中國メディアの新浪網(wǎng)は2019年8月14日付で、寧夏回族自治區(qū)の銀川黃河軍事文化博覧園にJ-10（殲10）戦闘機(jī)が展示されたと報(bào)じた。中國空軍から引き渡されたもので、服役期間は15年近くだったという。

記事によると、退役した機(jī)が複座式のJ-10Sだったことに注目。J-10Sは作戦任務(wù)を擔(dān)當(dāng)するだけでなく、日ごろは搭乗員養(yǎng)成のための訓(xùn)練に使われている。

記事は、戦闘機(jī)の壽命は飛行時(shí)間で算出すると説明。J-10と同世代の戦闘機(jī)の壽命は、飛行時(shí)間3000－1萬時(shí)間と説明。退役して展示されたJ-10Sの飛行時(shí)間は5000時(shí)間だったとの情報(bào)があるとして、J-10が就役したのが2004年であることを考えれば、1年間當(dāng)たりの飛行時(shí)間は300－400時(shí)間だったと算出。周辺國のF-15戦闘機(jī)の場合には年間200時(shí)間程度で、場合によっては100時(shí)間程度しかないのと比べれば、J-10Sの1年間當(dāng)たりの飛行時(shí)間は極めて長かったと主張した。

記事はさらに、中國ではJ-10戦闘機(jī)の世代になってから、搭乗員の訓(xùn)練が大幅に増強(qiáng)され、それ以前には年間100時(shí)間程度だったものが200時(shí)間以上になり、西側(cè)諸國の水準(zhǔn)に匹敵するようになったと論じた。

記事は続けて、戦闘機(jī)の製造は巨額の資金を必要とするため、中小の國家の場合には飛行時(shí)間を減らして機(jī)體を長持ちさせようとすると紹介。しかし現(xiàn)在の中國は、強(qiáng)大な飛行機(jī)生産能力を有しており、新型戦闘機(jī)の機(jī)數(shù)も急速に増やすことができると説明。

さらに中國の場合には、現(xiàn)役戦闘機(jī)の飛行時(shí)間を伸ばして、使用価値を十分に「搾り取る」することは、戦闘機(jī)の世代交代を促進(jìn)するためにも役立つと論じた。（翻訳?編集/如月隼人）