中國メディアの環(huán)球網(wǎng)は23日、韓國が日本との軍事情報(bào)包括保護(hù)協(xié)定（GSOMIA）の破棄を発表したことについて、「最も失望したのは日本か、米國か」と題する記事を掲載した。

韓國大統(tǒng)領(lǐng)府の金有根（キム?ユグン）國家安保室第1次長は22日に會(huì)見し、破棄の理由について、日本が韓國を輸出上の優(yōu)遇國（ホワイト國）から除外したことを挙げ、「こうした狀況で敏感な軍事情報(bào)を交換する?yún)f(xié)定を維持することは、國益にかなわないと判斷した」と説明した。

記事はGSOMIAについて、「韓國が1945年に日本の植民地統(tǒng)治を脫して以降、両國が初めて結(jié)んだ軍事協(xié)定。主な役割は日米韓3カ國が共同で北朝鮮の軍事行動(dòng)を監(jiān)視すること。韓國は地理的に北朝鮮に近く、弾道ミサイルの発射地點(diǎn)や方向などの情報(bào)をスピーディーに収集をすることが可能。一方、日本には先進(jìn)的な設(shè)備があり、韓國側(cè)は日本の衛(wèi)星やレーダーを通して北朝鮮の基地やミサイル関連の情報(bào)を得ることができる」などと紹介した。

その上で、韓國メディアの報(bào)道に言及。韓國?聯(lián)合ニュースはこれまでの経緯について、「協(xié)定締結(jié)から現(xiàn)在まで、日韓は29回軍事情報(bào)を交換してきた。しかし、締結(jié)當(dāng)初は多くの人が、侵略の歴史を反省していない日本と軍事協(xié)力するのは果たして妥當(dāng)なのかとの疑問を抱き、韓國が失うものの方が得るものよりもはるかに大きいと考えていた。2012年に締結(jié)予定だったが最後の段階で見送られ、2016年に樸槿恵（パク?クネ）政権が突如、日本と協(xié)議を開始し、野黨から売國協(xié)定と批判を浴びた」と説明した。

中央日報(bào)は、「韓國は米國の忠告を顧みずに決定を下した」とし、國民日報(bào)は「協(xié)定は日米韓が中露をけん制するための象徴であり、米韓関係に影響が出るのは不可避」と報(bào)じた。SBSテレビは「大統(tǒng)領(lǐng)府は、『事前に米國に十分に説明してコミュニケーションを取り、米國の理解を得ている。米韓の同盟関係にはいかなる影響も及ぼさない』としているが、韓國の今回の決定は米國の北東アジア戦略の障害となるため、米國とのほかの協(xié)議で譲歩せざるを得なくなるとの見方が出ている」と伝えた。

一方、YTNテレビは「多くの人が日韓GSOMIAの破棄で最も失望しているのは米國だと考えているが、それは間違いだ」とし、「最も失望しているのは安倍首相だろう。なぜなら、日本はこの協(xié)定によって簡単に朝鮮半島の軍事情報(bào)を手に入れ、北朝鮮を口実に集団的自衛(wèi)権を行使するチャンスを得ていたのだから。韓國の協(xié)定破棄により、これまで集団的自衛(wèi)権の行使を推し進(jìn)めてきた安倍首相にとっては、間違いなく深刻な打撃となるだろう」と報(bào)じているという。（翻訳?編集/北田）