2019年9月1日、米華字メディアの多維新聞は、米レアアース企業(yè)のCEOがこのほど、「もし中國(guó)が貿(mào)易戦爭(zhēng)でレアアース（希土類(lèi)）のカードを切ってきたら、世界が震え上がる」と語(yǔ)ったと報(bào)じた。

記事はまず、スマートフォンや電気自動(dòng)車(chē)（EV）のモーターなどの消費(fèi)財(cái)から軍事裝備品まで幅広い製品に使われているレアアースについて、「中國(guó)の埋蔵量は世界最多の約4400萬(wàn)トンで、米國(guó)は中國(guó)に大きく依存している。これが米中貿(mào)易戦爭(zhēng)における米國(guó)の弱點(diǎn)の一つだ」とした。

そして、米國(guó)防総省のエレン?ロード國(guó)防次官（取得?維持擔(dān)當(dāng)）が8月28日、オーストラリアにあるレアアース加工工場(chǎng)からの調(diào)達(dá)に向けて同國(guó)と協(xié)議していることを明らかにしたこと、それに先立つ7月22日には、トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)が國(guó)防総省に対し、レアアースを調(diào)達(dá)するより良い方法を見(jiàn)つけるよう指示し、十分な備蓄がないと米國(guó)の軍事能力が影響を受けると警告したことを紹介した。

その上で、「しかし短期的には、中國(guó)と米國(guó)の貿(mào)易関係がさらに悪化し、中國(guó)がレアアースの輸出を規(guī)制した場(chǎng)合、米國(guó)がこの難題をすぐに解決する方法を見(jiàn)つけることは困難だ」とした。

そして、臺(tái)灣?中時(shí)電子報(bào)の8月29日付報(bào)道を引用。米レアアース企業(yè)MPマテリアルズのマイケル?ローゼンタールCEOが8月下旬にひっそりと臺(tái)灣を訪れ、「もし中國(guó)が貿(mào)易戦爭(zhēng)でレアアースのカードを切ってきたら、世界が震え上がる」とした上で、「現(xiàn)在、われわれの製品は『鉱石』だけで、それからレアアース元素を分離する方法を持っていない。レアアースの9割以上は中國(guó)に送って加工してもらう必要がある」「米國(guó)がレアアース鉱の採(cǎi)掘を再開(kāi)したとしても、その大部分は中國(guó)の存在なしに商業(yè)用レアアース元素に変えることができない」などと語(yǔ)ったことを紹介した。

記事は最後に、「ロイターによると、米國(guó)が2014～17年に輸入したレアアースの80％を中國(guó)が占めていた。また、レアアース業(yè)界の動(dòng)向を調(diào)査しているアダマス?インテリジェンスのデータによると、レアアース鉱石を製造業(yè)者が使用できるように加工する世界の能力の85％以上を中國(guó)が占めている」と伝えている。（翻訳?編集/柳川）