2013年6月17日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、中國動畫配信サイトの雄、楽視網(wǎng)のスマートテレビ発売を取り上げた。動畫配信企業(yè)がテレビ製造に乗り出すという異例の事態(tài)が注目を集めている。

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19日、楽視網(wǎng)は獨自ブランドのスマートテレビ「超級電視」を発売する。60インチで6999元（約10萬7000円）、40インチで1999元（約3萬500円）という破格の安さだ。広告には「他社の半額」という売り文句が踴る。また、ウェブサービスを提供するIT企業(yè)がハードウェア、家電の分野に進(jìn)出するのはきわめて異例。楽視網(wǎng)の「蠻勇」が成功するのか、注目を集めている。

5月、楽視網(wǎng)はスマートテレビに関する記者會見を開いたが、その席上、もう一つのサプライズを発表した。それが中國ナンバーワン映畫監(jiān)督チャン?イーモウ氏の獲得だ。楽視網(wǎng)旗下の映畫制作會社?楽視影業(yè)と専屬監(jiān)督契約を交わした。大手映畫制作會社もチャン?イーモウ監(jiān)督獲得を狙う中、映畫制作では新興の楽視が金星をあげた。

そもそも楽視網(wǎng)が歩んできた道のりは他企業(yè)とはまったく異なるものだった。動畫配信サイト業(yè)界が海賊版の放映に明け暮れている最中、楽視網(wǎng)は中國ドラマ、中國映畫の版権獲得を進(jìn)め、今では他の動畫配信サイトに権利を売る「卸売り」的なポジションを獲得した。

そして今、伝統(tǒng)的なテレビメーカーがひしめきあうスマートテレビ業(yè)界に新たに參入し、また映畫制作という分野でも存在感を高めようとしている。多くのプレイヤーがひしめきあう中國IT業(yè)界の中でもひときわユニークな存在の楽視網(wǎng)。新たなチャレンジが成功を収めるのか、注目を集めている。（筆者：高口康太）

■中國在住経験を持つ翻訳者?高口康太氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社會事情、事件、スポーツ、蕓能など中國関連のトピックを幅広く紹介している。