2019年8月29日、広州日?qǐng)?bào)は、速度超過(guò)と信號(hào)無(wú)視をしながら市街地を「爆走」したタクシー運(yùn)転手が、重い処罰を受けなかったどころか稱賛される出來(lái)事があったと報(bào)じた。

8月22日の晝すぎ、広東省広州市の人民路上で赤いタクシーがしきりにクラクションを鳴らしつつハザードランプを點(diǎn)燈させたまま、速度超過(guò)と信號(hào)無(wú)視をしながら走行していた。しかし運(yùn)転手の夏訓(xùn)華（シア?シュンホア）さんは反省の色を見せず、警察當(dāng)局も夏さんを処罰しないことを決め、乗客からは大いに稱賛された。

なぜなら、夏さんは産気づいた妊婦をいち早く病院に送り屆けるため、各種の「違反」をしていたからだ。その日、同市內(nèi)のある団地に住む妊娠38週の陳（チェン）さんは急に産気づき、付近の道路でタクシーを拾った。そのタクシーを運(yùn)転していたのが夏さんだった。

乗車した陳さんは顔面蒼白で、すでに破水していた。夏さんは、體を橫たえて「もう生まれる…」と力なくつぶやく陳さんを一刻も早く病院に送り屆けるべくタクシー走らせた。しかし、ナビゲーションには目的の病院までは42分以上かかると表示が。そこで夏さんは警察に110番通報(bào)して狀況を説明し、車のナンバーと予定ルートを知らせ、安全を確保した狀態(tài)での速度超過(guò)の許可をもらった。

警察から「お墨付き」を得た夏さんは、一瞬の躊躇もなくギアを入れ、車を加速させる。クラクションを鳴らし、ハザードランプを點(diǎn)燈させながら最高時(shí)速102キロという猛スピードで市街地を駆け抜けた。

しかし、最後の段階になって道路が渋滯?！溉褘Dの泣き聲を聞いて、ますます焦りを感じた」という夏さんだったが、幸い現(xiàn)場(chǎng)で交通整理をしていた警察官を発見。事情を説明して道を空けてもらうよう要請(qǐng)した。承諾されると、夏さんは救急電話をかけて病院にスタンバイを要請(qǐng)。そして3分後には警察官の先導(dǎo)により渋滯を抜け、無(wú)事病院にたどり著いた。

陳さんはその後、無(wú)事に出産し、夕方には家族からその知らせとともに感謝の聲がタクシー會(huì)社に屆けられた。陳さんはホッと胸をなでおろすとともに「自分は自分の責(zé)務(wù)を果たしただけ」と殊勝に語(yǔ)った。（翻訳?編集/川尻）