2013年7月2日、毎日経済新聞によると、中國(guó)?河南省に建設(shè)途中だった宋慶齢(ソン?チンリン)の巨大彫像が、完成を待たずに取り壊しに入っている。

河南省宋慶齢基金會(huì)が2011年に同省鄭州市で建造を始めた、高さ27メートルの宋慶齢像。地域のランドマークになると言われていたが、現(xiàn)在、この彫像は未完成のまますでに取り壊しが始まっている。その理由や詳細(xì)について、同基金のホームページや會(huì)報(bào)ではまだ一切発表されていない。

彫像制作時(shí)に材料を納品した業(yè)者が明かしたところによれば、制作費(fèi)は約1億2000萬(wàn)元（約19億5000萬(wàn)円）とのことだが、詳細(xì)確認(rèn)は取れていない。資金は公益プロジェクトの一環(huán)として集めた慈善金から支出されている。

この巨大彫像については、建造開(kāi)始直後から簡(jiǎn)易投稿サイトの中國(guó)版ツイッター上で非難が殺到。生前の宋慶齢の人物像に反するような資金の無(wú)駄遣いに、手厳しいコメントが多數(shù)寄せられた。同基金ではこれらの非難を受けて、「石像は宋慶齢ではない?！包S河の娘”という作品だ」との苦しい言い訳を図ったが、同基金については、これまでにも「公益プロジェクトの資金を流用しているのではないか」との“黒い噂”も流れていた。

同基金の王霄鵬（ワン?シャオポン）常務(wù)副事務(wù)局長(zhǎng)は記者に対して、「省編成の合同調(diào)査チームが経緯の詳細(xì)を取り調(diào)べ中のため、マスコミの取材は一切受け付けていない」と語(yǔ)った。その後、同紙記者はその合同調(diào)査チームに対し、関連資料の閲覧や取材を申し込んでいるが、斷られたという。

いずれにしても、公益プロジェクトの莫大な資金が投入された事業(yè)であり、責(zé)任の所在も含めた徹底的な真相の究明が望まれる。

宋慶齢（1893?1981年）は中華人民共和國(guó)の名譽(yù)主席。近代中國(guó)を拓いた「國(guó)父」孫文の妻でもある。(翻訳?編集/碧海)