2013年6月21日、ソニー、パナソニックといった日系ブランドはずっとハイエンドのイメージで、製品価格も中國ブランドより遙かに高かった。だがスマートテレビが人気の現(xiàn)在、この狀況は一変し、中國企業(yè)のテレビが日系ブランドよりも全面的に高くなりつつある。北京商報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

■日系企業(yè)は低価格でシェア獲得を図る

すでに北京の多くのテレビ売り場では32インチから55インチまで創(chuàng)維、康佳といった中國大手ブランドがソニーやシャープより高くなっており、清華同方でさえ日系企業(yè)の価格に並んでいる。こうした変化が生じた理由について店員は、現(xiàn)在日系企業(yè)が低価格路線でシェア拡大を図る一方で、中國企業(yè)はハイエンド戦略に著手したことを挙げた。中國企業(yè)の製品価格が高いのは日系企業(yè)とは比べものにならないほどスマート化を進(jìn)め、付加機(jī)能が非常に高いからだ。

家電アナリストの梁振鵬（リアン?ジェンポン）氏は「スマートテレビは當(dāng)初は高機(jī)能の使用感が非常に劣り、スマートテレビかどうかは消費(fèi)者にとって大きなポイントではなかった。近年は使用感が次第に改善され、映像を見るのもネットサーフィンも大変素早く手軽になり、現(xiàn)在ではAndroidなどのOSを搭載するのが薄型テレビの標(biāo)準(zhǔn)となっている。だが日系企業(yè)のいわゆるスマートテレビはせいぜいネットにつながるだけで、通常の製品はOSすら搭載せず、コンテンツやアプリケーションを拡充できない。日系製品は技術(shù)と音響効果のみを重視し、スマート分野の取り組みは大きくない。こうした違いによって競爭で優(yōu)勢を失い、低価格路線でシェアを獲得するほかなくなった」と指摘する。

■部品面の優(yōu)位を失う

テレビ市場の競爭は資源の全面競爭だ。薄型テレビは初期は日系企業(yè)が搭載チップ、パネルなどのコア技術(shù)で優(yōu)位にあったうえ、ブランドの評判も加わり、中國企業(yè)はずっと追いつけなかった。だが近年では、日系企業(yè)自體の優(yōu)位が弱まり続けている。例えばソニーはチップ技術(shù)で優(yōu)位にあるが、スマートテレビチップ市場での業(yè)績はぱっとしない。スマートテレビチップの二大陣営は現(xiàn)在インテルとARMだ。インテルはチップの構(gòu)成、製造、組み合わせの全てを掌握している。ソニー、サムスン、LG、シャープなど大手メーカーのスマートテレビは例外なくインテルのテレビチップを採用している。かつて腳光を浴びたプラズマテレビは液晶テレビの時(shí)代では自ずと優(yōu)勢にない。業(yè)績が最も良いシャープでも4K、OLEDなどの製品への取り組みは大きくない。沈滯した日系企業(yè)と比べ、中國や韓國の企業(yè)は部品事業(yè)で素早い動(dòng)きに出ている。中國企業(yè)TCLはすでにパネル事業(yè)を立ち上げ、創(chuàng)維なども出資を通じて部品面の優(yōu)勢を保っている。

■シェアを拡大する中國企業(yè)

テレビ事業(yè)の不振は日本の家電企業(yè)の足を引っ張っている。2012年度に黒字転換したのはソニーだけで、シャープやパナソニックの業(yè)績に大きな改善はなかった。ソニー中國法人の栗田伸樹社長は中國テレビ市場からの撤退はないと斷言するが、新製品開発は減速し、中國市場での売り上げも減っている。シャープは中國市場でテレビのみに頼るのは止めると表明。パナソニックはプラズマパネルへの投資ミスにより、すでに脇に追いやられている。日系テレビの「撤退」は中國テレビブランドにとってシェア拡大の機(jī)會(huì)となった。創(chuàng)維集団の楊東文（ヤン?ドンウェン）社長は、ソニー、シャープ、パナソニックなど日系企業(yè)が新興國を中心に海外市場でのシェアを急速に減らし、その大部分を韓國企業(yè)や中國企業(yè)に奪われていることについて、創(chuàng)維にとってもハイエンド市場に力を入れる最良のタイミングだと指摘した。TCL集団の李東生（リー?ドンション）會(huì)長も「スマートテレビは中國企業(yè)に追いつき追い越せの重要な機(jī)會(huì)を與えた。今年前半にわれわれは日系テレビのシェアを少なからず奪った」と表明した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/TF）