2019年9月4日、米華字メディア多維新聞は、米経済の衰退が「トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)の物語」を信じる米國民の目を覚まさせることになるとする、ノーベル経済學(xué)賞受賞経済學(xué)者の評論記事を掲載した。

記事は、國際NPOプロジェクト?シンジゲートのウェブサイトに8月30日に掲載された、2013年にノーベル経済學(xué)賞を受賞した経済學(xué)者ロバート?シラー氏による評論文章を引用。同氏は文章の中で、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が公共の場で語ってきた話はほとんど信じられないものだったとし、その理由が「パブリック?ナラティブ」の手法を利用して、人びとに自身の華麗な生活を見せ、渇望させようとしてきたことが理由の一部だとの見解を示した。

また、2016年の大統(tǒng)領(lǐng)選でトランプ氏が米國を衰退した大國だと表現(xiàn)したうえで「私なら解決できる」と発言し、大統(tǒng)領(lǐng)就任後には未曽有の速さで多くの高級官僚を解雇し、政権內(nèi)に異論を持つ者がいない狀況をつくったと説明。これにより米國政府には獨斷専行という新たなスタイルが生まれ、トランプ氏の突発的な奇想が世界全體に影響を及ぼし得ることになったとしている。

そのうえでシラー氏は、「現(xiàn)在のところ、トランプ氏が見せる華麗な生活スタイルは多くの消費者や投資者にとって激勵になり続けている」とする一方、「しかし、激勵をする演説者は往々にして、最終的にかつて激勵した人びとを排除する」と論じた。

そして「このようなパブリック?ナラティブは永遠に続くことはない。米市民がトランプ氏の物語を信じなくなるのは、経済の衰退と関連性がありそうだ。経済が衰退すれば、人びとは大統(tǒng)領(lǐng)の現(xiàn)実離れした、かつ勝手気ままなスタイルをよりはっきりと評価し始める。それが、トランプ氏の任期の終了を意味するかもしれない」との見方を示している。（翻訳?編集/川尻）