日本人の素養(yǎng)はなぜ徐々に低下しているのか―中國人コラムニスト

Record China    2019年8月20日(火) 6時40分

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16日、日本旅行コラムニストの萬景路さんは「日本人の素養(yǎng)はなぜ徐々に低下しているのか」と題した文章を掲載した。寫真は東京。

日本旅行コラムニストの萬景路 (ワン?ジンルー)氏は16日、自身のアカウント「萬景路萬眼看日本」で、「日本人の素養(yǎng)はなぜ徐々に低下しているのか」と題した文章を掲載した。

萬氏はまず、「実のところ、以前から日本人の素養(yǎng)は必ずしも高いわけではないと感じていた。2000年の初め、筆者は仕事の関係で東京と上海をしきりに行き來していた。その頃は確か、上海に住む日本人が最も多い時期で、その數は常住人口と流動人口を足して10萬人近くにもなったそうだ。筆者は、上海に駐在や出張に來ているたくさんの日本人と接觸した。そうしているうちに、彼らは東京にいる日本人とは異なると思うようになった。例えば、大聲でしゃべったり、信號無視をしたり、ひいては地面に痰を吐いたりといった點だ。夜の日本人居住區(qū)のバーやクラブの周辺では、その奔放っぷりはなおのことだった」とした。

続いて、「ひとたび東京へ戻り、ルールを徹底的に守る、禮儀正しく話し聲の小さい日本人を目の當たりにすると、上海の日本人とは月とスッポンほどの違いがあると思わされた。私は居酒屋でほろ酔いになったときに、ついに上海に住む日本人にその理由を聞いてみた。するとその人は、『郷に入れば郷に従えだよ』とあいまいに教えてくれた。理にかなっているように聞こえるが、どこかしっくりこないとも感じた。深く考えてみて初めて、その人は日本では全て『見せかけて』いるのだと思い至った」と指摘した。

そして、「これが、筆者が日本人の素養(yǎng)を疑い始めた最初のきっかけとなった。しかし正直なところ、30回も日本を旅行した私は、日本人の総合的な素養(yǎng)の高さにやはり心から感心しているのだ。禮儀正しい、ルールを尊ぶ、時間を守る、人助けをするなどといった日本人の長所は、すでに彼らの體の隅々に染み渡っていて、それゆえに彼らの一挙手一投足が他人に上品そうな印象を與えるのだと分かった。だから、上海の日本人の行動についても、精神が一時的にリラックスされ本來の姿が失われているのだと、私は無意識に捉えていた」とした。

一方で、「ここ數年、筆者は再び日本人の民度を疑い始めた。例えば、スーパーで買い物をしたりレストランで食事をしたりしていると、時折レジ係やホールスタッフがいい加減に仕事をしているのを見かける。バスや電車では必要以上に座席を占領している人がいるし、利用客數の多い東京の新宿駅や渋谷駅では日本人同士が罵り合っているのもたまに見る。こういったことは、どれも數年前にはほとんど目にしなかった。このほかにも、大聲でおしゃべりしながら自転車で橫一列になって走る數人の中高生を筆者がベルを鳴らしながら追い抜こうとしたとき、『すみません』ではなく『うるさい』と言われたこともある」と紹介した。

さらに、「日本人は性に関して比較的自然體でいようとするものの、これまでの人々はやはり公共の場所でのイメージに注意を払ってきた。しかし、ここ數年はどうやら風向きが変わってしまったようだ。電車や路上、ひいてはショッピングモールのエスカレーターなどでカップルが堂々とキスをする場面を少なからず目にした。あの手この手を使っていちゃつく様には目を覆いたくなる」とした。筆者はさらに、以前バスツアーに參加したときに、ある男性が尿意を我慢できずにバスの後方部でビニール袋に用を足したというエピソードを紹介?!袱郅蝸\客が何の文句も言わなかったことに感嘆すると同時に、どうして分別のある大人がこんなことをしてしまうのだろうと考えさせられた。何度考えても、日本人の素養(yǎng)が低下しているという結論に行き著くだけだ。そうでなければ、どうして自分の行動がもたらす影響について、ここまで不注意でいられるだろうか」と論じた。

そして、このような狀況が起こっている理由として、日本人が分析した理由を引用しながら「素養(yǎng)の低下は主に若者に多く見られるが、その責任は保護者たちにある?,F在の保護者たちは仕事疲れしており、子どもの教育を學校に丸投げし、家庭內で奔放な態(tài)度を取るようになった。その深層にある原因をさらに突き詰めていくと、それは日本の思考概念が変化していることと直接関係している。自分のことばかりを考え、家庭や社會に対する責任を負いたがらない人が増えた。子育てをしても20年間苦労するだけで何の見返りも得られないため、結婚することや子どもを持つことを望まない人が増えた。さらに、結婚して子どもを持つ人たちの家族観も変化した。子どもがいるという現実に囚われているため、無責任な態(tài)度を取ることで自分の自由と引き換えにしている」「これにより、子どもは家庭での教育を受けられず、人格形成に問題が起こる。成長するにつれて、子どもたちにも自由で、気楽で、気まぐれといった特徴が現れる。素養(yǎng)の低い一面があらわになるのも、自然の結果だろう」などと指摘した。

萬氏は、「日本の専門家は大人の素養(yǎng)の問題について、『家庭や職場、社會環(huán)境の変化が人々をより自己中心的にした』と指摘した?,F代人はコンピューターやスマートフォンにも依存しており、他人との交際や隣人関係に消極的になった。一人ひとりのライフスタイルはますます便利になったが、他人の目を気にしなくなった。それが表面に現れた結果、日本人の素養(yǎng)が坂を転げ落ちるように低下しているという感覚を人々に與えるのだ」とした。(翻訳?編集/巖谷)

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