2013年7月17日、人民日報(bào)によると、中國外交部（外務(wù)?。─味ɡ浾邥?huì)見で16日、華春瑩（ホア?チュンイン）報(bào)道官が中比関係の質(zhì)問に答えた。

記者：報(bào)道によると、中國側(cè)が「フィリピン側(cè)のいわゆる『すでに係爭の平和的解決のためにあらゆる政治的、外交的手段を盡くした』との指摘は、全く事実でない」と表明したことを受け、フィリピン外務(wù)省は15日に聲明を出し「中國側(cè)の見解には根拠がない」とした上で「中國側(cè)の強(qiáng)硬姿勢のために交渉は不可能となり、係爭を國際仲裁に委ねざるを得なくなった」と述べた。この件について中國側(cè)のコメントは？

華報(bào)道官：「中國側(cè)との二國間の話し合いはもはや不可能」とのフィリピン側(cè)の立場表明は遺憾であり、外交交渉を拒絶し、対話の扉を閉ざすフィリピン側(cè)のやり方に不満を覚える。フィリピン側(cè)が中國側(cè)の合法的権利や正當(dāng)な懸念を顧みず、獨(dú)斷専行で國際仲裁を推し進(jìn)めていることに、強(qiáng)い反対を表明する。

中比間に南シナ海係爭が生じた直接的原因は、中國の南沙（スプラトリー）諸島の一部の島や礁をフィリピン側(cè)が不法に侵奪?占拠したことだ。中國側(cè)は一貫した立場を堅(jiān)持しており、國家の領(lǐng)土主権を守るのは完全に正當(dāng)なことだ。これと同時(shí)に、中國側(cè)は中比関係および地域の平和?安定の大局に立ち、國際法の規(guī)定および「南シナ海における関係國の行動(dòng)宣言」の精神に従い、領(lǐng)有権や海洋境界の畫定をめぐる係爭を二國間交渉によって解決する方針を堅(jiān)持している。この立場に変更はない。

中國側(cè)はかつてフィリピン側(cè)と南シナ海係爭について意思疎通を行い、かつ積極的な進(jìn)展を得た。雙方は「段階的に協(xié)力を進(jìn)め、雙方間の係爭を最終的に交渉によって解決する」との重要な共通認(rèn)識にいたった。中比間にはかつて良好な協(xié)力もあった。中國海洋石油総公司とフィリピン國家石油公社は両國政府の承認(rèn)を経て「南シナ海の一部海域での共同海洋地震事業(yè)協(xié)定」を締結(jié)した。これは後に中國、フィリピン、ベトナムの三者間協(xié)定に拡大され、三カ國はこの事業(yè)を通じて南シナ海の安定、協(xié)力、発展に積極的な貢獻(xiàn)を果たした。

遺憾なことにここ數(shù)年來、フィリピン側(cè)は問題処理の姿勢と方法を変え、中國側(cè)との共通認(rèn)識に背き、「南シナ海における関係國の行動(dòng)宣言」で交わした約束に背き、大多數(shù)の國々の支持する対話枠組みを放棄し、協(xié)力を拒絶し、事態(tài)を拡大し、さらには軍艦を使って民間人を襲って邪魔をし、昨年にはスカボロー礁（中國名?黃巖島）事件を引き起こして、中比関係と南シナ海の平和?安定を損なっている。

少し前のASEAN（東南アジア諸國連合）関連の外相會(huì)議で、フィリピン側(cè)はASEAN各國の共通認(rèn)識を顧みず、中國を非難する聲明を発表し、當(dāng)然のことながら中國側(cè)から反論された。フィリピン側(cè)が南シナ海問題を大げさに宣伝し、事実をねじ曲げ、中國の顔に泥を塗り続けていることは理解に苦しむ。南シナ海情勢は全體的に安定しており、中國とASEAN諸國の間には南シナ海の平和?安定維持について共通認(rèn)識がある。中國側(cè)は依然として極めて大きな善意と誠意を堅(jiān)持しており、南シナ海の平和?安定維持のために引き続き努力することを望んでいる。中國側(cè)はフィリピン側(cè)との交渉?協(xié)議の扉を閉ざしたことはなく、中比関係の改善と発展を望んでいる。中國側(cè)はフィリピン側(cè)に対して、誤ったやり方を正し、中國側(cè)が2010年3月に行った「中比海上問題定期協(xié)議制度」の設(shè)置や2012年1月に行った「中比信頼措置制度」の再開などの提案に積極的に応じ、二國間交渉による係爭解決という正しい軌道に戻るよう促す。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/武藤）