スポーツ仲裁裁判所（CAS）は20日午後、9月に予定されていた中國競泳選手?孫楊（スン?ヤン）の聴聞會(huì)を10月以降に延期すると発表した。中國メディアの観察者網(wǎng)などが伝えた。

延期の理由は、出席者の「予期せぬ個(gè)人的な事情」とされた。聴聞會(huì)開催は早くても10月末以降になるという。記事は、「繰り返し延期されれば、孫楊の東京五輪への準(zhǔn)備に影響を與えることになる」と懸念を示している。

豪メディアは先日、國際水泳連盟（FINA）の報(bào)告書をリークし、2018年9月に孫が警備員と共に血液サンプルをハンマーで破壊してドーピング検査を妨害したと伝えた。これを受け、アンチ?ドーピング機(jī)構(gòu)（WADA）は孫を不問に付したFINAの判斷は不當(dāng)だとしてCASに申し立てを行い、今年9月に聴聞會(huì)が行われる予定だった。

中國メディアは騒動(dòng)について、「孫と検査員の間に衝突が起きた」「検査員が有効な証明書を提示しなかったため、孫の警備員が血液サンプルを持ち去った」などと伝えており、「ハンマーで破壊した」とされていることには全く言及していない。

今年7月の世界水泳（韓國光州）では、CASの審理が行われていない狀況で孫の出場が認(rèn)められたことに不満を示す選手もいた。男子400メートル自由形の表彰式で、銀メダルを獲得したマック?ホートン（豪州）は、金メダルを獲得した孫と表彰臺(tái)に上がることを拒否。男子200メートル自由形の表彰式でも、銅メダルを獲得したダンカン?スコット（英國）が孫との記念撮影を拒んだ。

なお、CASは孫の聴聞會(huì)を公開で実施するとも発表した。AFP通信は孫について、「永久追放処分が下る可能性もある」と報(bào)じている。（翻訳?編集/北田）