2019年8月14日、中國メディアの長江日?qǐng)?bào)によると、エアコンをめぐるトラブルで乗客と運(yùn)転手が暴力を振るい合う事件が発生した。

事件が起こったのは昨年3月、湖北省黃石市から武漢市へ向かう長距離バスの車內(nèi)で、乗客の男が突然「車內(nèi)が暑い」と叫び出し、運(yùn)転手にエアコンをつけるよう要求した。しかし、當(dāng)時(shí)現(xiàn)地の最高気溫は25度で、車內(nèi)の循環(huán)空調(diào)も作動(dòng)させていたことから、運(yùn)転手はこれを拒否。それでも男が叫び続けるので、運(yùn)転手は車を止め、天窓を開けた。その間、男と運(yùn)転手は文句を言い合っていたという。

運(yùn)転手が運(yùn)転席に戻って走行を再開すると、男が突然運(yùn)転席に乗り込み、持っていた攜帯電話で運(yùn)転手の頭部を10回以上毆りつけた。ほかの乗客が止めに入ったものの男は攻撃を続けた。憤慨した運(yùn)転手はバスを止めた上で、男を床に押し倒して蹴りを入れ、肋骨（ろっこつ）を骨折させた。乗客の制止でわれに返った運(yùn)転手は自ら警察に通報(bào)した。

現(xiàn)地の検察官は監(jiān)視カメラの映像などを踏まえ、先に手を出し安全運(yùn)行を妨害したのは男であると判斷。ドライバーも男を負(fù)傷させたものの、その罪は軽微であるうえ、自ら通報(bào)してありのままを供述したほか、負(fù)傷した男に賠償もしていることから、同9月にドライバーを不起訴とする決定を下した。

一方、乗客の男は起訴され、先日公判が開かれた。裁判官は、自ら罪を認(rèn)めるなどの情狀を酌量し、男に対して懲役2年、執(zhí)行猶予2年の判決を下している。（翻訳?編集/川尻）