2013年6月14日、先月31日に中國(guó)で初日を迎えた中國(guó)の國(guó)産アニメ「潛艇総動(dòng)員3」は6月1日の國(guó)際児童デーの期間も、まずまずの興行成績(jī)を記録した。しかし、すでに公開して1カ月を超えるドリームワークスのアニメ映畫「The Croods（原題）」（中國(guó)名：瘋狂原始人、日本公開未定）の成績(jī)と比べると、どうしても見劣りする。すでに興収3億元（約46億4100萬円）を突破した「The Croods」は、あまりの人気に6月下旬まで上映期間の延長(zhǎng)が決定された。映畫を見終わった後、映畫館から話しながら笑顔で出てくる子供や保護(hù)者たちの中には、「いつになったら中國(guó)もこのような素晴らしいアニメを撮れるようになるのか？」と思わず口にしてしまう人も多かった。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

【その他の寫真】

業(yè)界の関係者や専門家による包括的な分析によると、中國(guó)の國(guó)産アニメ?漫畫が立ち遅れている要因には、▽さまざまな技術(shù)?設(shè)備の不足、▽産業(yè)チェーンの不整備、▽徹底されていない著作権保護(hù)、▽人材の不足などといった點(diǎn)が挙げられる。しかし、このほかにも無視できない要因がある。それは、中國(guó)政府の過度な支援や保護(hù)政策が、もしかすると國(guó)産アニメ?漫畫からチャレンジ精神を失わせているかもしれないという點(diǎn)だ。

近年、中央政府が地方政府に対して公布した國(guó)産アニメ?漫畫に関する政策措置を調(diào)べてみると、その他の文化産業(yè)とは比較にならないほど、中國(guó)政府による國(guó)産アニメ?漫畫に対する手厚い支援に誰もが気づく。中國(guó)共産黨第17期中央委員會(huì)第6回全體會(huì)議の「文化體制改革を深化させ、社會(huì)主義文化の大発展?大繁栄を推進(jìn)させるためのいくつかの重大問題に関する決定」や「國(guó)民経済と社會(huì)発展第12次5カ年計(jì)畫綱要」、「『十二五』（2011年から2015年までの第12次5か年計(jì)畫）期間についての文化改革発展計(jì)畫綱要」は、いずれも國(guó)産アニメを重要なプロジェクト內(nèi)容として捉え、その中で明記している。

稅収の面でも具體的な優(yōu)遇措置を採(cǎi)択し、財(cái)政部（財(cái)政?。─胜砷v連部門は特別に國(guó)産アニメ?漫畫産業(yè)の発展を推進(jìn)するためにいくつかの案を制定している。文化部（文化?。─胜墒?dāng)?shù)部門の委員會(huì)はアニメ?漫畫聯(lián)席會(huì)議を設(shè)立し、足並みを揃えて國(guó)産アニメ?漫畫を支援している。このような措置は文化分野においては非常に珍しいものだ。一部の地方政府ではアニメ?漫畫企業(yè)を現(xiàn)地で設(shè)立した場(chǎng)合、3年間免稅される優(yōu)遇措置を受けられる上、高い新技術(shù)を誇る企業(yè)と同様に、用地や設(shè)備、人材などを引き入れる場(chǎng)合などにも優(yōu)遇措置が受けられるように規(guī)定されている。これらの政策措置は共産黨と政府の國(guó)産アニメ?漫畫への重視や幅広い青少年に対する極めて高い関心?保護(hù)を示しており、同時(shí)に、國(guó)産アニメ?漫畫を急速に発展させている。國(guó)産アニメの製作量は、「第11次5カ年規(guī)畫」（2006?2010）時(shí)には22萬分、2011年には27萬分に達(dá)し、現(xiàn)在、世界首位に立っている。

しかし、これらの政策は実行される際に、アニメ?漫畫の質(zhì)ではなく、量に重きが置かれることが多い。例えば、ある地方政府は、現(xiàn)地で製作されたアニメ?漫畫がテレビ局で放映されるだけで、長(zhǎng)さに応じて補(bǔ)助金が支給されると規(guī)定しているため、結(jié)果的に一部のアニメ?漫畫企業(yè)は政府の補(bǔ)助金を獲得するためにわざとアニメ?漫畫の長(zhǎng)さを伸ばし、1000話を超えるテレビアニメを製作する。深夜の誰も見ないような時(shí)間帯にこういったアニメを放映しても、同じように補(bǔ)助金が得られることになる。このほかにも、政策の支援の下、各地方にアニメ産業(yè)園區(qū)が建設(shè)され、全國(guó)にすでに100を超える似たようなアニメ?漫畫祭やアニメ祭、ゲーム祭などが開催されている。表面的には繁栄しているように見えても、これは目の前の利益だけを求める気持ちや行動(dòng)の現(xiàn)われでしかない。例えば、まるで他作品のコピーのようでありながら1200萬元（約1億8556萬円）で撮影した「巨編」も、キャラクターイメージからシーンに至るまで、その內(nèi)容が何かのパクリと疑われても仕方のない「力作」なども、多くのアニメファンを深く失望させている。

國(guó)産アニメ?漫畫と比べると、映畫?テレビ業(yè)界や出版業(yè)界は、このような政策上の優(yōu)遇措置はあまり多く受けていないが、非常に健闘し、過去10年間にわたって急速に発展?進(jìn)歩してきた。國(guó)産映畫の興行収入は続けざまに新記録を更新し、中國(guó)は世界第2位の映畫市場(chǎng)に成長(zhǎng)したほか、出版業(yè)界も産業(yè)増加値が1億6000萬元（24億7400萬円）を突破した。テレビドラマも高度成長(zhǎng)を遂げ、アフリカでは家で中國(guó)ドラマを見るために、町中は人影がまばらというほどのブームを巻き起こした。これらの文化業(yè)態(tài)の成功の原因を総合的に分析すると、政府の支援や保護(hù)による功績(jī)はもちろん無視しがたいものはあるが、否定できないのは、あらゆる分野で比較的早期に徹底的な市場(chǎng)化改革を行ったことだ。政府が過度な支援政策を採(cǎi)らず、関連分野の市場(chǎng)競(jìng)爭(zhēng)は比較的規(guī)範(fàn)的かつ熾烈だったことだ。これらの文化業(yè)態(tài)は最終的にいずれもある種の法則に沿って、発展の道を歩むことになり、中には株式上場(chǎng)を達(dá)成する企業(yè)も現(xiàn)れた。

アニメ?漫畫企業(yè)を逆の観點(diǎn)からみると、政府から補(bǔ)助金やプロジェクト、優(yōu)遇措置が過剰に與えられているため、結(jié)果的に企業(yè)は資金を手に入れることはできたが、観客の期待に応えるような優(yōu)秀なアニメ作品は市場(chǎng)から姿を消してしまった。質(zhì)が高くない作品でも生き殘れるため、アニメ?漫畫企業(yè)は本當(dāng)の意味で観客や市場(chǎng)を重視することが難しくなってしまった。この調(diào)子でいけば、アニメ?漫畫企業(yè)の向上心は必ず失われ、ひいては業(yè)界自體が消滅してしまうだろう。そのため、國(guó)産アニメ?漫畫は徐々に政府からの乳離れが必要な時(shí)期に來ていると言える。さもなければ、常に政府の胸に抱かれて母乳を與えられたままで、いったいいつ獨(dú)り立ちできるというのだろう？（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/MZ?編集/武藤）