中國(guó)出身のバイオリニストで音楽博士の劉薇（リウ?ウェイ）さんは7月5日、都內(nèi)の病院で夫の櫻井さんから腎臓の移植を受けた。8月5日付で中國(guó)メディア?中國(guó)僑網(wǎng)が伝えた。

中國(guó)西北部の蘭州に生まれ、文化大革命時(shí)期に父親の勧めでヴァイオリンを習(xí)い始めた劉さんは、中國(guó)の音楽大學(xué)を卒業(yè)後、1986年に桐朋學(xué)園大學(xué)へ留學(xué)。その後、東京藝術(shù)大學(xué)大學(xué)院に入學(xué)し、中國(guó)人バイオリニスト?馬思総（マー?スーゾン）の研究で博士號(hào)を取得した。卒業(yè)後は、主に日本を舞臺(tái)に音楽活動(dòng)を展開(kāi)していたが、2005年に慢性腎臓病と診斷された。

肝臓と並んで「沈黙の臓器」と稱される腎臓は一度不全に陥ると治癒の難しい器官で、患者には多くの場(chǎng)合、臓器機(jī)能を補(bǔ)うために腎移植や血液透析といった腎代替療法が施される。記事によると、劉さんも醫(yī)師から人工透析が必要と伝えられていたが、これまで通りの生活を維持したいという思いからそれを拒否。15年間にわたって加工食品や冷凍食品を避けて雑穀と野菜を中心に摂る食物療法に取り組んできた。しかし、昨年に入って健康狀態(tài)が悪化し、尿毒癥の癥狀が出始めたため、12月に通院を開(kāi)始。手術(shù)までに、週3回、毎回4時(shí)間の人工透析を計(jì)88回行ったという。

そして記事は、「結(jié)婚20周年となる今年、夫妻はある決斷をした。櫻井さんの腎臓を劉さんの體內(nèi)に移植することにしたのだ」と紹介。櫻井さんは20年の間に何度も、いざとなったら自分の腎臓を提供しようと劉さんに伝えてきたという。しかし、昨年1月に手術(shù)の相談をするため病院に行った時(shí)點(diǎn)で、櫻井さんの體重や血糖値、BMIは臓器提供者の條件を満たしていなかった。そこから手術(shù)までの數(shù)カ月間、櫻井さんは食事制限や運(yùn)動(dòng)によって7キロ減量。臓器提供が可能となり、7月5日に腎臓の摘出手術(shù)を受けた。同日行われた劉さんへの移植手術(shù)も無(wú)事成功したという。劉さんは身體の拒絶反応のために一晩集中治療室で過(guò)ごしたが、その後一般病棟に戻され、目が覚めて夫の健康な腎臓が體內(nèi)にあることを?qū)g感すると、ぽろぽろと涙をこぼしたという。

記事によると、手術(shù)から1週間後に櫻井さんは退院し、現(xiàn)在は夫婦で互いの健康を思いやりながら生活しているという。櫻井さんは摘出手術(shù)を受けるに當(dāng)たって、「妻と娘のおかげで、人生はかけがえのないものになりました。腎臓を妻に移植するのも、自分の使命だと感じています」と話したという。（翻訳?編集/巖谷）