<在日中國人のブログ>日本人は「空気を読む」より「空気を作る」ではないか

黃 文葦    2019年7月28日(日) 15時50分

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日本人は「空気を読む」より、よく「空気を作ろうとしている」と感じる?!缚諝荬蛘iむ」は個人的な感覚で、「空気を作る」は集団の體質(zhì)が示されている。資料寫真。

7月19日から放送がスタートしたTBSドラマ「凪のお暇」は面白い。主人公の凪は「空気を読み過ぎる」職場女子である。本音をなかなか言えない。まわりに同調(diào)して平和を保つ。凪の彼氏も彼女のことを好きすぎてこじらせていた。愛さえはっきり言えなくて本當にかわいそうな人たちだと思われるだろう。幸いに、主人公はやっと覚悟を出して、「空気は読むものじゃなくて、吸って吐くもの」と言い出して、人生をリセットしようという。

日本人は「空気を読む」より、よく「空気を作ろうとしている」と感じる?!缚諝荬蛘iむ」は個人的な感覚で、「空気を作る」は集団の體質(zhì)が示されている。

私は、テレビのバラエティー番組を観ている際に「お笑い蕓人はたいへんですね、いつでも笑いを作らなければならない」と思わずにいられない。番組では笑いが止まらない。それは蕓人の責務らしい。そもそも、なぜ「蕓人」の前に、必ず「お笑い」をつけるのだろうか。確かに、人を笑わせない人は蕓人になれない。しかし、蕓人はテレビで笑いすぎる。人を笑わせすぎる。笑いの空気を作りすぎる。日本のバラエティー番組は賑やかすぎる。人をリラックスさせる努力を肯定すべきなのが、知恵を絞って、もっと観衆(zhòng)を考えさせられることを言う蕓人はいないだろうか。日本では才能抜群の蕓人が大勢いると考えられる。ただし、明らかに、バラエティー番組の最も重要な役目は「笑いの空気」を作ること。安っぽい笑いでもよいという空気になり、笑いと笑いの間(あいだ)に、「間」(ま)がなさそうである。

最近、記者會見での蕓人の苦しそうな顔を見たら、「笑い」の背後にはやはり苦労なことがたくさんあっただろう、と思った。スタジオで思いっきりいっぱい笑っているけれど、楽屋に戻ってため息をつくかもしれないね。

蕓能人から聞いた話だが、ドラマ撮影の際に、主役を務める役者が毎日のように全員に差し入れを準備する。お菓子とか、お弁當とか。たいへん気が使われるらしい。ほかの役者は主役より頻度を下げて適切な差し入れを考えなければならない。このような撮影現(xiàn)場の空気はどうなっているだろう。私は現(xiàn)場にいるなら、「ドラマ撮影に専念しよう」と言いたくなった。気遣いは美徳だが、気遣いすぎて、こころと體が疲れるはずである。

ドラマ「凪のお暇」が表現(xiàn)したように、日本の職場の中で、皆が一生懸命に同調(diào)の空気を作っている。人の言うことに調(diào)子を合わせる。人の話を聴くと、まずうなずく。心の中で相手の意見に反対していても、「そうですね」と相槌を打つ。それから、摩擦を避けるように遠回しな言い方で自分の意見を言う。あるいは、何も言えずに、陰でほかの人に文句を言う。まあ、敢えて言えば、それで時間がかかる。効率は下がる。

一つのエピソードを披露しよう。中國とビジネス関係のある會社に勤める日本人の友人から聞いた話だ。最近、中國人課長が入ってから、職場の空気が変わったという。會議で中國人課長が「建前を言わないで、本音のみを言ってください」と言った。そのおかげで、物事がハイスピードで進んだという。私の持論だが、仕事で日本人が中國人と長所を合わせ、うまく協(xié)力できれば、大きなエネルギーがうまれる。

日本の會社では、マナーとマニュアルが大事である。仕事メールの書き方だが、なぜ冒頭に必ず「お世話になっております」と書くのだろうか。正直言って、自分も知らないうちにこういう風に書いている。ただし、なるべくメールで少しでも自分の個性と誠意を伝えようとしている。例えば、かわいいイラストを入れるとか。

「メールの書き方」など堅苦しいビジネスマナーもあるらしい。ネット上には季節(jié)の挨拶の例文がたくさん載っている。なぜ挨拶にも「基準」と「規(guī)格」があるのだろうか。自分の言葉で內(nèi)心の感情を伝えるべきではないか。日本に來て間もない頃、スーパーでサイズ均一の果物?野菜?卵を見たら、日本はすごい國だなぁと思った。ただし、挨拶ぐらい均一しないほうがいい。一人ひとり個性ある表現(xiàn)を出してほしい。

昔から「同調(diào)圧力」が日本文化の一つだそう。しかし、現(xiàn)在では、大勢の人が同調(diào)しすぎて、慎重になりすぎて、「同調(diào)」を「忖度」まで変化させた。

私が好きな日本語の一つは「さり気なく」。自然に生きたい。「空気を作る」をやめたら、空気が読めない人だけではなく、皆が楽になると思っている?!竿{(diào)圧力」の文化も更新したらいい。これは、日本がもっと活気あふれるための本心である。

■筆者プロフィール:黃 文葦

在日中國人作家。日中の大學でマスコミを?qū)煿イ?、両國のマスコミに従事。十數(shù)年間マスコミの現(xiàn)場を経験した後、2009年から留學生教育に攜わる仕事に従事。2015年日本のある學校法人の理事に就任?,F(xiàn)在、教育?社會?文化領(lǐng)域の課題を中心に、関連のコラムを執(zhí)筆中。2000年の來日以降、中國語と日本語の言語で執(zhí)筆すること及び両國の「真実」を相手國に伝えることを模索している。

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