2019年7月23日、中國のネット上に、全日空（ANA）を利用して日本に旅行に訪れた中國人観光客のブログが掲載された。以下はその概要。

私は今回、久しく敬慕していた全日空を選択した。なぜならハーゲンダッツが出るからである。上海と大阪関西空港を往復(fù)する旅だ。

全日空のハード面とソフト面のサービスは、稱賛しないわけにはいかない。特に子どもへの対応が素晴らしく、ベビーカーで搭乗口まで行けるだけでなく、スタッフがきちんと包裝して貨物室に運び、著陸前にはキャビンアテンダントがわざわざ私のところに來て、「著陸後にスタッフがベビーカーを取ってきて入口で渡してくれる」ということを伝えてくれた。これは子連れにとってはとても助かる。

接客も本當に優(yōu)しく穏やかで、ずっと笑顔を絶やさなかった。事前に子ども用の食事を予約してはいなかったが、大人の食事が子どもにもぴったりで、とてもおいしかった。ポイントは、子どもにおもちゃを與えてあやすことだ。ただ、唯一殘念だったのが私の期待していたハーゲンダッツのアイスが出てこなかったこと。人から聞いた話では、全日空では出てくるということだったが、恥ずかしくて聞けなかった。実に殘念。

訪れた奈良では、伝統(tǒng)的な畳の宿を予約していた。部屋は2階建てで、獨立した客間、キッチン、トイレ、風呂があり、比較的広かった。キッチンも料理道具がそろっており、醤油、塩、酢等なんでもあって親切だ。しかも、部屋はとても清潔で心地が良い。立地條件も良く、近鉄奈良駅から約1キロで、近くには大型の24時間営業(yè)のスーパーがあり、食事ができる店も多く、奈良公園から約1．6キロで歩きだと近くはないが、全體的にはいい感じだ。

食後の消化のために、賑やかな広場まで散歩した。奈良特産品を売っている。「令和」という新元號を祝っているようで、値段は高すぎ。一通り見て回り、奈良産の地酒を2本手に入れて、漬物を試食したが、人生を疑いたくなるほどアルコールの味が強く、顔全體がどうにかなりそうだった。遠く離れても日本人たちの笑い聲が聞こえてきた。

シカせんべいが値上げして100円から150円になっていた。入口でエサを與えてはダメだ。入口にいるシカは大きくて狂暴だが、奧にいる小ジカは比較的おとなしい。でも私の子どもは恐がっていた。一番勇気を出した時以外は、ほとんどがせんべいを下に落としてシカが食べにくるのを待っていた。が、下に落ちたせんべいを小ジカは食べなかった。なんて潔癖なんだ！

深夜食堂への思いが強かったため、年寄りと子どもが寢たすきに私たちは非常に伝統(tǒng)的な居酒屋で酒を飲むことにした。本當にとても小さく、ちょっと太った人だと振り返るのにもドアにぶつかるほどで、トイレも外に出て別のドアから入らなければならなかった。でも、こういう小さな居酒屋こそ、私たちの想像する日本ドラマの元素であり満足した。

おかみさんは、さばさばとした中年女性で、客たちもとても面白く、私たちにとてもおいしい小魚を酒のつまみにプレゼントしてくれた。その上、どうやって食べるとおいしいかを手書きで説明してくれた。和風で味もとてもおいしく、最後に食べたお薦めの玉子焼きはいまだに忘れられない。このような小さな酒場で酒を飲み、つまみを食べ、隣の地元の人とおしゃべりして文化の違いを感じるのはとても良い體験だ。

帰りの全日空では積み木のおもちゃを提供しており、子どもは大喜び。最後までハーゲンダッツのアイスクリームを食べられなかったが、それでもサービスは素晴らしかった。（翻訳?編集/山中）