Record China 2013年6月27日(木) 18時(shí)30分
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24日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、中國(guó)経済の“異変”について、中國(guó)政府の公式見(jiàn)解とも言える中國(guó)國(guó)有通信社新華社の記事を紹介している。李克強(qiáng)首相は「マネーストックの活用」をキーワードに新たな方針を打ち出している。資料寫(xiě)真。
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2013年6月24日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、中國(guó)経済の“異変”について、中國(guó)政府の公式見(jiàn)解とも言える中國(guó)國(guó)有通信社新華社の記事を紹介している。
【その他の寫(xiě)真】
中國(guó)インターバンク市場(chǎng)の金利急騰をきっかけに中國(guó)経済の“異変”に注目が集まっている。注目すべきはこの“異変”の背景にはマーケットの動(dòng)きではなく、中國(guó)政府側(cè)が仕掛けた側(cè)面があるという點(diǎn)だ。インターバンク市場(chǎng)の流動(dòng)性が逼迫(ひっぱく)しても新たな流動(dòng)性を供給せず、それどころか逆に回収する動(dòng)きも見(jiàn)せていた。
経済誌?財(cái)新のコラム「資金はどこへ行った?」は、20日の金利急騰について「マーケットと中央銀行の意地の張り合いにもみえる。金があるはずの大手銀行も資金を出さず、市場(chǎng)を麻痺させてしまった」と評(píng)価。當(dāng)局による引きしめに大手銀行が過(guò)剰反応し異例の高金利となったが、政府による「マーケット救済」を促す銀行側(cè)の反撃だったと示唆している。
ともあれ、基調(diào)となっているのは新たな流動(dòng)性の供給を絞ろうという中國(guó)政府の動(dòng)きだ。19日に行われた中國(guó)國(guó)務(wù)院常務(wù)會(huì)議で、李克強(qiáng)(リー?カーチアン)首相は「マネーストックの活性化」というキーワードで政府の姿勢(shì)を表明している。23日付新華社記事「中國(guó)式“銭荒”、金がないのではなく貸す場(chǎng)所を間違っているだけ」が政府の立場(chǎng)を紹介する、事実上の公式見(jiàn)解となっているのでご紹介したい(以下、小見(jiàn)出しは訳者)。
◆猛威を振るう“銭荒”
“銭荒”(資金不足)は現(xiàn)在の中國(guó)経済で最大のホットワードとなっている。6月中旬以來(lái)、「インターバンク市場(chǎng)オーバーナイトコールレート」といった専門的な用語(yǔ)がメディアを通じて人々の視界に入ってくるようになった。20日にはSHIBOR(上海銀行間出し手金利)が初めて10%を突破、13.44%という驚異的な數(shù)字を記録した。これは史上最高値である。「金に困っていない」と思われてきた大型商業(yè)銀行が借財(cái)人の仲間入りをするとは!銀行の金が足りないとは!
商業(yè)銀行の流動(dòng)性逼迫と同時(shí)に、上海?深セン両市場(chǎng)の株価も全面的に下落。投資家はポジションを減らしている。過(guò)去1週間の新たに株を買い入れた口座數(shù)は58.47%という大幅なマイナスを記録、今年最悪となった。資本市場(chǎng)もまた資金流出という厳しい局面に直面している。
◆統(tǒng)計(jì)では金は有り余っている
しかし、金融機(jī)関の資金が急を告げる一方で、先日、中央銀行が発表した各種金融統(tǒng)計(jì)はそれとは異なる感覚を與えるものだった。
2週間前に中央銀行が発表した統(tǒng)計(jì)によると、全體的な通貨政策は穏當(dāng)に推移しているものの、5月期のM2(広義のマネーサプライ)は前年同月比で15.8%増と依然として高水準(zhǔn)にある。新規(guī)融資額も高止まりしているほか、人民元貯金殘高も100兆元の大臺(tái)に迫っている。1?5月の社會(huì)融資規(guī)模(銀行融資だけではなく、他のルートも通じた融資の総額を示すもの。問(wèn)題となっている「影の銀行」経由の融資も含まれる)は9兆1100億元に達(dá)し、前年同期から3兆1200億元の増加となった。
中國(guó)は本當(dāng)に流動(dòng)性収縮の“銭荒”に直面しているのだろうか?
