2013年7月17日、中國國家統(tǒng)計(jì)局がこのほど発表した最新データによると、中國の今年第2四半期のGDP（國內(nèi)総生産）成長率は7．5％で、上半期のGDP成長率は7．6％だった。海外メディアは同データの発表を受け、「中國経済の成長率減速は、中國経済のモデルチェンジを後押しし、最終的には消費(fèi)者がリードする新しい経済が形成されるだろう。中國経済は依然として世界経済に対して重要な影響を持っている」との見方を示した。人民日報(bào)海外版が伝えた。

【その他の寫真】

▽対中投資の絶好のチャンスか

ロイター通信は「中國の経済データは市場の予想範(fàn)囲內(nèi)となり、成長率が急降下するのではないかとの懸念が和らいだ。データの発表後、金融と保険関連銘柄のけん引により、上海?深セン両証券取引所の株価指數(shù)も上昇した」と報(bào)じた。

米紙ウォール?ストリート?ジャーナルのサイトは、「中國経済の世界経済への寄與度は今年、13％に達(dá)し、2006年の5％を大幅に上回ると見られる。このため、経済成長率が減速したとしても、中國経済はやはり世界に対して重要な影響を持っている」と指摘した。

BBCのウェブサイトは、フィデリティ?ワールドワイド?インベストメントのトム?スティーブンソン氏の言葉を引用し、「投資家は中國経済の成長率が鈍化したからと言って、この世界第2の経済體を軽視するべきではない。むしろ今は対中投資の絶好の機(jī)會かもしれない」と報(bào)じた。

▽モデルチェンジで景気回復(fù)にチャンス

中國は今、自主的に成長率を減速させ、モデルチェンジ?アップグレードの推進(jìn)に力を入れている。米國の経済學(xué)専門家は、「中國?米國の経済は今、いずれも重要な時(shí)期を迎えている。中國國內(nèi)で推進(jìn)されている経済構(gòu)造の転換は、米國の景気回復(fù)に重要なチャンスをもたらすだろう。両國は米中戦略?経済対話を新たなきっかけとし、経済貿(mào)易分野での協(xié)力をより一層推進(jìn)していくべき」との見方を示している。

経済學(xué)者のスティーブン?ローチ氏は、「消費(fèi)でけん引するという中國の経済成長モデルは、米國に10億人あまりの消費(fèi)市場をもたらす。また、中國はまもなくサービス業(yè)の爆発的成長期を迎えるが、これに伴い、今後20年で外資企業(yè)に6兆ドル（約598兆円）のビジネスチャンスがもたらされるだろう」と指摘する。

米中のシンクタンクが共同で作成した研究報(bào)告書「米中経済貿(mào)易関係の未來の10年：深化する互恵協(xié)力」は、米中協(xié)力の未來をはっきりと描き出している。同報(bào)告書は、米國の対中輸出拡大により、2022年には米國のGDPが4600億ドル（45兆8528億円）上昇し、334萬人の雇用機(jī)會をもたらす（2010年比263萬人増）と予測している。もし米國がハイテク製品や石油?天然ガスの対中輸出制限を緩和すれば対中輸出額はより大きくなる。

▽世界各國がこの機(jī)に便乗

オーストラリアのリチャード?マールス貿(mào)易相はこのほど、オーストラリア國立大學(xué)で行われた中國経済シンポジウムに出席し、「2013年はオーストラリア?中國の経済関係のターニングポイントとなる。我々は中國経済の構(gòu)造調(diào)整というチャンスをつかまなければならない」と表明し、「緊密化、グローバル化した今の世界において、中國経済改革の成功は全ての人に関わる問題だ。中國のみならず、我々も中國の改革の利益と関係がある」と述べた。

オーストラリアだけでなく、世界各國が中國経済のモデルチェンジに注目しており、この機(jī)に便乗し、本國経済の発展に新たな原動力を注入しようと考えている。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/SN?編集/武藤）