中國で豚肉価格が高騰している。9月上旬には豚肉価格が半年前の2倍以上になった。アフリカ豚コレラの流行が大きく影響しているとされる。四川省では、大規(guī)模な増産のための施設(shè)造りが始まった。

國家統(tǒng)計局によると、「外三元」という外來種との交配で得られる優(yōu)秀な品種の豚肉の卸売価格の場合、3月1－10日にはキロ當(dāng)たり13．1元（199円）だったが、9月上旬には同28．4元（430円）と半年で2倍以上に高騰した。中國人にとって豚肉は極めて大切な食材だけに「庶民の懐を直撃」といった狀況だ。

中國政府?農(nóng)業(yè)農(nóng)村部は4月23日に、2018年8月にアフリカ豚コレラが発生してから豚102萬頭を殺処分し、飼育頭數(shù)の減少などで2019年10－12月には豚肉価格が過去最高値になる見込みと発表している。豚肉価格は、今後も上昇していく可能性がある。

9月20日付の新華網(wǎng)報道によれば、四川省では豚肉の需給を安定させるための、大規(guī)模な施設(shè)建設(shè)の取り組みが始まった。同日には省內(nèi)13カ所で、現(xiàn)代的な養(yǎng)豚施設(shè)の建設(shè)が始まった。年産量は200萬頭以上で、同様の施設(shè)の追加建設(shè)を進(jìn)めて、20年には年間1000萬頭分の生産能力を獲得する予定だ。

新たに建設(shè)される施設(shè)では、豚の飼育や豚肉加工について「標(biāo)準(zhǔn)化」も実施されるという。これまでの小規(guī)模で舊式の施設(shè)を使う場合があった養(yǎng)豚業(yè)を、一気に「現(xiàn)代化」する意図があると考えられる。

四川省政府農(nóng)業(yè)農(nóng)村庁の楊秀彬庁長は、省內(nèi)だけでなく全國規(guī)模での豚肉供給に、四川省としてしかるべき貢獻(xiàn)をしていくとの考えを示した。（翻訳?編集/如月隼人）