銀行に金がない、株式市場(chǎng)に金がない、中小企業(yè)に金がない一方で、マネーサプライは極めて豊富であり、多くの大型企業(yè)は依然として銀行の理財(cái)商品を買いあさっている。遊休資本はなお投資先を探し、民間融資も活発なままだ。
◆金がないわけではない、正しい場(chǎng)所に屆いていないだけだ
この両面を比較してみれば容易に明らかになることだが、現(xiàn)在猛威を振るっているかのように見(jiàn)える“銭荒”だが、実際のところはマネーの配分ミスが招いた構(gòu)造的資金不足なのだ。マネーがないのではない。マネーが正しい場(chǎng)所に屆いていないのだ。
2008年國(guó)際金融危機(jī)後の中央政府による4兆元投資の時(shí)であれ、2012年以來(lái)の「穏當(dāng)な成長(zhǎng)」を目標(biāo)とする金融緩和成長(zhǎng)の微調(diào)整の時(shí)であれ、ここ數(shù)年、中國(guó)経済の流動(dòng)性は豊富な狀況にあった。しかし同時(shí)にマクロ経済統(tǒng)計(jì)におけるM2/GDP比は不斷に拡大を続け、今年第1四半期には200%近い數(shù)字となっている。これはマネー供給が経済成長(zhǎng)を推進(jìn)する機(jī)能が弱まり続けていることを意味し、別の側(cè)面から見(jiàn)れば大量の社會(huì)融資が実は実體経済に投下されていないことを示している。
業(yè)界関係者、経済學(xué)者の多くは、現(xiàn)在の金融業(yè)界における“銭荒”の要因は極めて複雑だとみている。國(guó)際経済の環(huán)境変化の影響、つまり米経済の回復(fù)に伴い連邦準(zhǔn)備制度理事會(huì)(FRB)が量的緩和政策から撤退しようとしたことに伴い資金の流出が加速されたことなどが挙げられる。
また、中國(guó)金融システム內(nèi)部のレバレッジ率拡大が続いているという要素は、國(guó)際経済環(huán)境以上に見(jiàn)過(guò)ごせない要素だ。大量のマネーはレバレッジ投資と満期ミスマッチ(國(guó)際金融市場(chǎng)から短期で資金調(diào)達(dá)し國(guó)內(nèi)企業(yè)に長(zhǎng)期で融資する「短期借り、長(zhǎng)期貸し」)という金融機(jī)関の操作を通じて利ざやを稼いでいる。マネーは各金融機(jī)関を循環(huán)、往復(fù)する間に利潤(rùn)を生んでいく?!赣挨毋y行」は繁栄すると同時(shí)に、リスクは日増しに積み重なっていった。
それだけではない。中國(guó)の利率がマーケット化されていないことを背景として、市場(chǎng)の監(jiān)督管理の問(wèn)題を利用した手法も存在する。中國(guó)の現(xiàn)在の融資體系において、國(guó)有企業(yè)は民間企業(yè)と比べて融資を得る上で先天的な優(yōu)位を持っている。より低いコストでの資金調(diào)達(dá)が容易であり、その資金を委託融資などの方式で運(yùn)用することで利ざやを稼ぐことができる。ゆえに資金が重複計(jì)算され、社會(huì)融資総量の偽りの増加を招くことにもなった。
以上のとおり、“銭荒”の背景をみれば、考えるべきは金のあるなしではなく、金をどのように使うかという問(wèn)題であることは明らかだ。
◆中國(guó)政府の対策
先週、李克強(qiáng)首相は國(guó)務(wù)院常務(wù)會(huì)議を主催したが、會(huì)議では金融資産配置の優(yōu)化、増加したマネーの有効活用、マネーストックの活性化により、さらに強(qiáng)力に経済構(gòu)造転換を支持するべきという方針が打ち出された?!笁埣婴筏骏蕙桐`の有効活用、マネーストックの活性化」は今後の中國(guó)の通貨政策調(diào)整における、一つの大方針となった。
注目するべきはマーケットで“銭荒”を訴える聲がこだましても、中央銀行がより多くの流動(dòng)性を供給してはいないという點(diǎn)だ。この動(dòng)きは、中國(guó)の通貨政策は単純な數(shù)量管理から質(zhì)と構(gòu)造の良化を目指す方向に転換しつつあることを暗示している。(筆者:高口康太)
■中國(guó)在住経験を持つ翻訳者?高口康太氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運(yùn)営。ネットの流行から社會(huì)事情、事件、スポーツ、蕓能など中國(guó)関連のトピックを幅広く紹介している。
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