?レイ）報(bào)道官は今月4日の定例記者會(huì)見で、「日中國交正?；粶hと平和友好條約締結(jié)時(shí)、両國の一世代上の指導(dǎo)者は両國関係の大局的見地から『釣魚島（尖閣諸島）問題を棚上げし、後で解決する』ことで重要な了解と共通認(rèn)識(shí)に達(dá)した。これは歴史事実だ。日本側(cè)が昨年以來してきたことは、この了解と共通認(rèn)識(shí)に背き、破壊するものであり、これが現(xiàn)在の緊張を招いた根本的原因だ。われわれは日本政府に対して、歴史を直視し、野中元官房長官のような國內(nèi)の有識(shí)者の呼びかけを重視し、つまり釣魚島係爭の棚上げについて日中間に合意があったことを認(rèn)め、対話と協(xié)議を通じた釣魚島問題の管理、コントロール、解決の道に戻るよう再度促す。」と述べた。

■評(píng)論?分析：尖閣諸島問題棚上げの合意を無視していいのか

1972年の日中國交正常化と1978年の平和友好條約締結(jié)交渉の過程で、両國の一世代上の指導(dǎo)者は大局的観點(diǎn)から「釣魚島問題は棚上げし、後の解決に委ねる」ことで重要な了解と共通認(rèn)識(shí)に達(dá)した。これはその後40年余りの日中関係の発展と東アジア地域の安定?安寧の基礎(chǔ)となった。

百年の積み重ねを一日で破壊する。日本が一方的に尖閣諸島紛爭を引き起こし、歴史問題でマイナスの動(dòng)きを続けていることで、日中関係の基礎(chǔ)はすでに深刻に損なわれた。自らの行いについて考え直すことを拒絶し、頑として歴史の真相を覆い隠し続けるのなら、日中関係は取り返しのつかない損害をこうむり、日本は國際社會(huì)で一層孤立するだけだ。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/YX?編集/武藤）