2013年7月23日、中國は世界貿(mào)易機関（WTO）加盟以降、経済規(guī)模で西側列強を次々に追い抜き、米國にすら追いつき追い越す勢いにある。これは西側を不安にさせている。西側から見ると、中國は彼らが期待したように西側の戦略軌道に組み込まれるどころか、反対に「便乗」方式で「世界最大の勝者」となっている。（文：王義●、●＝木へんに危、ワン?イーウェイ、チャハル學會シニアフェロー、中國人民大學國際関係學院教授。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

西側は中國が臺頭した原因を詳しく調(diào)査し、規(guī)模の巨大さ以外に、中國のいわゆる「國家資本主義」モデルに矛先を向けた。つまり中國は政治體制改革が遅滯しており、國有企業(yè)に巨額の政府補助を與えることで不公平な競爭優(yōu)位を享受しているというものだ。

時代は変わった。以前の西側諸國は、中國を國際システムに組み入れ形作ることを急いでいた。これは客観的に見て、中國がグローバル化に融け込むうえで助けとなった?，F(xiàn)在ではグローバル化の新たな一波の敷居を高め、中國を排除し、最終的に中國が歐米を追いつき追い越すという結末を回避しようとしている。

例えば近年、西側は対中「ポスト関與政策」を推し進めている。TPP（環(huán)太平洋連攜協(xié)定）、環(huán)大西洋貿(mào)易投資パートナーシップ（TTIP)などハイレベルの自由貿(mào)易協(xié)定によってグローバル化の新たな一波を先導し、環(huán)境コストや社會コストを組み込むことで、中國の國際的な競爭優(yōu)位を打ち消し、中國に改革を強制することを望んでいるのだ。

先日閉幕した米中戦略経済対話で、米國は明らかに中國の比較優(yōu)位の強化と自國の対中比較優(yōu)位の後退を懸念し、中國の特色ある社會主義市場経済體制に強い警戒心を抱いていた。

EUはそれ以上に「対等な関與」をスローガンに、「メイド?イン?チャイナ」に対して絶えず反ダンピング、反補助金調(diào)査を行なっているうえ、中國製太陽光パネルに対して段階的に引き上げる巨額の制裁関稅を課すと脅してすらいる。

以上の事実から2つの結論が得られる。第1に、中國が臺頭中の大國であることを、すでに國際社會は一致して認めている。第2に、現(xiàn)在は中國の國際的な比較優(yōu)位を再構築する時期にきている。

中國は國內(nèi)的に経済モデル転換の圧力に直面する一方で、自信のない西側とも向き合わざるを得ない。中國の比較優(yōu)位は攻撃の的にされている。西側先進國が新たなグローバル化の規(guī)則を改めて制定し、國際貿(mào)易?投資標準を格上げする中で、國際競爭の比較的優(yōu)位を維持できるのかどうか、どう再構築すればいいのかが、中國にとって重大な戦略的課題となっている。

中國の比較優(yōu)位を再構築するには、グローバル化による効果から改革による効果への転向を続け、経済構造の転換と生産能力の高度化によって、戦略的新興産業(yè)の要害を押さえ、國際規(guī)則?標準の制定権と國內(nèi)の対応能力を強化しなければならない。

目下、歐米でさえ鳴り物入りで內(nèi)部改革を?qū)g行し、國家建設に熱心に取り組んでいる。將來の競爭が內(nèi)的な力の競爭であることをよく理解しているからだ。改革による効果は各國の將來の國際的な比較競爭優(yōu)位に関わる。最近始まったTTIP交渉は関稅減免だけでなく、非関稅障壁の撤廃を通じて、歐米の資本主義モデルおよび再工業(yè)化などの道の協(xié)調(diào)を図り、歐米の比較優(yōu)位を再構築することを狙っている。ひとたび歐米が製品?技術標準で一致すれば、新たな國際標準となり、グローバル化全體の規(guī)則制定に影響を與え、世界に重要な影響を及ぼす。こうした新たな規(guī)則はTPPと共に、中國がグローバル化に參與する際のコストを大幅に高める。中國は復興した西側に再び直面せざるを得なくなる。將來の日中韓自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）または歐中投資協(xié)定、米中投資協(xié)定を通じてこれを解消できるかどうか、中國の戦略的知恵が試されている。

「スダンダード」や「ルール」の決定権がグローバル化の次の一波における中國と西側先進経済體との競爭の重點となる。中國の比較優(yōu)位は最初に規(guī)模に頼り、後に體制に頼った。今後は規(guī)模と頭脳に頼る必要がある。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/ NA?編集/武藤）